本記事では CData サポート担当からこんなことを聞かれたらどこを確認すべきか?という観点で、よく頂くお問合せ内容をご紹介します。
記事はこちら →SAS は、高度なアナリティクス、多変量解析、BI、データ管理、予測分析のためのソフトウェアです。SAS とCData ODBC Driver for GoogleAnalytics を合わせて使うことで、SAS からライブGoogle Analytics データへデータベースライクにアクセスできるようになり、レポーティング、分析能力を向上できます。本記事では、SAS でGoogle Analytics のライブラリを作成し、リアルタイムGoogle Analytics に基づいたシンプルなレポートを作成します。
CData ODBC ドライバーは、ドライバーに組み込まれた最適化されたデータ処理により、SAS でライブGoogle Analytics データを送受信する場合に圧倒的なパフォーマンスを提供します。SAS からGoogle Analytics に複雑なSQL クエリを発行すると、ドライバーはフィルタや集計などのサポートされているSQL 操作をGoogle Analytics に直接プッシュし、組み込みSQL エンジンを利用して、サポートされていない操作(一般的にはSQL 関数とJOIN 操作)をクライアント側で処理します。組み込みの動的メタデータクエリを使用すると、SAS でGoogle Analytics を簡単にビジュアライズおよび分析できます。
以下は、Google Analytics に接続するための情報と、Windows およびLinux 環境でDSN を構成するための様々なステップです。ODBC Driver for GoogleAnalytics は、SAS System をホストしているマシンにインストールする必要があります。
OAuth 認証標準を使用してGoogle Analytics に接続します。ユーザーアカウントまたはサービスアカウントで認証できます。組織全体のアクセススコープを本製品に許可するには、サービスアカウントが必要です。下記で説明するとおり、本製品はこれらの認証フローをサポートします。
ユーザー資格情報の接続プロパティを設定せずに接続できます。次を設定して、接続してください。 Profile:接続するGoogle アナリティクスのプロファイル、またはビューに設定。この値はProfiles テーブルから取得できます。指定しない場合は、初めに返されたプロファイルが使われます。接続すると、本製品はデフォルトブラウザでOAuth エンドポイントを開きます。ログインして、アプリケーションにアクセス許可を与えます。本製品がOAuth プロセスを完了します。他のOAuth 認証フローについては、ヘルプドキュメントの「OAuth 認証の使用」を参照してください。
DSN を構成する際に、Max Rows プロパティを定めることも可能です。これによって返される行数を制限するため、ビジュアライゼーション・レポートのデザイン時のパフォーマンスを向上させるのに役立ちます。
未指定の場合は、初めにODBC DSN(data source name)で接続プロパティを指定します。ドライバーのインストールの最後にアドミニストレーターが開きます。Microsoft ODBC Data Source Administrator を使用して、ODBC DSN を作成および構成できます。
Linux 環境にCData ODBC Driver for GoogleAnalytics をインストールする場合、ドライバーのインストールによりシステムDSN が事前定義されます。システムデータソースファイル(/etc/odbc.ini) を編集し、必要な接続プロパティを定義することで、DSN を変更できます。
[CData GoogleAnalytics Sys]
Driver = CData ODBC Driver for GoogleAnalytics
Description = My Description
Profile = MyProfile
これらの構成ファイルの使用に関する具体的な情報については、ヘルプドキュメントを参照してください。
CData ODBC Driver for GoogleAnalytics に基づくライブラリを追加することで、SAS でGoogle Analytics に接続します。
SAS は、ローコードのポイントアンドクリッククエリツールを使用するか、PROC SQL とカスタムSQL クエリのプログラムを使うことで、データのクエリをネイティブにサポートします。SAS でビューを作成すると、ビューがクエリされるたびに定義クエリが実行されます。これは、レポート、チャート、分析について常にライブGoogle Analytics データにクエリを実行することを意味します。
proc sql; create view traffic_view as select browser, sessions from odbclib.traffic where Transactions = '0'; quit;
ローカルビューを作成すると、パワフルなSAS 機能を使用してGoogle Analytics データをレポート、ビジュアライズ、またはその他の方法で分析できます。PROC PRINT を使用して簡単なレポートを印刷し、PROC GCHART を使用してデータに基づいた基本的なグラフを作成しましょう。
proc print data=traffic; title "Google Analytics Traffic Data"; run;
proc gchart data=traffic; pie browser / sumvar=sessions value=arrow percent=arrow noheading percent=inside plabel=(height=12pt) slice=inside value=none name='TrafficChart'; run;