CData Foundations Day2 レポ! | 製品ロードマップとCData Virtuality のエンタープライズAI 戦略

by 加藤龍彦 | 2024年11月21日 | 最終更新日:2024年11月22日

こんにちは!マーケ担当の加藤です。

盛況の中開幕したCData の自社イベント、「CData Foundations」。世界90ヶ国以上から1500名以上が登録されているということで、とても盛り上がってますね。

昨日はCData 創業者Amit によるキーノートから始まり、Google Cloud のProduct Lead によるデータ統合を活かした生成AI 戦略に関する講演など、今日のビジネスにおけるデータコネクティビティの重要性が理解できる内容が盛りだくさんでした!

Day 1 のキーノートレポートはこちら

全セッションアーカイブ視聴できますので、関心がある方はぜひこちらからどうぞ。

それでは、今日は2日目のレポートをお届けします!

(ちなみに開始前のチャットが自由過ぎて笑ってしまいました😅)

The Future of Data Connectivity: Innovations and Roadmap at CData

二日目はCData のCPO(Chief Product Officer)であるManish Patel とCloud 部門のSVP であるMike Albritton によるキーノートで幕を切りました。CData のロードマップを一挙に紹介していきます!

まずはCData の現状から。99ヶ国、7000以上のユーザーにご利用いただいているんですね・・・!OEMユーザーも150以上。ありがたい限りです。

今年は、Forrester Gartner のアナリストレポートにも掲載いただきました。

2024年は45の製品リリース!そして毎月1.3兆レコードもご利用いただいているんですね。

そして、350百万米ドルの調達を達成・・・!

製品ポートフォリオも強化され、データ仮想化・データ統合を両面から実現するCData Virtuality が加わりました。

データ連携の基盤を支えるコネクタ、リアルタイムアクセスのCData Connect、仮想化と統一的なセマンティックレイヤーを提供するCData Virtuality、セキュアで安定したデータ移動を提供するETL ツールのCData Sync、B2B 連携のCData Arc と、データ連携とAI 活用をあらゆる側面から支えます。

ロードマップ

ここから、現状の確認からロードマップの話に移っていきます。以下の三つのテーマで紹介していきます。

  1. データ民主化
  2. マルチクラウドコネクティビティ
  3. AI 活用

Data Democratization

最初の課題はデータの民主化!これは日本の企業でも課題に感じている方は多いのでは。CData が実施した調査によると、「57%のIT 担当者が業務時間の半分以上をデータリクエストへの対応に消費している」そうですよ。

CData は、データアクセス&データの民主化の課題を、

1. 多様なデータコネクタ

2. リバースETL

3. Powered by CData (CData Connect Cloud のOEM 提供)

で支援していきます。

導入事例:Stellar One

ここで、Powered by CData とConnect Cloud を活用して実際にデータ民主化の課題に取り組んだSteller One の事例が紹介されました。Steller One 社は顧客企業向けにERP プラットフォームの実装を行う企業で、ERP ソリューションにPowered by CData を採用されただけでなく、自社内でもConnect Cloud を活用されているとのこと。

ERP の構築には社内の多様なデータとの連携が欠かせないが、データマイグレーションにはデータマッピングやデータの整合性の担保の点でさまざまな課題があり、この点を解決してくれる製品としてPowered by CData を選択いただいたそうです。嬉しいですね。

自社内ではAcumantica やJira のデータを使ったレポートの作成に活用しているとのこと。

Salesforce Data Cloud やAdobe Experience Manager などの新コネクタ、データカタログ機能、データモデル強化などの新機能を予定しているそうなので、お楽しみに!

Hybrid and multi-cloud connectivity solutions

続いて二つ目のテーマ。ハイブリッド・マルチクラウドコネクティビティです。

Gartner の調査によると、68%の企業がハイブリッド・マルチクラウド環境のデータ統合に課題を抱えているとのこと。

そんなハイブリッド・マルチクラウド環境のデータ統合を支援するのがCData Virtuality です。データユーザーに複数データソースの統一的なビューを提供します。

そして、Sync Cloud を使えばオンプレミス・クラウドのデータをシームレスに各種DWH/DB に統合できます。

ハイブリッドモデルやセキュリティの強化、クラウド間のデータ移動といったアップデートを予定しています!

導入事例:REPLIGEN

導入事例として紹介されたのはREPLIGEN 社。製薬企業向けの機器を製造する会社で、社内のレガシー・オンプレミス・クラウドシステムのデータをCData Sync で統合してSSoT を構築、Tableau でのレポーティングに活用しているとのこと。

AI initiatives

最後に紹介するテーマは今ホットなAI 活用です!Salesforce の調査によると、62%のIT リーダーが、自社はAIをフルに活用するためのデータシステムを統合するための準備が不足していると感じているとのこと。

そんなAI 活用の課題の解決にCData を活用されているのがSalesforce です。Salesforce Data Cloud のデータ連携を支えているのはCData のコネクタなんですよ!

それでは、CData 製品はどのようにAI 活用に役立つのでしょうか?

まずは、メタデータへのアクセス。AI 活用を進めるには、AI が文脈として活用できるメタデータが欠かせません。

次に、Text to SQL。Connect Cloud には自然言語のクエリをSQL に変換するText to SQL の機能が搭載されています。

What our destination looks like

CData は、1. 簡単に、安定してアクセス可能なデータ、2. あらゆる環境で活用できるコネクティビティ 3. AI 活用のための強固なデータ基盤、を提供することでこれからのデータ活用に備えるお手伝いをします。

以上で、CData 製品の現状とロードマップを解説するキーノートセッションは終了です!

Fast-Tracking Enterprise AI: The Game-Changing Synergy of Data Integration, GenAI, and RAG in CData Products

次のセッションでは、CData が7月に買収したCData Virtuality で実装予定のAI 機能を紹介します!スピーカーは、旧Data Virtuality の創業者であり現CData のEnterprise Data Platform 部門SVP、Nick Golovin 博士。

セッションはNick 博士のAI に関する体験談からスタート。

Nick 博士は大学院でデータ統合とAI に関わる研究をしていたそうで、AI との関わりは長いとのこと。キャリアの中でAI の浮沈を見てきたけど、ChatGPT での爆発以降どんどん伸びていくだろうと。

現在のAI の強みはチャットボットやバーチャルアシスタント。意思決定部分はまだまだ弱い。

そんなAI をエンタープライズ企業が活用する上ではどのような要素が重要になるのでしょうか?Nick 博士によれば、技術面でのエンタープライズユースケースへの適応とともに、人間の側の期待値を調整する必要があるだろうとのこと。

エンタープライズ企業におけるLLM 活用では、ガバナンス・リアルタイム性・定量データを扱う正確性でRAGが一番。

CData Virtuality はRAG のコンポーネントを実装してるそう。こんなUI で仮想統合した自社のデータとチャットできるんですね。

CData Virutality のRAG アーキテクチャ。コアのLLM と正確性を評価するLLM を組み合わせて使うことで、エンタープライズAI に求められる正確性を向上する狙いがあるとのこと。さらに、ユーザー側で回答をレビューするプロセスがUI の中に組み込まれているので、不正確な回答を返してきても安心です。

CData Virtuality は、データ基盤の構築からSQL 生成用にファインチューンされたLLM、AI ユーザーインターフェースまで企業のAI 活用に応えるAI Builders Kit を提供します。

パイロットプログラムへの参加者も募集中とのこと![email protected] まで(英語で)ご連絡ください。

おわりに

というわけで、一日目に引き続きキーノートから最初のセッションまでのサマリーをお届けしました!

セッションはまだまだありますが、続きはぜひオンデマンド配信からぜひご覧ください!

https://www.cdata.com/events/foundations-2024

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