Denodo Platform でBigQuery データソースを作成

こんにちは！テクニカルディレクターの桑島です。

Denodo Platform は、エンタープライズデータベースのデータを一元管理するデータ仮想化製品です。CData JDBC Driver for GoogleBigQuery と組み合わせると、Denodo ユーザーはリアルタイムBigQuery データと他のエンタープライズデータソースを連携できるようになります。この記事では、Denodo Virtual DataPort Administrator でBigQuery の仮想データソースを作成する手順を紹介します。

最適化されたデータ処理が組み込まれたCData JDBC Driver は、リアルタイムBigQuery データを扱う上で比類のないパフォーマンスを提供します。BigQuery にSQL クエリを発行すると、ドライバーはフィルタや集計などのサポートされているSQL 操作をBigQuery に直接渡し、サポートされていない操作（主にSQL 関数とJOIN 操作）は組み込みSQL エンジンを利用してクライアント側で処理します。組み込みの動的メタデータクエリを使用すると、ネイティブデータ型を使ってBigQuery データを操作および分析できます。

BigQuery Virtual Port を作成

Denodo からリアルタイムBigQuery データに接続するには、JDBC Driver のJAR ファイルをDenodo の外部ライブラリディレクトリにコピーし、Virtual DataPort Administration Tool から新しいJDBC データソースを作成する必要があります。

1. CData JDBC Driver for GoogleBigQuery インストーラーをダウンロードしてパッケージを展開し、JAR ファイルを実行してドライバーをインストールします。
2. JAR ファイル（およびライセンスファイルがある場合はそれも）をインストール先（通常はC:\Program Files\CData\CData JDBC Driver for GoogleBigQuery\lib\）からDenodo 外部ライブラリディレクトリ（C:\Denodo\Denodo Platform\lib-external\jdbc-drivers\cdata-googlebigquery-19）にコピーします。
3. Denodo Virtual DataPort Administration Tool を開き、Server Explorer タブに移動します。
4. 「admin」を右クリックし、「New」->「Data source」->「JDBC」を選択します。
5. JCBC Connection を設定します。
   • Name：任意の名前（例：googlebigquery）
   • Database adapter：Generic
   • Driver class path：C:\Denodo\Denodo Platform\lib-external\jdbc-drivers\cdata-googlebigquery-19
   • Driver class：cdata.jdbc.googlebigquery.GoogleBigQueryDriver

   • Database URI：必要な接続プロパティを使用してJDBC のURL に設定。例えば次のようになります。

     jdbc:googlebigquery:DataSetId=MyDataSetId;ProjectId=MyProjectId;InitiateOAuth=GETANDREFRESH

     Database URI の作成については以下を参照してください。

     組み込みの接続文字列デザイナー

     JDBC URL の作成の補助として、BigQuery JDBC Driver に組み込まれている接続文字列デザイナーが使用できます。JAR ファイルをダブルクリックするか、コマンドラインからjar ファイルを実行します。

     java -jar cdata.jdbc.googlebigquery.jar

     接続プロパティを入力し、接続文字列をクリップボードにコピーします。

     BigQuery 接続プロパティの取得・設定方法

     Google BigQuery はOAuth 認証標準を使用します。個々のユーザーとしてGoogle API にアクセスするには、組み込みクレデンシャルを使うか、OAuth アプリを作成します。

     OAuth では、Google Apps ドメインのユーザーとしてサービスアカウントを使ってアクセスすることもできます。サービスカウントでの認証では、OAuth JWT を取得するためのアプリケーションを登録する必要があります。

     OAuth 値に加え、DatasetId、ProjectId を設定する必要があります。詳細はヘルプドキュメントの「はじめに」を参照してください。

6. 「接続テスト」をクリックして設定を確認し、「保存」をクリックします。

Virtual DataPort Administration Tool でBigQuery データを表示

データソースを作成したら、Denodo Platform で使用するBigQuery データの基本ビューを作成できます。

1. 新しく作成したVirtualPort（admin.GoogleBigQuery）で「Create base view」をクリックします。
2. オブジェクトツリーを展開し、インポートしたいオブジェクト（テーブル）を選択します。
3. 「Create selected」をクリックしてBigQuery データのビューを作成します。
   オプション：「Create associations from foreign keys」をクリックして、オブジェクト間の関係を定義します。
4. ビューを作成した状態で、Server Explorer のテーブル（cdata_googlebigquery_orders）に移動し、選択したテーブルをダブルクリックします。
5. 新しいタブで「Execution panel」をクリックしてクエリパネルを開きます。
6. 「Execute」タブでクエリをカスタマイズするか、デフォルトを使用します。

   SELECT * FROM cdata_googlebigquery_orders CONTEXT ('i18n'='us_est', 'cache_wait_for_load'='true')
   

7. 「Execute」をクリックすると、データが表示されます。

基本ビューを作成すると、Denodo Platform の他のデータソースと同様にリアルタイムBigQuery データを操作できるようになります。例えば、Denodo Data Catalog でBigQuery にクエリを実行できます。

CData JDBC Driver for GoogleBigQuery の30日の無償評価版をダウンロードして、Denodo Platform でリアルタイムBigQuery データの操作をはじめましょう！ご不明な点があれば、サポートチームにお問い合わせください。