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CData API Server

Sage 300 データをAI アシスタントのPEP から利用する方法

AI アシスタントPEP から Sage 300 データに連携し、チャットボットでリアルタイムSage 300 データを使う方法

杉本和也
リードエンジニア

最終更新日:2022-06-24
sage300 ロゴ

CData

apiserver ロゴ画像
PEP ロゴ

こんにちは!リードエンジニアの杉本です。

CData API Server と ADO.NET Provider / JDBC Driver for Sage300 を使って、AI アシスタントPEP(https://pep.work/) から Sage 300 に接続して、チャットボットでリアルタイムSage 300データを使った応答を可能にする方法を説明します。

API Server の設定

次のステップに従い、セキュアな REST API サービスを立ち上げます

デプロイ

API Server はサーバー上で稼働します。Windows 版は、製品に組み込まれているスタンドアロンのサーバーかIIS に配置して稼働させることができます。Java 版では、Java servlet コンテナにAPI Server のWAR ファイルを配置します。 デプロイの詳細は製品ヘルプを参照してください。API Server を Microsoft AzureAmazon EC2Heroku にデプロイする方法はKB に記事があります。

Sage 300 への接続

API Server の管理コンソールで[設定]→[接続]から新しい接続を追加してSage 300 を追加します。

Sage 300 のアイコンがデフォルトのAPI Server の接続先にない場合には、API Server がJava 版の場合はJDBC Drivers、API Server がWindows 版の場合はADO.NET Data ProvidersからSage 300 ドライバーをAPI Server と同じマシンにインストールして、API Server を再起動します。

Sage 300 への接続に必要な認証情報を入力します。接続のテストを行い、接続を確認して、設定を保存します。

Sage 300 には、Sage 300 Web API で通信するための初期設定が必要となるます。

  • Sage 300 のユーザー向けのセキュリティグループを設定します。Sage 300 のユーザーに、Security Groups の下にあるbSage 300 Web API オプションへのアクセスを付与します(各モジュール毎に必要です)。
  • /Online/Web/Online/WebApi フォルダ内のweb.config ファイルを両方編集して、AllowWebApiAccessForAdmin のキーを true 設定します。webAPI アプリプールを再起動すると設定が反映されます。
  • ユーザーアクセスを設定したら、https://server/Sage300WebApi/ をクリックして、web API へのアクセスを確認してください。

Basic 認証を使用してSage 300 へ認証します。

Basic 認証を使用して接続する

Sage 300 に認証するには、次のプロパティを入力してください。プロバイダーは、クッキーを使用してSage 300 が開いたセッションを再利用することに注意してください。 そのため、資格情報はセッションを開く最初のリクエストでのみ使用されます。その後は、Sage 300 が返すクッキーを認証に使用します。

  • Url:Sage 300 をホストするサーバーのURL に設定します。Sage 300 Web API 用のURL を次のように作成してください。 {protocol}://{host-application-path}/v{version}/{tenant}/ 例えば、 http://localhost/Sage300WebApi/v1.0/-/ です。
  • User:アカウントのユーザー名に設定します。
  • Password:アカウントのパスワードに設定します。

接続を確立後、[設定]→[リソース]の画面で からREST API として公開するエンティティを選択します。

API Server のユーザー設定

[設定]→[ユーザー]からAPI にアクセスできるユーザーの認証設定を行います。API Server はトークンでの認証を行うことができます。 IP アドレスでAPI へのアクセスを制限することも可能です。デフォルトではローカルマシンからのアクセスのみが許可されています。SSL の設定も可能です。

オンプレミスDB やファイルからのAPI Server 使用(オプション)

オンプレミスRDB やExcel/CSV などのファイルのデータを使用する場合には、API Server のCloug Gateway / SSH ポートフォワーディングが便利です。是非、Cloud Gatway の設定方法 記事を参考にしてください。

PEP でSage 300 データをチャットで使う設定

前項まででAPI ができたので、ここからはPEP 側での設定作業です。

PEP でSage 300 のAPI をコールするシナリオを作成

PEP 側ではあらかじめSlack などのアプリケーションを構成しておきます。ここにAPI Server をコールするAI アシスタントのシナリオを追加していきます。

PEP
  • 「会話編集」→「シナリオ」に移動し、新しいシナリオを作成します。
  • PEP
  • シナリオ名を入力します。この例では、条件はSlack Homeを 選択しています。
  • PEP
  • 「新規作成」ボタンをクリックすると、以下のようなシナリオエディタ画面に移動します。これでシナリオを作成する準備ができました。
  • PEP

Sage 300 のAPI の接続箇所の設定

具体的にAPI連携を含めたシナリオを作っていきます。

  • 最初に検索したい文字列を受け取るための対話ノードを配置して、以下のように構成します。
  • PEP
  • ポイントは分岐条件で「以下のすべての会話」、発言内容の記憶で「film_name」として、会話した内容を変数に保存することです。
  • PEP
  • 対話ノードを配置したら、APIノードを追加して、対話ノードから接続していきます。
  • PEP
  • APIノードでは、以下のように CData API Server へのリクエストを構成します。
    ポイントは2つです。CData API Server は Filter 機能によって、取得するデータを絞り込むことができます。その指定が「$filter=contains(title,'{{ state.scenario_4.form.film_name }}')」の部分です。 「{{ state.scenario_4.form.film_name }}」は直前の対話ノードで設定した変数をパラメータとして渡しています。「scenario_4」はPEP のシナリオIDですので、作成したシナリオに合わせて変更してください。
  • HTTPヘッダーにAPI Server のユーザートークンを指定します。
    • API名:任意の名前を設定
    • URL:http://apiserverurl/api.rsc/film_list?$filter=contains(title,'{{ state.scenario_4.form.film_name }}')
    • HTTPメソッド:GET
    • Content-Type:JSON
    • HTTPヘッダー:キー「x-cdata-authtoken」、値「予め取得したAPI Serverのトークン」を指定
  • PEP

これで保存すると、API ノードが使えるようになります。

取得したSage 300 からのレスポンスの表示方法

最後に後続の対話ノードを構成し、取得した検索結果を表示します。

PEP

対話ノードの応答文には、以下のような文章を埋め込みます。

検索結果は以下のとおりです。 {% for item in state.scenario_4.api_response.film_search.value %} フィルムID:{{ item.FID }} タイトル : {{ item.title }} 値段:{{ item.price }} カテゴリー:{{ item.category }} 俳優: ----- {% endfor %} PEP

ここでポイントになるのは、API Server から受け取るJSONのレスポンスの分解方法です。 API Server のレスポンスはオブジェクト直下にvalueという配列要素があり、このレスポンスは「{{state.scenario_4.api_response.film_search.value}}」の形でアクセスできます。
設定イメージ:state.シナリオID.api_response.APIノード名.value
これを「FOR」での繰り返し処理で取得して、文章として表示する仕組みになっています。

PEP

これで設定は完了です。実際に動かしてみると、Sage 300 →API Server → PEP 経由でデータを取得して表示していることがわかるかと思います。

CData API Server の無償版およびトライアル

CData API Server は、無償版および30日の無償トライアルがあります。是非、API Server ページ から製品をダウンロードしてお試しください。

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