データ連携ツールで重要な「接続先の多様さ」

by 疋田 圭介 | 2017年05月17日

図4 EAIをはじめとしたデータ連携ツール選定のポイント(複数選択式)

先日、日経BPコンサルティングから「データ連携に関するアンケート調査」が発表されました。

データ連携の導入済み企業がツール選定の際に重視したポイントを見てみましょう(上図)。 一番重視されるポイントは「接続先が多様」で、43.2%の回答者が選択しています。そして、前々回33.3%、前回37.8%で今回が43.2%と近年急速に重要度が高まっています。

この結果について少し考えてみます。

企業の利用データの多様化

企業サイドで、RDBMS とExcel, CSV だけではなく、複数のSaaS 利用が一般的になったことが原因だと思います。 CRM、マーケティングオートメーション、ユーザーの自社サイトへのアクセス情報の利用など高度化するマーケティング領域、センサーデータなどを格納するNoSQL DB など従来と比べ企業が扱うデータの形式は多様化しています。 電話やSMS のTwilio、決済のPaypal やSquare などある機能に特化したユニークなサービスが次々と出てきており、それらを組み合わせることでユーザーは開発コストを抑えつつ、多様な機能を利用することができます。 ただし、データを活用するためにはマスターデータ管理やオートメーションが不可欠であり、ユーザーはデータ連携ツールに増加するSaaS 接続先への接続機能を求めています。

ツール側のSaaS アダプタ対応にも限界

ユーザーの要望に応えるためにETL/EAI ツールベンダーは、SaaS、Cloud DB への連携機能(アダプタ)を提供していますが、増え続けるAPI への対応は容易ではありません。 ProgrammableWeb という海外のサイトではオープンAPI(公開されたAPI) を纏めていますが、その数は2017年5月時点で17,000を超えています。 API はそれぞれ異なる仕様となっており、エンジニアはそれぞれの仕様を習得する必要があります。 また、API は元となるSaaS の仕様変更やAPI 自体の変更が頻繁に行われるため、一度API への連携機能を製品に実装するとAPI 変更への追従が継続的に必要になります。 このように、ツールベンダーにとって多くの接続先へのアダプタを構築・維持することは頭の痛い問題なはずです。

地域性の問題もあります。外資系のツールにおけるkintone やMoneyForward など日本固有のSaaS への対応や、日系のツールにおけるZoho やQuickBooks への対応などです。 業務アプ委ケーションには会計や商習慣などの地域性のあるものもあり、これらへの対応は手薄になりがちです。

CData Drivers のツールからの利用と組み込み

このようなユーザーおよびツールベンダーのニーズに応えるため、CData Software Inc. では、さまざまなデータ連携ツールから利用できる汎用のアダプタ開発を開発・提供しています。 CData Drivers は、業界最大級の80を超えるSaaS、Cloud DB への接続をODBC/JDBC/ADO.NET といった標準規格で実現しています。 多くのEAI/ETL ツールにはODBC/JDBC といった汎用のデータの口があり、ユーザーはカスタマイズ不要でCData Drivers を使うことができます。 Informatica、Talend、MuleSoft、Microsoft BizTalk、ASTERIA WARP、MagicSoftware、DataSpider など主要なETL/EAI の接続先の補完として、世界中のお客様にCData Drivers が利用されています。 さらにCData Drivers は組み込み提供もされており、ASTERIA WARP、Cisco Information Server、ADEPTIA Connect など多くのETL/EAI ツールにてOEM として接続先の大幅な拡張に役立っています。 OEM 事例 はこちらを参照してください。

CData Drivers は全製品30日の無償トライアルを提供しています。 既存のデータ連携ツールの対応範囲を超える接続先が必要な場合には是非、CData Drivers のご利用をご検討ください。 組み込み・OEM にご関心がある方は、パートナーオファーをご参照ください。

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