CData JDBC Driver for EnterpriseDB の強みの一つは、クロスプラットフォームのサポートであり、主要なBI ツールとの統合を可能にします。以下のステップに従って、KNIME のEnterpriseDB にアクセスし、レポートデザイナを使用してEnterpriseDB からチャートを作成します。
CData JDBC Driver for EnterpriseDB を使用することで、JDBC データソースとしてEnterpriseDB にアクセスでき、IDE の迅速な開発ツールとの統合が可能になります。この記事では、データソース構成ウィザードを使用してIntelliJ のEnterpriseDB に接続する方法を示します。
EnterpriseDB データへの新しいJDBC 接続を定義します。
- Report Designer 機能をインストールします。[File]->[Install KNIME Extensions]とクリックし、[Report]でフィルタリングします。
- 新しいワークフローで[File]->[Preferences]をクリックし、[KNIME]->[Databases]でノードを展開し cdata.jdbc.enterprisedb.jar を追加します。
- ドライバーJAR は、インストールディレクトリのlib サブフォルダにあります。
-
[Node Repository]ビューで[Database]->[Read/Write]とノードを展開し、[Database Reader]をワークフローエディターにドラッグします。
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[Database Reader]をダブルクリックし、次のプロパティを設定します。
- Database Driver:メニューでドライバーの名前(cdata.jdbc.enterprisedb.EnterpriseDBDriver)を選択します。
Database URL:接続プロパティを入力します。jdbc:enterprisedb: から始まり、その後にセミコロンで区切られた接続プロパティのリストが続くJDBC URL を入力します。
データに接続するには、以下の接続プロパティが必要です。
- Server: EnterpriseDB データベースをホスティングしているサーバーのホスト名またはIP アドレス。
- Port: EnterpriseDB データベースをホスティングしているサーバーのポート。
オプションで、以下を設定することもできます。
- Database: EnterpriseDB サーバーに接続する場合のデフォルトのデータベース。設定されていない場合は、ユーザーのデフォルトデータベースが使用されます。
Basic 認証による接続
Basic 認証を使って認証するには、以下を設定します。
- User:EnterpriseDB サーバーに認証する際に使われるユーザー。
- Password:EnterpriseDB サーバーに認証する際に使われるパスワード。
SSL 認証による接続
SSL 認証を利用して、セキュアなセッションを介してEnterpriseDB データに接続できます。以下の接続プロパティを設定して、データに接続します。
- SSLClientCert:クライアント証明書のための証明書ストア名に設定します。クライアントとサーバーの両方のマシンでトラストストアとキーストアが保持される2-way SSL の場合に使用されます。
- SSLClientCertPassword:クライアント証明書ストアがパスワードで保護されている場合、この値をストアのパスワードに設定します。
- SSLClientCertSubject:TLS/SSL クライアント証明書のSubject。ストア内の証明書を検索するために使用されます。
- SSLClientCertType:クライアントストアの証明書タイプ。
- SSLServerCert:サーバーが受け入れ可能な証明書。
ビルトイン接続文字列デザイナ
JDBC URL の構成については、EnterpriseDB JDBC Driver に組み込まれている接続文字列デザイナを使用してください。JAR ファイルのダブルクリック、またはコマンドラインからJAR ファイルを実行します。
java -jar cdata.jdbc.enterprisedb.jar
接続プロパティを入力し、接続文字列をクリップボードにコピーします。
JDBC URL を構成する際に、Max Rows プロパティを定めることも可能です。これによって戻される行数を制限するため、可視化・レポートのデザイン設計時のパフォーマンスを向上させるのに役立ちます。
以下は一般的なJDBC URL です。
jdbc:enterprisedb:User=postgres;Password=admin;Database=postgres;Server=127.0.0.1;Port=5444
- User Name:認証に使用されるユーザー名
- Password:認証に使用されるパスワード
- SQL Statement:[SQL Statement]ボックスにSQL クエリを入力するか、テーブルをダブルクリックします。この記事では、チャートの作成に以下のクエリを用います。
SELECT ShipName, ShipCity FROM Orders WHERE ShipCountry = 'USA'
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[Fetch Metadata]をクリックして接続を確認します。
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[Database Reader]を[Data to Report]ノードに接続し、データセットを様々なデータ可視化コントロールに提供します。[Execute]をクリックし、ワークフローの上部にある[Edit Report]をクリックしてレポートデザイナパースペクティブを開きます。
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ライブデータに基づいてレポートを作成できます。チャートを作成するには、チャートコントロールをパレットからレポートデザイナにドラッグします。表示されるウィザードでは、KNIME で使用可能なフィルタリングおよび集約コントロールを使用できます。
トラブルシューティング
次のリストは一般的なエラーを解決する方法を示しています。
- [Row1]という重複するIdが見つかりました。:このエラーを解決するには、KNIME インストールディレクトリにあるknime.ini ファイルに
-Dknime.database.fetchsize=0
を追加します。