この記事では、BigCommerce データに接続し、静的な単方向の受信場所を設定する方法を紹介します。さらにこの受信場所を使用してBigCommerce データを取得し、XML ファイルに書き込むという簡単なテストを実行していきます。
受信場所はSQL コマンドを実行し、その結果を含むBizTalk メッセージを作成することができます。アップデートグラムコマンドを実行したい場合は、送信ポートを使用してください。
受信ポートを作成する
アプリケーションに受信場所を追加するには、まず受信ポートを追加する必要があります。受信ポートは複数の受信場所からのデータを受け取ることができます。
- 未実行の場合、BizTalk Administration Console でアプリケーションを開きます。
- アプリケーションを開いたら、「Receive Ports」を右クリックし、「New」 -> 「Static One-Way Receive Port」と進みます。受信ポートプロパティのダイアログが表示されます。
- 「Name」メニューで、受信ポートの名前を入力します。
受信場所を作成する
受信ポートの作成後、受信場所を作成し、トランスポートタイプとしてSalesforce アダプタを使用するように設定します。
- 「Receive Locations」を右クリックし、「New」 -> 「One-Way Receive Location」と進みます。
- 新しい受信場所がメンバとなる適切な受信ポートを選択します。受信場所プロパティのダイアログが表示されます。
- 「Name」メニューで、受信場所の名前を入力します。
- 受信場所のプロパティの、「Transport Type」メニュー内でCData.BigCommerce を選択します。
- 「Receive Pipeline」メニューで、デフォルトオプションの「PassThruReceive」を選択します。
アダプタを設定する
「Transport Properties」ダイアログで、アダプタが実行するコマンドを定義します。
- 受信場所のプロパティで、「Configure」をクリックします。アダプタの「Transport Properties」ダイアログが表示されます。
- 「SQL Command」プロパティで、コマンドを入力します。この例では、
SELECT FirstName, LastName FROM Customers WHERE FirstName = 'Bob'
を使用します。
使用可能なアダプタ構成プロパティについては、「Adapter Configuration」のチャプターを参照してください。
接続文字列を構成する
Connection String Options ダイアログで、資格情報とその他の接続プロパティを設定します。
- 受信場所のプロパティで、「Configure」をクリックします。アダプタのプロパティダイアログが表示されます。
- 「Connection String」プロパティのボタンをクリックします。
- 「Connection String」プロパティのボックスをクリックします。「Connection String Options」ダイアログが表示されます。
- 接続プロパティを入力します。以下は一般的な接続文字列です。
OAuthClientId=YourClientId; OAuthClientSecret=YourClientSecret; StoreId='YourStoreID'; CallbackURL='http://localhost:33333'InitiateOAuth=GETANDREFRESH
BigCommerce 認証は標準のOAuth フローに基づいています。
Store ID の取得
BigCommerce Store に接続するには、StoreId が必要です。Store Id を確認するには、以下の手順に従ってください。
- BigCommerce アカウントにログインします。
- ホームページから「Advanced Settings」->「API Accounts」 を選択します。
- 「Create API Account」->「Create V2/V3 API Token」をクリックします。
- 画面にAPI Path という名前のテキストボックスが表示されます。
- テキストボックス内に、次の構造のURL が表示されます:https://api.bigcommerce.com/stores/{Store Id}/v3。
- 上記で示したように、Store Id は'stores/' と'/v3' パスパラメータの間にあります。
- Store Id を取得したら、「キャンセル」 をクリックするか、まだ持っていない場合はAPI Account の作成に進むことができます。
パーソナルアクセストークンの取得
加えて、自分のデータをテストおよびアクセスするには、個人用トークンを取得する必要があります。個人用トークンを取得する方法は次のとおりです。
- BigCommerce アカウントにログインします。
- ホームページから「Advanced Settings」->「API Accounts」 を選択します。
- 「Create API Account」->「Create V2/V3 API Token」をクリックします。
- アカウント名を入力します。
- 作成するAPI Account の「OAuth Scopes」を選択します。本製品 は"None" とマークされたデータにアクセスできません。また、"read-only" とマークされたデータを変更できません。
- 「保存」をクリックします。
BigCommerce への認証
次に、以下を設定してデータに接続できます。
- StoreId:API Path テキストボックスから取得したStore ID に設定。
- OAuthAccessToken:生成したトークンに設定。
- InitiateOAuth:OFF に設定。
- 「Test Connection」をクリックして値を確認し、接続を確認します。
プロパティとその機能についての説明は、ヘルプドキュメントを参照してください。
送信ポートを使用して、XML ファイルにデータを書き込む
これまでの操作で、静的な単方向の受信場所を送信ポートとともに使うことができるようになります。送信ポートは、受信場所で作成されるBizTalk メッセージと関連付けられていなければなりません。ファイルにデータを書き込むために、ファイル送信ポートを作成します。
- 「BizTalk Administration」コンソールで右クリックし、「Send Ports」 -> 「New」 -> 「Static One-Way Send Port」と進みます。
構成ウィンドウの最初で送信ポートの名前を入力し、「Type」メニューから「FILE」を選択します。
- 宛先フォルダを設定します。これは、ディスク上にファイルが作成される場所になります。
ファイル名にマクロを使用すれば、ファイルの作成日を簡単に識別できます。デフォルトでは、%MessageId%.xml が使用されます。これはランダムに生成されたBizTalk Id であり、ユーザーフレンドリーな命名ではありません。 Customers_yyyy-MM-dd.xml の形式でファイルを作成するには、Customers_%Date%.xml と入力します。
Noteマクロの詳細については、ヘルプドキュメントの「BizTalk Configuration」のセクションを参照してください。
- 「OK」をクリックします。URI フィールドに値が含まれるはずです。
- 送信ポートの、構成画面の左側にある「Filters」をクリックします。
- 次のプロパティを設定します。
- プロパティ:メニューから、「BTS.InboundTransportLocation」を選択します。
- オペレーター:メニューから、「==」を選択します。
- 値:受信場所のURI を入力します。受信場所のプロパティに、URI が表示されます。
送信ポートを使用して、受信場所から送信されたファイルを書き込むことができます。
ロケーションとポートをエンリストして有効にする
最後に、送信ポートをエンリストし、受信場所を有効にします。送信ポートを右クリックし、「Enlist」をクリックします。次に、受信場所を右クリックし、「Enable」をクリックします。
Note最後に受信場所を有効にすることで、送信ポートによって、ファイルが書き込み用として確実にピックアップされます。
トラブルシューティング
エラーが発生しているかどうかを確認するには、「Administration Console」のナビゲーションツリーで「Event Viewer (Local)」を展開します。Windows ログを展開し、「Applications」をクリックします。
ログにはシステム上のすべてのアプリケーションのエラ-メッセージが含まれるため、エラーメッセージのソースが「CData BizTalk BigCommerce Receive Adapter」であることを確認することが必要です。エラーメッセージの詳細から、エラーの理由を知ることができます。エラー解消のガイダンスについては、
support@cdata.co.jpにお問い合わせください。