CData Day 2017 イベントレポート(後編)

by 兵藤朋代 | 2017年07月23日

こんにちは、CData Japan マーケティングの兵藤です。

2017年7月20日に開催されたCData Software の自社カンファレンス「CData Day 2017」レポートの後編です。

CData Japan 桑島テクニカルディレクターからAPI Server のデモ

2番目のセッションでは、CData API Server の製品説明とデモを中心に。本当に、エンドポイント作成、ユーザー管理、セキュリティ機能、ドキュメントといった多様な要素を持つREST API 開発が、ノンプログラミングでできるのか? 桑島からは、「①データソースへの接続と公開リソースの選択、②ユーザー設定・アクセス権限の設定、③API Server のデプロイの3ステップ」で簡単にAPI が公開できると説明。

デモではDB のデータをものの数分でREST API として公開し、会場からは驚きの声が。続くいくつかのデモでは作成したAPI をSalesforce の外部オブジェクトとして利用したり、Google Spreadsheet で表示したりと標準化されたREST API(OData)の使いやすさを説明しました。

マイクロソフトの井上氏から「AI 時代のデータ & API の活用とアプリケーション モダナイゼーション」

マイクロソフトのテクニカルエバンジェリストの井上氏からは、モバイルファースト、クラウドファーストに大きく舵を切ったマイクロソフトの方向性についての説明、そしてマルチデバイス、AI、サーバーレスによるインテリジェントクラウドの重要性が語られました。

さまざまなデバイス向けのネイティブアプリケーション開発の為の.NET Standard APIs の共通化、そして簡単に使えるコグニティブサービスや、Graph API をデモを交えて紹介。麺類画像認識API のデモでは、わかりやすいAI の活用例について笑いを交えて実演しました。

CTC 富士榮氏「アイデンティティAPI とデータ統合プラットフォームの活用」

CTC で企業・組織における大規模ID 管理、認証基盤などアイデンティティ管理を専門に担うチームをリードされている富士榮氏からは、アイデンティティ管理にAPI Server を使うソリューションを紹介。

エンタープライズID 基盤の構成要素である、統合認証システム、ID 管理システムについての説明のあと、アプリ増加(含むクラウドアプリ)に伴う認証システム・ID 管理システムそれぞれの課題と標準化のチャレンジにつき説明。プロビジョニングの標準化であるSCIM 普及の動きが進んでいるものの、アプリケーション側ではごく一部(Salesforce、Slack、SAP HANA Cloud Platform など)が対応しているだけで、国産のサービスや業務パッケージでの対応は皆無であると。

解決方法として今回はAPI Server を使ってID 管理システムからREST API でAPI Server リソースにアクセスして、API Server の多様なドライバを使って各種リソース(クラウドサービス、ADやLDAP、オンプレ業務システム)へのアクセスを実現しました。API Server と80を超えるデータソースにつながるドライバーを使って、ID 管理というドメインでの問題解決を示され、「標準化されたデータ」の活用の良いモデルとなりました。

CData Japan 代表の疋田から日本での製品リリース&ロードマップを発表

エンバカデロ・テクノロジーズとのパートナーシップによるDelphi & C++Builder でのクラウドデータ接続を容易にするFireDAC Enterprise Connector リリースを発表。

他にも2017年にリリースされた20を超えるドライバー、年内にリリース予定のODBC for Mac、Xamarin Data Provider などを簡単に紹介させていただきました。

懇親会にも多くの方に参加いただき、製品へのご質問やフィードバックをいただきました。このように多くの方に製品を紹介し、ご意見をいただける機会は大変重要だと思いました。

ご来場いただいた皆様、素晴らしい講演をいただいたスピーカーの方々、会場を提供いただいたマイクロソフト様に改めてお礼を申し上げます。

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