CData ODBC Driver for Act-On とSQL Server 2019 のPolyBase を使って、リアルタイムAct-On に外部データソースとしてアクセス。
SQL Server のPolyBase は、データベーステーブルをクエリするTransact-SQL 構文を使って、外部データにクエリする仕組みです。 CData ODBC Drivers for Act-On を組み合わせて使うことで、SQL Server データと同じようにAct-On へのアクセスが可能です。 本記事では、外部データソースと外部テーブルの作成から、T-SQL クエリを使ってライブAct-On データへ接続を認可するところまで説明します。
CData ODBC ドライバーは、ドライバーに組み込まれた最適化されたデータ処理により、PolyBase でライブAct-On データを送受信するための圧倒的なパフォーマンスを提供します。SQL Server からAct-On に複雑なSQL クエリを発行すると、ドライバーはフィルタや集計などのサポートされているSQL 操作をAct-On に直接プッシュダウンし、組み込みSQL エンジンを利用して、サポートされていない操作(一般的にはSQL 関数とJOIN 操作) をクライアント側で処理します。また、PolyBase を使用することで、単一のクエリを使用して分散ソースからデータをプルし、SQL Server データをAct-On と結合することもできます。
Act-On への接続
未指定の場合は、初めにODBC DSN(data source name)で接続プロパティを指定します。ドライバーのインストールの最後にアドミニストレーターが開きます。Microsoft ODBC Data Source Administrator を使用して、ODBC DSN を作成および構成できます。PolyBase を使用してSQL Server に外部データソースを作成するには、System DSN を構成します。(CData Act-On Sys は自動的に作成されます。)
ActOn はOAuth 認証標準を利用しています。OAuth を使って認証するには、アプリケーションを作成してOAuthClientId、OAuthClientSecret、およびCallbackURL 接続プロパティを取得する必要があります。
認証方法についての詳細は、ヘルプドキュメントの「認証の使用」を参照してください。
[接続のテスト]をクリックして、DSN がAct-On に正しく接続できているかを確認します。[テーブル]タブに移動し、Act-On のテーブル定義を確認します。
Act-On データの外部データソースを作成
接続を構成したのち、外部データソースのマスター暗号化キーと資格情報データベースを作成する必要があります。
マスター暗号化キーの作成
以下のSQL コマンドを実行して新しいマスターキー[ENCRYPTION]を作成し、外部データソースの資格情報を暗号化します。
CREATE MASTER KEY ENCRYPTION BY PASSWORD = 'password';
資格情報データベースの作成
以下のSQL コマンドを実行してAct-On に接続されている外部データソースの資格情報を作成します。
Note:Act-On は認証にUser やPassword を必要としないため、IDENTITY とSECRET に任意の値を使用できます。
CREATE DATABASE SCOPED CREDENTIAL acton_creds WITH IDENTITY = 'username', SECRET = 'password';
Act-On の外部データソースを作成
以下のSQL コマンドを実行し、以前作成したDSN と資格情報を使用して、PolyBase でAct-On の外部データソースを作成します。
Act-On の場合、SERVERNAME を[localhost]または[127.0.0.1]に設定し、PORT を空のままにします。PUSHDOWN は、デフォルトでON に設定されているため、ODBC Driver は、サーバー側の処理を利用して複雑なクエリを実行できます。
CREATE EXTERNAL DATA SOURCE cdata_acton_source WITH ( LOCATION = 'odbc://SERVERNAME[:PORT]', CONNECTION_OPTIONS = 'DSN=CData Act-On Sys', -- PUSHDOWN = ON | OFF, CREDENTIAL = acton_creds );
Act-On の外部テーブルを作成
外部データソースを作成したら、CREATE EXTERNAL TABLE ステートメントを使用してSQL Server インスタンスからAct-On にリンクします。テーブルカラムの定義は、CData ODBC Driver for Act-On によって公開されているものと一致しなければなりません。DSN Configuration Wizard の[テーブル]タブを参照し、テーブルの定義を確認できます。

CREATE TABLE ステートメントのサンプル
以下は、Act-On Images に基づいて外部テーブルを作成するステートメントの一例です。
CREATE EXTERNAL TABLE Images( Id [nvarchar](255) NULL, Name [nvarchar](255) NULL, ... ) WITH ( LOCATION='Images', DATA_SOURCE=cdata_acton_source );
SQL Server インスタンスでAct-On の外部テーブルを作成すると、ローカルデータとリモートデータを同時にクエリできるようになります。CData ODBC Driver に組み込まれているクエリ処理により、可能な限り多くのクエリ処理がAct-On にプッシュされることで、ローカルのリソースと計算リソースが解放されます。ODBC Driver for Act-On の30日間無料トライアルをダウンロードし、SQL Server データでライブAct-On データを使い始めましょう。