ASP.NET Core Blazor C# でIBM Cloud SQL Query にSQL でクエリ。
Blazor は、.NET を使って対話型のクライアント側Web UI を構築するためのフレームワークです。JavaScript の代わりにC# を使って、UI を作れるところが魅力です。また、既存の.NET ライブラリや.NET エコシステムを使うことができる利点があります。
CData ADO.NET Provider for IBM Cloud SQL Query は、LINQ やEntity Framework などの標準のADO.NET インターフェースを使ってIBM Cloud SQL Query を操作可能にします。Blazor が.NET Core 対応をしているため、Server Side Blazor からADO.NET Provider を使うことができます。この記事では、Server Side Blazor からIBM Cloud SQL Query に接続して直接SQL クエリを実行する方法を説明します。

CData ADO.NET Provider for IBM Cloud SQL Query のインストール
CData ADO.NET Provider は、通常であればRDB に接続するフレームワークである ADO.NET DataAdapter やLinqToSQL(もしくはDapper などのORM を挟んでもいいです)であり、IBM Cloud SQL Query のデータへもRDB と同感覚でアクセスが可能になります。
CData のWebsite からProvider をダウンロードして、マシンにインストールします。NuGet からインストールすることも可能です。IBM Cloud SQL Query ADO.NET Data Provider で検索してください。

Blazor でIBM Cloud SQL Query にデータ連携するアプリを構築
Blazor にADO.NET Provider for IBM Cloud SQL Query を接続
- Visual Studio を立ち上げて、Blazor アプリのプロジェクトを作成します。
- ソリューションエクスプローラーで「依存関係」から右クリックで「プロジェクト参照の追加」をクリック。
- 参照マネージャーが開くので、「参照」ボタンをクリックして、先ほどインストールしたADO.NET Provider の.dll を選択します。「C:\Program Files\CData\CData ADO.NET Provider for IBMCloudSQLQuery 2019J\lib etstandard2.0」内のSystem.Data.CData.IBMCloudSQLQuery.dll」を参照に選びます。


Blazor でIBM Cloud SQL Query データをSELECT
サンプルプロジェクトの「Page」→「Index.razor」を開きます。
以下のコードを書きます。使っているクエリはおなじみの標準SQL です。IBM Cloud SQL Query 固有のAPI を書かなくてもRDB と同感覚でSQL が書けるところがADO.NET Prover for IBM Cloud SQL Query の強味です。
@page "/"
@using System.Data;
@using System.Data.CData.IBMCloudSQLQuery;
Hello, world!
Welcome to your Data app.
@using (IBMCloudSQLQueryConnection connection = new IBMCloudSQLQueryConnection(
"Api Key=MyAPIKey;Instance CRN=myInstanceCRN;Region=myRegion;Schema=mySchema;OAuth Client Id=myOAuthClientId;OAuth Client Secret=myOAuthClientSecret;"))
{
var sql = "SELECT Id, Status FROM Jobs WHERE UserId = user@domain.com";
var results = new DataTable();
IBMCloudSQLQueryDataAdapter dataAdapter = new IBMCloudSQLQueryDataAdapter(sql, connection);
dataAdapter.Fill(results);
@foreach (DataColumn item in results.Rows[0].Table.Columns)
{
@item.ColumnName
}
@foreach (DataRow row in results.Rows)
{
@foreach (var column in row.ItemArray)
{
@column.ToString()
}
}
}
IBM Cloud SQL は、OAuth およびHMAC 認証標準を使います。詳細はヘルプドキュメントを参照してください。
プロジェクトをリビルドして実行します。このようにIBM Cloud SQL Query からデータを直接取得し、HTML テーブル形式にレンダリングしています。

もちろんSaaS データソースへの接続の場合には、RDB 向けのドライバーと違い最終的にはHTTP リクエストが行われるので、サーバーサイド Blazor としてサーバーサイドから実行されるのか、クライアントサイド Blazor として、実行中のブラウザからHTTPリクエストが行われるのかの違いはあります。そのあたりはネットワークやプロキシの設定として注意が必要でしょう。設定はコード内の接続プロパティで可能です。