Oracle Data Integrator でJira Service Desk のデータをETL する方法

この記事では、Oracle Data Integrator を使ってJira Service Desk のデータをデータウェアハウスに転送する方法を説明します。

加藤龍彦
ウェブデベロッパー

最終更新日:2014-01-31
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CData

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Oracle Data Integrator ロゴ

こんにちは!ウェブ担当の加藤です。マーケ関連のデータ分析や整備もやっています。

Oracle Data Integrator(ODI)はOracle エコシステムのハイパフォーマンスなデータ統合プラットフォームです。CData JDBC Driver for JiraServiceDesk を使えば、OCI をはじめとするETL ツールからJira Service Desk データにJDBC 経由で簡単に読み取りと書き込みを実現できます。リアルタイムJira Service Desk データをデータウェアハウス、BI・帳票ツール、CRM、基幹システムなどに統合すれば、データ活用もぐっと楽に。

CData のコネクタを使えば、Jira Service Desk API にリアルタイムで直接接続して、ODI 上で通常のデータベースと同じようにJira Service Desk データを操作できます。Jira Service Desk エンティティのデータモデルを構築、マッピングを作成し、データの読み込み方法を選択するだけの簡単なステップでJira Service Desk データのETL が実現できます。

ドライバーのインストール

ドライバーをインストールするには、インストールフォルダにあるドライバーのJAR ファイルと.lic ファイルをODI の適切なディレクトリにコピーします。

  • UNIX/Linux(Agent なし):~/.odi/oracledi/userlib
  • UNIX/Linux(Agent):$ODI_HOME/odi/agent/lib
  • Windows(Agent なし):%APPDATA%\Roaming\odi\oracledi\userlib
  • Windows(Agent):%APPDATA%\Roaming\odi\agent\lib

ODI を再起動してインストールを完了します。

モデルのリバースエンジニアリング

ODI の機能を使ってモデルをリバースエンジニアリングすることで、ドライバー側で取得したJira Service Desk データのリレーショナルビューに関するメタデータが取得できます。リバースエンジニアリング後、リアルタイムJira Service Desk データにクエリを実行してJira Service Desk テーブルのマッピングを作成できます。

  1. ODI でリポジトリに接続し、「New」->「Model and Topology Objects」をクリックします。 新しいモデルを作成
  2. 表示されるダイアログの「Model」画面で、以下の情報を入力します。
    • Name:JiraServiceDesk と入力します。
    • Technology:Technology:Generic SQL(ODI がVersion 12.2+ の場合はMicrosoft SQL Server)を選択します。
    • Logical Schema:JiraServiceDesk と入力します。
    • Context:Global を選択します。
    モデルを設定
  3. 表示されるダイアログの「Data Server」画面で、以下の情報を入力します。
    • Name:JiraServiceDesk と入力します。
    • Driver List:Oracle JDBC Driver を選択します。
    • Driver:cdata.jdbc.jiraservicedesk.JiraServiceDeskDriver と入力します。
    • URL:接続文字列を含むJDBC URL を入力します。

      You can establish a connection to any Jira Service Desk Cloud account or Server instance.

      Connecting with a Cloud Account

      To connect to a Cloud account, you'll first need to retrieve an APIToken. To generate one, log in to your Atlassian account and navigate to API tokens > Create API token. The generated token will be displayed.

      Supply the following to connect to data:

      • User: Set this to the username of the authenticating user.
      • APIToken: Set this to the API token found previously.

      Connecting with a Service Account

      To authenticate with a service account, you will need to supply the following connection properties:

      • User: Set this to the username of the authenticating user.
      • Password: Set this to the password of the authenticating user.
      • URL: Set this to the URL associated with your JIRA Service Desk endpoint. For example, https://yoursitename.atlassian.net.

      Note: Password has been deprecated for connecting to a Cloud Account and is now used only to connect to a Server Instance.

      Accessing Custom Fields

      By default, the connector only surfaces system fields. To access the custom fields for Issues, set IncludeCustomFields.

      組み込みの接続文字列デザイナー

      JDBC URL の作成の補助として、Jira Service Desk JDBC Driver に組み込まれている接続文字列デザイナーが使用できます。JAR ファイルをダブルクリックするか、コマンドラインからjar ファイルを実行します。

      java -jar cdata.jdbc.jiraservicedesk.jar

      接続プロパティを入力し、接続文字列をクリップボードにコピーします。

      組み込みの接続文字列デザイナーを使ってJDBC URL を生成(Salesforce の場合)

      一般的な接続文字列は次のとおりです。

      jdbc:jiraservicedesk:ApiKey=myApiKey;User=MyUser;
    Data Server を設定
  4. Physical Schema 画面で、以下の情報を入力します。
    • Name:ドロップダウンメニューから選択します。
    • Database (Catalog):CData と入力します。
    • Owner (Schema):Jira Service Desk にSchema を選択した場合は、選択したSchema を入力し、それ以外の場合はJiraServiceDesk と入力します。
    • Database (Work Catalog):CData と入力します。
    • Owner (Work Schema):Jira Service Desk にSchema を選択した場合は、選択したSchema を入力し、それ以外の場合はJiraServiceDesk と入力します。
    Physical Schema を設定
  5. 開いたモデルで「Reverse Engineer」をクリックしてJira Service Desk テーブルのメタデータを取得します。 モデルをリバースエンジニアリング

Jira Service Desk データの編集と保存

リバースエンジニアリング後、ODI でJira Service Desk データを操作できるようになります。 Jira Service Desk データを編集し保存するには、Designer ナビゲーターでモデルアコーディオンを展開し、テーブルを右クリックして「Data」をクリックします。「Refresh」をクリックしてデータの変更を取得します。変更が完了したら「Save Changes」をクリックします。 データを表示

ETL プロジェクトの作成

次の手順に従って、Jira Service Desk からETL を作成します。Requests エンティティをODI Getting Started VM に含まれているサンプルデータウェアハウスにロードします。

  1. SQL Developer を開き、Oracle データベースに接続します。Connections ぺインでデータベースのノードを右クリックし、「New SQL Worksheet」をクリックします。

    もしくは、SQLPlus を使用することもできます。コマンドプロンプトから、以下のように入力します。

    sqlplus / as sysdba
  2. 以下のクエリを入力し、ODI_DEMO スキーマにあるサンプルデータウェアハウスに新しいターゲットテーブルを作成します。以下のクエリは、Jira Service Desk のRequests テーブルに一致するいくつかのカラムを定義します。 CREATE TABLE ODI_DEMO.TRG_REQUESTS (REPORTERNAME NUMBER(20,0),RequestId VARCHAR2(255));
  3. ODI でDesigner ナビゲーターのModels アコーディオンを展開し、ODI_DEMO フォルダの「Sales Administration」ノードをダブルクリックします。Model Editor でモデルが開きます。
  4. 「Reverse Engineer」をクリックします。TRG_REQUESTS テーブルがモデルに追加されます。
  5. プロジェクトの「Mappings」ノードを右クリックし、「New Mapping」をクリックします。マッピングの名前を入力し、「Create Empty Dataset」オプションを無効にします。Mapping Editor が表示されます。
  6. TRG_REQUESTS テーブルをSales Administration モデルからマッピングにドラッグします。
  7. Requests テーブルをJira Service Desk モデルからマッピングにドラッグします。
  8. ソースコネクタポイントをクリックしてターゲットコネクタポイントにドラッグします。Attribute Matching ダイアログが表示されます。ここでは、デフォルトオプションを使用します。その場合、目的の動作はターゲットカラムのプロパティに表示されます。
  9. Mapping Editor のPhysical タブを開き、TARGET_GROUP の「REQUESTS_AP」をクリックします。
  10. REQUESTS_AP プロパティで、Loading Knowledge Module タブの「LKM SQL to SQL (Built-In)」を選択します。 Jira Service Desk へのSQL ベースのアクセスには、標準データベース間のナレッジモジュールを使用できます

これで、マッピングを実行してJira Service Desk データをOracle にロードできます。

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