ノーコードでクラウド上のデータとの連携を実現。
詳細はこちら →古川えりか
コンテンツスペシャリスト
CData 製品を使って、Veeva データをSQL Server に連携させたいという相談を頂きます。CData の幅広い製品ラインアップを使えば、いろいろな方法でデータ連携を実現可能です。自分で開発ができるか、ノーコードを希望か、また実際にデータをSQL Server に書き込むのか、リンクサーバーで仮想的にSQL Server で使うのか、予算はどれぐらいか、などいろいろなニーズがあります。この記事ではODBC Driver + Powershell(カスタムアプリ)、SQL Gateay(リンクサーバー)、SSIS、Sync の4種類の方法をそのPro & Con と共に説明します。
一番簡単な方法として、CData ODBC Driver for VeevaVault でCACHE クエリを実行する方法があります。CData ODBC Driver はCACHE をサポートしており、メタデータのみのキャッシュから明示的にデータを含むCACEH までを発行可能です。
詳細記事:VeevaデータをPowerShell script でSQL Server にレプリケートする方法
ODBC Driver for VeevaVault のDSN 設定でCACHE 設定を行います。以下のようにCACHE SELECT というSQL を発行することで、選択したテーブルのデータをコピーできます。
CACHE SELECT * FROM テーブル名
簡単な.NET デスクトップアプリでCACHE クエリを定期的に発行することもできますし、記事のようにPowerShell からスクリプトで実行することもできます。PowerShell ですとWindows マシンからアプリのデプロイなどをしなくても使えますし、定期実行ができるのでお手軽です。
CData 製品のライセンスもODBC Driver 1本でできますので、安くVeeva->SQL Server の実装が可能です。とはいえバッチ連携ですので、リアルタイムなVeeva データを扱っていない点は少し残念です。また、SQL を書かなければならないこと、バッチ処理を行うアプリやPowerShell を作る必要があります。
SQL Server にはリンクサーバーといって、他のDB をSQL Server から呼び出せる統合機能があります。CData ODBC Driver for VeevaVault に付属しているSQL Gateway を使えば、Veeva データをSQL Server のリンクサーバーとして扱うことができます。物理的にVeeva データがSQL Server に保存されるわけではありませんが、SQL Server のインターフェースでVeeva データがSQL を使って呼び出すことができます。
詳細記事:VeevaデータにSQL Server のリンクサーバーとして接続
通常のODBC Driver for VeevaVault のDSN 設定の後にSQL Gateway を立ち上げ、Veeva DSN をSQL Server のサービスとして設定します。SSMS でこのサービスをリンクサーバーとして登録すると、SQL クエリでVeeva データをリンクサーバー経由で使用することができます。 複数の.NET クライアントアプリからのVeeva データ参照や、SQL Server データとのJOIN などに最適です。
SELECT * from リンクサーバー名.CData VeevaVault Source Sys(ODBC DSN 名).VeevaVault.テーブル名
SQL Server のリンクサーバーに慣れ親しんだ方には一番使いやすい利用方法です。常に最新のVeeva データをリアルタイムにクエリできる点も優れています。SQL Server 側からのSQL で双方向連携(書き込みを含む)ができる点が大変便利です。
手間としてはSQL Gateway をサーバーにホスティングして稼働させなければならない点があります。またSQL Gateway を利用する場合にはODBC Driver の上位のEnterprise ライセンスが必要です。
SQL Server ユーザーでは、データ統合・ワークフローにSSIS(SQL Server Integration Services)を使っている方も多いのではないでしょうか?CData では、SSIS 向けにVeeva への連携が可能なSSIS Component for VeevaVaultを提供しています。
詳細記事:VeevaデータをSSIS を使ってSQL Server にインポート
SSIS ユーザーであれば、Veeva Component さえあれば、簡単にSQL Server へのインポートフローを組むことができます。コンポーネントもドライバーと同程度の価格でありリーズナブルです。
SSIS 以外にもすでにETL/EAI ツールをお持ちであれば、CData Drivers をETL/EAI ツールで使うだけで簡単にデータ連携が可能です。ASTERIA Warp、DataSpider、Informatica、Waha!Transformer、RACCOON、Talend など多様なETL からの利用が可能です(ETL 接続記事:Veeva のETL、レプリケーション & DWH 接続ガイド)。ETL ツールを新しく買うとコストが上がっても、ユーザーが既に使っているツールにVeeva Driver をアドオンするだけで連携が組めるので、既にETL ツールを使っているユーザーはこちらのオプションがコスト・技術的に使いやすいでしょう。
最後はCData Sync というSaas データをRDB に同期する専用のアプリケーションを使う方法です。CData Sync はサーバーアプリケーションになっており、ブラウザコンソールからノーコードで3ステップで同期ジョブが設定できます。定期実行や細かいレプリケーションの項目設定までをGUI 操作だけで実行可能です。
詳細記事:SQL Server へのVeeva データの自動反復レプリケーション
DB への同期専用のノーコードツールであり、使いやすさや拡張性は高いです。サーバーツールですので、価格は#2 と同程度になります。