JDBC ドライバーのMySQL リモーティング機能を使用して、JSON をFilemaker Pro for Mac またはfor Windows に連携します。
この記事では、CData JDBC Driver for JSON をFileMaker Pro の External SQL Sources (ESS) 機能と統合するために使用する方法を説明します。これにより、FileMaker Pro のレコードを他の運用データストアのレコードにリンクできるようになります。
MySQL のリモーティング機能を使用し、MySQL データベースとしてJSON にアクセスします。CData JDBC Driver for JSON は、MySQL のような従来のデータベースに接続をサポートするFileMaker Pro のようなアプリケーションと連携するためにJDBC 標準とMySQL 標準を共に実装していますが、一般的なJDBC 接続には連携できません。
FileMaker Pro Integration の選択
FileMaker Pro には、二通りのデータアクセスモードがあります。
[Data Import] JSON データはFileMaker Pro データベースにコピーされ、必要に応じて更新できます。FileMaker Pro はODBC をネイティブにサポートしているものの、JDBC はサポートしていないため、CData ODBC ドライバーを使用して、このソリューションを合理化します。
このアプローチを使用するには、FileMaker Pro のODBC JSON Integration を参照してください。
ESS:データのローカルコピーを使用する代わりに、JDBC ドライバーを使用して外部SQL ソースを作成できます。また、リモートデータはFileMahaker Pro で変更でき、テーブルは標準のFileMaker Pro テーブルと同様に、リレーションシップグラフで確認できます。
ESS セットアップのアウトライニング
JDBC ドライバーは、データアクセスチェーンの一部です。ネイティブODBC インテグレーションと比べ、MySQL リモーティングを使用するFileMaker Pro インテグレーションは、いくつかの追加コンポーネントがあります。この記事では、以下の各コンポーネントをFileMaker Pro にリンクする方法を示します。
- CData JDBC ドライバー
- (ドライバーに含まれている)CData MySQL Remoting デーモン
- ODBC ドライバーfor MySQL.
Windows では、FileMaker Pro に、公式のMySQL ドライバーであるMySQL Connector\ODBC が要求されます。
macOS では、Actual Technologies Open Databases ODBC ドライバーが要求されます。
ODBC ドライバーマネジャー
Windows では、ドライバーマネジャーが組み込まれています。macOS では、ODBC ドライバーをインストールする前に、ドライバーマネジャーをインストールする必要があります。iODBC ドライバーマネジャーをインストールしてください。
リモーティングデーモンを開始します
以下のステップに従って、MySQL Remoting 機能を有効にします。
-
[Terminal]を開き、インストールフォルダのlib サブフォルダに変更します。
$ cd "/Applications/CData/CData JDBC Driver for JSON/lib"
コマンドラインで構成ファイルまたは設定を指定し、MySQL デーモンを起動します。以下の例では、付属のサンプル構成ファイルを使用しています。
$ java -jar cdata.jdbc.json.jar -f "cdata.jdbc.json.remoting.ini"
データソースへの認証については、ヘルプドキュメントの「はじめに」を参照してください。本製品は、JSON API を双方向データベーステーブルとして、JSON ファイルを読み取り専用ビュー(ローカル ファイル、一般的なクラウドサービスに保存されているファイル、FTP サーバー)としてモデル化します。HTTP Basic、Digest、NTLM、OAuth、FTP などの主要な認証スキームがサポートされています。詳細はヘルプドキュメントの「はじめに」を参照してください。
URI を設定して認証値を入力したら、DataModel を設定してデータ表現とデータ構造をより厳密に一致させます。
DataModel プロパティは、データをどのようにテーブルに表現するかを制御するプロパティで、次の基本設定を切り替えます。
- Document(デフォルト):JSON データのトップレベルのドキュメントビューをモデル化します。本製品 は、ネストされたオブジェクト配列を集約されたJSON オブジェクトとして返します。
- FlattenedDocuments:ネストされた配列オブジェクトと親オブジェクトを、単一テーブルに暗黙的に結合します。
- Relational:階層データから個々の関連テーブルを返します。テーブルには、親ドキュメントにリンクする主キーと外部キーが含まれています。
リレーショナル表現の設定についての詳細は、ヘルプドキュメントの「JSON データのモデリング」を参照してください。また、以下の例で使用されているサンプルデータも確認できます。データには人や所有する車、それらの車に行われたさまざまなメンテナンスサービスのエントリが含まれています。
リモーティングに使用できる接続プロパティおよびその他の構成オプションの詳細についてはヘルプドキュメントを参照してください。
DSN を作成する
JSON に正常に接続し、MySQL デーモンを起動した後、MySQL ODBC データソースを作成します。 ODBC データソースを使用する場合は、DSN (data source name) で接続プロパティを指定します。
ODBC ドライバーとドライバーマネジャーをまだインストールしていない場合、[Outlining the ESS Setup]を参照してプラットフォームでサポートされているコンポーネントを確認してください。
macOS
以下のステップに従って、iOBC グラフィカル管理者ツールを使用します。
- ランチパッドで検索してiODBC を開きます。
- [System DSN]タブで[Add]をクリックし、[Actual Open Source Databases]を選択します。
- ウィザードを完了するには以下の情報を入力してください。
- Name:[DSN]を入力
- Server:[127.0.0.1]またはMySQL デーモンを実行しているマシンのアドレスを入力
- Port:3306 のような、デーモンがリッスンしているポートを入力
- Database:JSON のように、デーモンの構成ファイルで指定されたデータベースの名前を入力
- [Test Connection]をクリックし、ダイアログに資格情報を入力します。
Windows
ODBC DSN を作成するために、ビルトインのMicrosoft ODBC Data Source Administrator を使用できます。
- [Control Panel]から[Set Up Data Sources (ODBC)]を選択すると、ODBC Data Source Administrator が表示されます。
- [System DSN]タブで[Add]をクリックし、[MySQL ODBC driver]を選択します。
- ウィザードを完了するには以下の情報を入力してください。
- Name:[DSN]を入力
- Server:[127.0.0.1]またはMySQL デーモンを実行しているマシンのアドレスを入力
- Port:3306 のような、デーモンがリッスンしているポートを入力
- Database:JSON のように、デーモンの構成ファイルで指定されたデータベースの名前を入力
- [Test Connection]をクリックし、ダイアログに資格情報を入力します。
JSON Shadow Tables を作成する
シャドウテーブルは外部SQLソースに存在しますが、関係グラフの追加、データの参照、レイアウトの作成など、FileMaker データベースの他のテーブルとほぼ同じように使用できます。
- [File]->[Manage]->[Database]と進みます。
- 表示されるダイアログの[Relationships]タブ[Table/Relationships]セクションで[Add a Table]ボタンをクリックします。
- [Data Source]メニューで、[Add ODBC Data Source]を選択し、前のセクションで作成したDSN を選択します。
DSN のユーザー名とパスワードを指定した後、JSON テーブルをリレーショングラフに追加できます。 リモートMySQL データベースの場合と同じように[View]->[Browse Mode]とクリックすることで、JSON をスクロール、並べ替え、 編集、 および要約できるようになります。
