
こんにちは。CData Software Japan の杉本です。
本記事では、CData Arc のAmazon Marketplace コネクタを利用して、CData Arc からAmazon Marketplaceのデータを取得する方法をご紹介します。
CData Arc のAmazon Marketplace コネクタ

Amazon Marketplace は、Amazon が提供するEC プラットフォームです。B2B データ連携の自動化を実現するCData Arc では、Amazon Marketplace 向けのコネクタを搭載しています。
CData Arc のAmazon Marketplace コネクタを活用することで、Amazon Marketplace の商品や受注などのデータへスムーズにアクセスが可能になり、自社で利用しているシステムやサービスとのデータ連携をシンプルに実現することができます。
それでは、さっそくAmazon Marketplace コネクタの具体的な設定方法や利用方法についてご紹介していきます。
Amazon Marketplace への接続方法について
初めにAmazon Marketplace への接続設定を作成します。
設定より接続タブを選択して、接続の追加ボタンを選択します。

以下のように接続の種類を選択する画面が表示されますので、「Amazon Marketplace」を選択します。

接続設定画面ではMarketplaceを販売登録されているマーケットプレイスのリージョンを選択します。それ以外の項目については必要に応じて選択ください。

接続設定の入力後に接続ボタンを押下して、接続テストを行います。

接続ボタンを押下すると、Amazon Marketplaceのログイン画面が開きますので、ログインします。

ログインすると以下のような画像の画面に遷移しますので、チェックボックスにチェックを入れて、確認ボタンを押下します。

接続が完了すると接続設定画面に戻り、以下のように「Success!」メッセージが表示されます。

Amazon Marketplace コネクタ(Selectアクション)の利用方法について
作成したAmazon Marketplace への接続を利用して、Amazon Marketplaceから実際にデータを取得する方法をご説明いたします。
ワークスペースの右上にある「追加」ボタンから「Amazon Marketplace コネクタ」を検索して追加します。

「Selectアクション」を選択して、コネクタを作成します。

Amazon Marketplaceコネクタを追加したら、コネクタ設定を開き、先ほど作成した接続設定を選択します。

「接続テスト」ボタンを押下して、正常に接続出来ることを確認します。

次にテーブルの追加を選択します。

テーブルのリストから取得したいテーブルを選択します。ここでは「Orders」テーブルを選択します。

テーブルを追加したら、「XML出力をプレビュー」より取得するデータのプレビューを行い、データが取得出来ることを確認出来ます。


ただしデータ量が多い場合は以下のCData Amazon Marketplace Driverのヘルプを参考に、Amazon Marketplace側でフィルタリングされる条件を指定してお試しください。
CData JDBC Driver for Amazon Marketplace - Orders
またAmazon Marketplcae コネクタではSelect アクション以外のアクションも用意されております。多くのコネクタで利用可能なUpsert アクションや Lookupアクション等に加えて、Amazon Marketplace コネクタ独自のアクションとして、Confirm Shipment アクションやSubmit Vendor Order Acknowledgement アクションなどが用意されております。
詳細は以下のヘルプをご参照ください。
CData Arc - Amazon Marketplace Connector Setup | Version 25.1.9211
Amazon Marketplace のレポートを取得する
Amazon Marketplace のレポートを取得する場合は、以下のブログ記事に記載されているRequestReport ストアドプロシージャでレポートを作成して、GetReport もしくはCreateReportSchema のストアドプロシージャを利用して、レポートを取得することができます。
Amazon Marketplace ドライバーでレポートを作成・取得する方法
RequestReport ストアドプロシージャでレポートを作成する
まずはRequestReport ストアドプロシージャでレポートを作成します。
RequestReport ストアドプロシージャを実行するために、Amazon Marketplcaeコネクタの「Execute Stored Procedure」アクションを選択します。

実行するストアドプロシージャにRequestReport ストアドプロシージャを選択して、「ストアドプロシージャをテスト」を選択します。

インプットパラメータに以下の内容を設定して「テスト」を実行します。不要なパラメータについてはインプットから削除しておきます。
プロパティ
|
値
|
ReportType
|
作成するレポートタイプを指定します
ここではGET_MERCHANT_LISTINGS_ALL_DATAを指定しています
|
MarketplaceIds
|
MerketplaceIdsを指定します
|
レポートタイプは以下のページ、またはReportTypes ビューより確認できます。
Report Type Values
またMerketplaceIdsは以下のページより確認出来ます。
Marketplace IDs

戻り値であるReportId はGetReport やCreateReportSchema ストアドプロシージャの実行時に必要なレポートドキュメントIdを取得するのに利用するため控えておきます。
GetReport ストアドプロシージャ
次にGetReport ストアドプロシージャを利用して、レポートをダウンロードします。
GetReport ストアドプロシージャを実行するために、Amazon Marketplcaeコネクタの「Execute Stored Procedure」アクションを選択します。

実行するストアドプロシージャにGetReport ストアドプロシージャを選択して、「ストアドプロシージャをテスト」を選択します。

インプットパラメータに以下の内容を設定して「テスト」を実行します。不要なパラメータについてはインプットから削除しておきます。
プロパティ
|
値
|
ReportDocumentId
|
レポートドキュメントIdを指定します
|
DownloadPath
|
レポートをダウンロードするパスを指定します
例:C:\Work\Report.tsv
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レポートドキュメントId はレポートを識別するId で、ReportList ビューからReportDocumentId カラムで取得できます。
RequestReport ストアドプロシージャの戻り値であるReportIdを条件にReportList ビューから検索できます。

実行後にDownloadPathで指定したパスを確認すると、指定したレポートの内容をTSV 形式で出力されているのが確認出来ます。

CreateReportSchema ストアドプロシージャ
そして作成したレポートをViewとしてアクセスするため、CreateReportSchema ストアドプロシージャを実行してレポートの構造を表すスキーマファイルを作成します。
具体的な手順としては、まずCreateReportSchema ストアドプロシージャを実行して、RSDファイルを生成します。
Amazon Marketplcaeコネクタを配置して、「Execute Stored Procedure」アクションを選択します。

そして実行するストアドプロシージャにCreateReportSchema ストアドプロシージャを選択して、「ストアドプロシージャをテスト」を実行します。

インプットパラメータに以下の内容を設定して「テスト」を実行します。不要なパラメータについてはインプットから削除しておきます。
プロパティ
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値
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TableName
|
作成するスキーマの名前を指定します
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ReportId
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レポートドキュメントIdを指定します
|
ReportName
|
レポート名またレポートタイプを指定します
ここではGET_MERCHANT_LISTINGS_ALL_DATAを指定しています
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FileName
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RSDファイルを作成するパスを指定します、
ここでは「C:\example\SellerCentral\MyReport.rsd」を指定しています
|

レポートドキュメントId はレポートを識別するId で、ReportList ビューからeportDocumentId カラムで取得できます。
RequestReport ストアドプロシージャの戻り値であるReportIdを条件にReportList ビューから検索できます。
レポートタイプは以下のページまたはReportTypes ビューより確認できます。
Report Type Values
またこの時に「(CreateReportSchema ストアドプロシージャ実行により作成される)スキーマファイルを格納するディレクトリの場所」を、CData Arc 本体を実行するプロセスの権限でアクセスできるディレクトリを指定してください。上記では「C:\example\SellerCentral\MyReport.rsd」のパスを指定しています。
そして次に作成したRSDファイルに基づいてレポートにアクセスするため、Amazon Marketplcaeコネクタを配置して、「Select」アクションを選択します。

electアクションの「高度な設定」にある「Other Driver Settings」に「Location="C:\example"」と指定します。

するとSelectアクションのテーブル選択より、先ほど作成したレポートにViewとしてアクセス出来るようになります。

おわりに
この記事では、CData Arc のAmazon Marketplace コネクタを利用して、CData Arc からAmazon Marketplaceのデータを取得する方法をご紹介しました。
皆さんのつなぎたいシナリオでぜひ CData Arc を試してみてください。
CData Arc | データ連携、EAI、マネージドファイル転送(MFT)、電子データ交換(EDI)のオールインワンツール
この記事ではCData Arc™ 2025 - 25.1.9211.0を利用しています。
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