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CData Connect

クラウドRPA BizteX Connect でAzure Data Lake Storage データにアクセス

CData Connect Server を使ってAzure Data Lake Storage データのOData API エンドポイントを作成し、BizteX Connect からAzure Data Lake Storage データにアクセスする方法。

杉本和也
リードエンジニア

最終更新日:2021-12-23

こんにちは!リードエンジニアの杉本です。

BizteX Connect は BizteX 社が提供する国産iPaaS です。ノーコードでkintone やChatwork などさまざまなクラウドサービスと連携したフローを作成し、業務の自動化・効率化を実現することができます。この記事では、CData Connect Server を経由して BizteX Connect からAzure Data Lake Storage データを取得し活用する方法を説明します。

CData Connect Server は、Azure Data Lake Storage データのクラウド to クラウドの仮想OData インターフェースを提供し、BizteX Connect からリアルタイムにAzure Data Lake Storage データへ連携することができます。
BizteX Connect からAzure Data Lake Storage にデータ連携。

Azure Data Lake Storage の仮想OData API エンドポイントを作成

まずCData Connect Server でデータソースへの接続およびOData API エンドポイント作成を行います。

  1. CData Connect Server にログインして、Databases をクリックします。 データベースを追加
  2. 利用できるデータソースアイコンから"Azure Data Lake Storage" を選択します。
  3. Azure Data Lake Storage に接続するために必要なプロパティを入力します。

    Azure DataLakeStorage 接続プロパティの取得・設定方法

    Azure DataLakeStorage Gen 1 への接続

    Gen 1 DataLakeStorage アカウントに接続するには、はじめに以下のプロパティを設定します。

    • SchemaADLSGen1 を指定。
    • Account:アカウント名に設定。
    • AzureTenant:テナントId に設定。Azure Portal 内のAzure Data Lake プロパティから取得できます。
    • Directory:(オプション)複製したファイルを格納するためのパスを設定。指定しない場合は、ルートディレクトリが使用されます。

    Azure DataLakeStorage Gen 1 への認証

    Gen 1 は、認証方法としてAzure Active Directory OAuth(AzureAD)およびマネージドサービスID(AzureMSI)をサポートしています。認証方法は、ヘルプドキュメントの「Azure DataLakeStorage Gen 1 への認証」セクションを参照してください。

    Azure DataLakeStorage Gen 2 への接続

    Gen 2 DataLakeStorage アカウントに接続するには、はじめに以下のプロパティを設定します。

    • SchemaADLSGen2 に設定。
    • Account:ストレージアカウント名に設定。
    • FileSystem:このアカウントで使用するファイルシステム名に設定。例えば、Azure Blob コンテナ名など。
    • Directory:(オプション)複製したファイルを格納するためのパスを設定。指定しない場合は、ルートディレクトリが使用されます。

    Azure DataLakeStorage Gen 2 への認証

    Gen 2は、認証方法としてアクセスキー、共有アクセス署名(SAS)、Azure Active Directory OAuth(AzureAD)、マネージドサービスID(AzureMSI)など多様な方法をサポートしています。AzureAD、AzureMSI での認証方法は、ヘルプドキュメントの「Azure DataLakeStorage Gen 2 への認証」セクションを参照してください。

    アクセスキーを使用した認証

    アクセスキーを使用して接続するには、AccessKey プロパティを取得したアクセスキーの値に、AuthScheme を「AccessKey」に設定します。

    Azure ポータルからADLS Gen2 ストレージアカウントのアクセスキーを取得できます。

    1. Azure ポータルのADLS Gen2 ストレージアカウントにアクセスします。
    2. 設定で「アクセスキー」を選択します。
    3. 利用可能なアクセスキーの1つの値を「AccessKey」接続プロパティにコピーします。

    共有アクセス署名(SAS)

    共有アクセス署名を使用して接続するには、SharedAccessSignature プロパティを接続先リソースの有効な署名に設定して、AuthScheme を「SAS」に設定します。 共有アクセス署名は、Azure Storage Explorer などのツールで生成できます。

    接続を設定
  4. Test Database をクリックします。
  5. Permission -> Add をクリックして、新しいユーザーを追加し、適切な権限を指定します。
  6. API タブをクリックして OData API エンドポイントが生成されていることを確認します。

プロジェクト・シナリオの作成

CData Connect Server 側の準備が完了したら、早速BizteX Connect 側でプロジェクト・シナリオの作成を開始します。

  1. まずはプロジェクトとシナリオ(フロー)を作成します。シナリオ(フロー)はプロジェクト単位でまとめて管理できるようです。
  2. 「新規プロジェクト作成」をクリック
  3. 任意の名称でプロジェクトを作成します。
  4. その後「+新規シナリオ作成」をクリックして、Azure Data Lake Storage データ連携シナリオの作成を進めていきます。

起動イベントの設定

シナリオの作成で一番最初に設定することが、起動イベントの構成です。BizteX Connect ではさまざまな起動イベントが存在しますが、今回は検証用途として「手動」実行にしてみました。

  1. 「アプリ選択」の一覧から「一般」を選択し
  2. 「ボタンを押して実行」を選択します。
  3. それぞれのイベントでは出力データが変数として格納されます。内容を確認して「完了して次へ」をクリックしましょう。

HTTP コネクタの構成

今回のシナリオでは、Azure Data Lake Storage のデータを取得して BizteX Connect で扱えるようにします。

  1. CData Connect Server へのアクセスには「HTTPコネクタ」が利用できるので、アプリの一覧から選択します。
  2. アクションは「HTTPリクエスト」を指定します。
  3. 続いて、データを取得するためのAPI リクエストを指定します。今回はデータを取得するのでGET リクエストです。対象のURL はCData Connect Server のAPI ドキュメントから取得してきて指定しましょう。
  4. 基本設定が完了したら、オプションを指定します。ここで最低限必要になるオプションはCData Connect Server への認証情報の指定です。以下のようなJSON 形式でx-cdata-authtoken のプロパティにCData Connect Server で構成したユーザーのトークンを指定すれば接続が行えます。
  5. すべての設定が完了したら出力結果を確認してみましょう。以下のようにBody の中の「value」オブジェクトの中に配列形式でデータが格納されていることが確認できます。正常にBizteX Connect からAzure Data Lake Storage のデータが取得できていますね。
  6. あとはBizteX Connect の各種機能を活用して、さまざまなサービスとの連携を実現できます。

このように、CData Connect Server を経由することで、API 側の複雑な仕様を意識せずにAzure Data Lake Storage と連携をしたシナリオをBizteX Connect で作成できます。他にも多くのデータソースに対応するCData Connect Server の詳細をこちらからご覧ください。

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