CData Arc 機能紹介 - Workspace Send / Workspace Receive コネクタ

CData Arc 機能紹介 - Workspace Send / Workspace Receive コネクタ

こんにちは。CData Software Japan の色川です。

複数の業務領域や取引先とのB2B 連携においてCData Arc の活用が進むと、応用的なフロー構成も増えていきます。そのようなケースではフローを構成するコネクタの数が増えたり、複数の異なるフローの中に「類似した処理ブロック(ビジネスロジック)」を含む事もあるかと思います。

メッセージ(処理対象となるデータ)を中心にしたアーキテクチャを持つArc では、異なるデータソースや取引先から受信した類似のメッセージを同一のコネクタにルーティングするフローなども自由度高く構成する事が出来ますが、数多くのコネクタを活用するシナリオなどでは、単一のワークスペースに大きなフローを構成するのではなく、「共通化したい処理フロー」を独立したワークスペースに構成して、それぞれのフローからはその処理フローを活用したい(共通化したフローを持つワークスペースにメッセージをルーティングしたい)ケースも出てくるかと思います。

CData Arc の「Workspace Send / Workspace Receive コネクタ」はそのような「共通的なフローを持つ、異なるワークスペースにメッセージをルーティングしたい時」に活用できるコネクタです。この記事では、CData Arc の「Workspace Send & Workspace Receive コネクタ」についてご紹介します。

目次

CData Arc のWorkspace(ワークスペース)

CData Arc のワークスペースはフローの格納先を分離できる単位です。異なるワークスペースに構成されたフロー(コネクタ群)は、ファイルシステム上の別のフォルダに保持され、アクセス制御などを含めて分離することができます。

CData Arc のWorkspace(ワークスペース)

Arc のワークスペースは、単一のフローはもちろん、複数のフローを格納することも可能で、利用者それぞれの目的や志向にあわせて活用できる自由度の高い構成単位になっています。ただし可視性や管理性の観点から単一のワークスペースに100 を超えるコネクタを含むような構成は推奨していません。見やすく管理しやすい単位にワークスペースを構成するのがArc を活用するポイントの1つとも言えます。

CData Arc のWorkspace(ワークスペース)

Workspace Send / Workspace Receive コネクタの概要

メッセージ(処理対象となるデータ)を中心にしたメッセージ志向のアーキテクチャを持つArc では、以下のように異なる取引先やデータソースから受信した類似のメッセージを同一のコネクタにルーティングするフロー構成も取る事ができます。

Workspace Send / Workspace Receive コネクタの概要

しかし、数多くのコネクタを活用するシナリオなどでは、単一のワークスペースに大きなフローを構成するのではなく、「共通化したい処理フロー」を独立したワークスペースに構成して、それぞれのフローからはその処理フローを活用したい(共通化したフローを持つワークスペースにメッセージをルーティングしたい)ケースも出てくるかと思います。Workspace Send コネクタとWorkspace Receive コネクタは、そのような「ワークスペースにメッセージをルーティングしたい」時に活用することができます。

Workspace Send / Workspace Receive コネクタの概要

Workspace Send コネクタとWorkspace Receive コネクタはそれぞれ単独では機能せず、メッセージをSend する側とReceive する側が揃って機能するタイプのコネクタです。Workspace Receive コネクタの機能はシンプルで、Workspace Send コネクタからルーティングされたメッセージを受信します。Workspace Send コネクタは指定したWorkspace Receive コネクタへメッセージをルーティングするコネクタです。Workspace Send コネクタでは、従来からサポートされていた「静的に(事前決定的に)指定されたWorkspace Receive コネクタへルーティング」する「静的ルーティング」以外に、最近のアップデートで「動的ルーティング」がサポートされました。これによりファイルやデータの内容・状態などに応じた、異なる共通処理(共通化されたフロー)への動的なルーティングが、従来より格段にシンプルな構成で実現できるようになっています。

Workspace Send の静的ルーティング

Workspace Send コネクタで「静的ルーティング」を構成する場合は、デリバリーモードを「静的」に指定した後に、「ワークスペースId」に「ルーティングしたいWorkspace Receive コネクタを含むワークスペースId」を選択し、「コネクタId」には、選択したワークスペースに含まれる「ルーティングしたいWorkspace Receive コネクタのId」を指定します。

Workspace Send / Workspace Receive コネクタの概要

この設定により、Workspace Send コネクタは、メッセージのメタデータ等を適切に維持したまま、Workspace の境界を越えて、指定したWorkspace Receive コネクタへとメッセージをルーティングすることができます。

Workspace Send の動的ルーティング

従来からの「静的ルーティング」に加え、最近のアップデートでサポートされたのが「動的ルーティング」です。これによりファイルやデータの内容・状態などに応じた、異なる共通処理(共通化されたフロー)への動的なルーティングが、従来より格段にシンプルな構成で実現できるようになっています。

Workspace Send / Workspace Receive コネクタの概要

Workspace Send / Workspace Receive コネクタの概要

Workspace Send / Workspace Receive コネクタの概要

まとめ

この記事では、CData Arc の「Workspace Send & Workspace Receive コネクタ」についてご紹介しました。

CData Arc の「Workspace Send / Workspace Receive コネクタ」は「共通的なフローを持つ、異なるワークスペースにメッセージをルーティングしたい時」に活用できるコネクタです。うまく活用すると、同じArc の中に含まれる共通処理を効率良く作成・活用できるようになり、自動化した連携フローの維持性も高まります。

CData Arc はシンプルで拡張性の高いコアフレームワークに、豊富なMFT・EDI・エンタープライズコネクタを備えたパワフルな製品です。CData Drivers との組み合わせで270を超えるアプリケーションへの連携を実現できます。

皆さんのつなぎたいシナリオでぜひ CData Arc を試してみてください。
CData Arc - セキュアなデータ連携とマネージドファイル転送(MFT)

製品を試していただく中で何かご不明な点があれば、テクニカルサポートへお気軽にお問い合わせください。

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この記事では CData Arc™ 2025 - 25.1.9211.0 を利用しています

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