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Azure Data Lake Storage 連携ソリューション 相談したい

Azure Data Lake Storage をSalesforce の外部オブジェクトとしてノーコード連携

API Server を使ってAzure Data Lake Storage のOData サービスを作成し、クラウドアプリケーションからのアクセスを可能にします。Salesforce からAzure Data Lake Storage のOData サービスを外部オブジェクトとして設定して利用します。

古川えりか
コンテンツスペシャリスト

最終更新日:2022-09-19

こんにちは!ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。

CData API Server はAzure Data Lake Storage (および 250+ の他のクラウドデータソース)をOData API 化し、Salesforce の画面やSalesforce1 のようなモバイルアプリケーションでの利用を実現します。 この記事では、API Server によりAzure Data Lake Storage データを外部オブジェクトとしてSalesforce Connect に設定して、Salesforce の標準オブジェクトと同感覚で使用する方法を説明します。
Salesforce 外部オブジェクトでAzure Data Lake Storage にデータ連携。

API Server の設定

次のステップに従い、セキュアなAzure Data Lake Storage OData サービスを立ち上げます:

デプロイ

API Server はサーバー上で稼働します。Windows 版は、製品に組み込まれているスタンドアロンのサーバーかIIS に配置して稼働させることができます。Java 版では、Java servlet コンテナにAPI Server のWAR ファイルを配置します。 デプロイの詳細は製品ヘルプを参照してください。API Server をAzure、Amazon EC2、Heroku にデプロイする方法はKB に記事があります。

Azure Data Lake Storage への接続

サーバーへのデプロイ後に、API Server の管理コンソールで[設定]→[接続]から新しい接続を追加してAzure Data Lake Storage を追加します。 Azure Data Lake Storage への接続に必要な認証情報を入力します。接続のテストを行い、接続を確認して、設定を保存します。

Azure DataLakeStorage 接続プロパティの取得・設定方法

Azure DataLakeStorage Gen 1 への接続

Gen 1 DataLakeStorage アカウントに接続するには、はじめに以下のプロパティを設定します。

  • SchemaADLSGen1 を指定。
  • Account:アカウント名に設定。
  • AzureTenant:テナントId に設定。Azure Portal 内のAzure Data Lake プロパティから取得できます。
  • Directory:(オプション)複製したファイルを格納するためのパスを設定。指定しない場合は、ルートディレクトリが使用されます。

Azure DataLakeStorage Gen 1 への認証

Gen 1 は、認証方法としてAzure Active Directory OAuth(AzureAD)およびマネージドサービスID(AzureMSI)をサポートしています。認証方法は、ヘルプドキュメントの「Azure DataLakeStorage Gen 1 への認証」セクションを参照してください。

Azure DataLakeStorage Gen 2 への接続

Gen 2 DataLakeStorage アカウントに接続するには、はじめに以下のプロパティを設定します。

  • SchemaADLSGen2 に設定。
  • Account:ストレージアカウント名に設定。
  • FileSystem:このアカウントで使用するファイルシステム名に設定。例えば、Azure Blob コンテナ名など。
  • Directory:(オプション)複製したファイルを格納するためのパスを設定。指定しない場合は、ルートディレクトリが使用されます。

Azure DataLakeStorage Gen 2 への認証

Gen 2は、認証方法としてアクセスキー、共有アクセス署名(SAS)、Azure Active Directory OAuth(AzureAD)、マネージドサービスID(AzureMSI)など多様な方法をサポートしています。AzureAD、AzureMSI での認証方法は、ヘルプドキュメントの「Azure DataLakeStorage Gen 2 への認証」セクションを参照してください。

アクセスキーを使用した認証

アクセスキーを使用して接続するには、AccessKey プロパティを取得したアクセスキーの値に、AuthScheme を「AccessKey」に設定します。

Azure ポータルからADLS Gen2 ストレージアカウントのアクセスキーを取得できます。

  1. Azure ポータルのADLS Gen2 ストレージアカウントにアクセスします。
  2. 設定で「アクセスキー」を選択します。
  3. 利用可能なアクセスキーの1つの値を「AccessKey」接続プロパティにコピーします。

共有アクセス署名(SAS)

共有アクセス署名を使用して接続するには、SharedAccessSignature プロパティを接続先リソースの有効な署名に設定して、AuthScheme を「SAS」に設定します。 共有アクセス署名は、Azure Storage Explorer などのツールで生成できます。

接続を確立後、[設定]→[リソース]の画面でAzure Data Lake Storage からOData API として公開するエンティティを選択します。

API Server のユーザー設定

[設定]→[ユーザー]からAPI にアクセスできるユーザーの認証設定を行います。API Server はトークンでの認証を行うことができます。 IP アドレスでAPI へのアクセスを制限することも可能です。デフォルトではローカルマシンからのアクセスのみが許可されています。SSL の設定も可能です。

Azure Data Lake Storage データにOData サービスとしてアクセス

次のステップでAPI Server で生成されたOData フィードを接続します。

  1. Salsforce にログインし、[設定]→[開発]→[外部システムへの接続を管理する]をクリックします。
  2. [新規外部データソース]をクリックします。
  3. Enter values for the following properties:
    • 外部データソース: Salesforce ユーザインターフェースに表示する表示ラベル
    • 名前: 一意の識別子
    • 種別: "Salesforce Connect: OData 4.0" を選択。
    • URL: API Server のOData エンドポイントのURL を設定します。フォーマットは、https://your-server:your-port.rsc.

      です。

      プレーンテキストはテストのみに使用し、本番ではTSL の仕様を推奨します。

  4. 形式メニューでは、JSON を選択します。

  5. 認証セクションで、次のプロパティを設定します:
    • ID 種別: 組織のすべてのメンバーが同じ認証情報でAPI Server にアクセスする場合には[指定ユーザー]を指定します。組織のメンバーがそれぞれの認証情報を使う場合には[ユーザ]を指定します。
    • 認証プロトコル: ベーシック認証には、[パスワード認証]を選択します。
    • 証明書: Salesforce からサーバーへの通信を暗号化し認証するには証明書を指定します。
    • ユーザ名: API Server に登録されたユーザー名。
    • パスワード: ユーザーのAuth トークン。
Configuration settings for the data source. (NetSuite is shown.)

Azure Data Lake Storage オブジェクトの同期

外部オブジェクトを作成したら、次のステップでAzure Data Lake Storage 外部オブジェクトのデータソース側の変更を反映させます。 Azure Data Lake Storage テーブルの定義とAzure Data Lake Storage 外部オブジェクトの定義を同期する必要があります。

  1. 作成した外部オブジェクトをクリックします。
  2. [検証して同期]をクリックします。
  3. 外部オブジェクトとして作業するAzure Data Lake Storage テーブルを選択し、[同期]します。

Salesforce オブジェクトとしてAzure Data Lake Storage データにアクセス

Azure Data Lake Storage を外部オブジェクトとして設定したので、Salesforce 標準オブジェクトと同じようにアクセスが可能になりました。

  • フィルタリストビューで新しいタブを作成:

    A filtered list view shown on a custom tab. (NetSuite Invoices are shown.)
  • Azure Data Lake Storage 外部オブジェクトの関連テーブルを標準セールスフォースオブジェクトのように表示する:

    A related list that shows an indirect lookup relationship, which links a child external object to a parent standard object. (Salesforce accounts and associated NetSuite invoices are shown.)

トラブルシューティング

以下によく質問がある接続の問題についてリストします:

  • サーバーがインターネットにつながるIP アドレスを有していること。アプリケーションレイヤーでそのIP アドレスからのアクセスが許可されていること。

    API Server をホスティングしているサーバーがTLS 1.1 以上を使っていること。Windows 版のAPI Server の組み込みサーバーはこれに準拠しています。

    IIS の場合には、TLS 1.1 および1.2 がサポートされていますが、デフォルトでは有効化されていません。 これらのプロトコルを有効化するにはhow-to on MSDN および Microsoft technical referenceを参照してください。

    Java 版の場合、Java 8では、TLS 1.2 がデフォルトでサポートされていますが、Java 6、7 ではサポートされていません。 もしJava 7以前のベージョンを利用している場合、 this Oracle how-to を参照してください。

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