Salesforce Marketing データをPowerShell でMySQL にレプリケーションする方法

こんにちは！ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。

CData Cmdlets for SFMarketingCloud を使えば、PowerShell からSalesforce Marketing データ データにリアルタイムで連携できます。データ同期などのタスクの連携にぴったりの製品です。 本記事では、PowerShell からCData Cmdlets for SFMarketingCloud およびCData Cmdlets for MySQL を使って、同期スクリプトを作成して実行します。

まずは、PowerShell でSalesforce Marketing への接続を行います。レプリケーションは4つのステップがあります。

Salesforce Marketing Cloud API への認証

User およびPassword をログインクレデンシャルに設定するか、sandbox アカウントに接続する場合はsandbox ユーザーのクレデンシャルに設定します。

Salesforce Marketing Cloud API への接続

デフォルトでは、CData 製品は本番環境に接続します。Salesforce Marketing Cloud sandbox アカウントを使用するには、UseSandbox をtrue に設定します。

デフォルトのインスタンスは、Web Services API s7 です。他のインスタンスを使用する場合は、Instance を設定できます。

Salesforce Marketing データの取得

1. モジュールのインストール:

   Install-Module SFMarketingCloudCmdlets

2. Salesforce Marketing への接続:

   $sfmarketingcloud = Connect-SFMarketingCloud -User $User -Password $Password

3. 取得ターゲットのリソースの取得:

   $data = Select-SFMarketingCloud -Connection $sfmarketingcloud -Table "Subscriber"

   Invoke-SFMarketingCloud cmdlet を使って、SQL-92 クエリを使用することもできます:

   $data = Invoke-SFMarketingCloud -Connection $sfmarketingcloud -Query 'SELECT * FROM Subscriber WHERE EmailAddress = @EmailAddress' -Params @{'@EmailAddress'='john.doe@example.com'}

4. 戻り値からカラム名のリストを保存します。

   $columns = ($data | Get-Member -MemberType NoteProperty | Select-Object -Property Name).Name

Salesforce Marketing データをMySQL データベースにレプリケーション

カラム名を指定できるようにして、データをMySQL データベースにレプリケーションします。

1. モジュールのインストール:

   Install-Module MySQLCmdlets

2. MySQL DB に、MySQL Server 名、ユーザー、パスワード、レプリケーション先のデータベース名を指定して、接続します:

   $mysql = Connect-MySQL -User $User -Password $Password -Database $Database -Server $Server -Port $Port

3. Salesforce Marketing、保存された値、そしてAdd-MySQL Cmdlet を使って、MySQL にデータを1レコードずつ挿入します。この例では、MySQL 側のテーブルは、Salesforce Marketing のリソース（Subscriber）と同じテーブル名を持っている必要があります。

   $data | % { $row = $_ $values = @() $columns | % { $col = $_ $values += $row.$($col) } Add-MySQL -Connection $mysql -Table "Subscriber" -Columns $columns -Values $values }

次回以降のレプリケーションをシンプルに実現

• 一度PowerShell でSalesforce Marketing とMySQL に接続したら、次からは1行のコマンドでレプリケーションを実施できます:

  Select-SFMarketingCloud -Connection $sfmarketingcloud -Table "Subscriber" | % { $row = $_ $values = @() $columns | % { $col = $_ $values += $row.$($col) } Add-MySQL -Connection $mysql -Table "Subscriber" -Columns $columns -Values $values }

• 別のPowerShell モジュールで、Salesforce Marketing を別のデータベースに複製する場合、Select-SFMarketingCloud cmdlet のデータから、カラム、接続およびテーブルを除外しておきましょう。これらのデータはデータ移動のときだけ必要となるためです。

  $columns = ($data | Get-Member -MemberType NoteProperty | Select-Object -Property Name).Name | ? {$_ -NotIn @('Columns','Connection','Table')}

おわりに

これで、Salesforce Marketing データをMySQL に複製できました。分析、BI などでSalesforce Marketing データをMySQL から使うことができるようになります。