ノーコードデータコネクティビティで市民データアナリストを活性化

by CData Software 翻訳:兵藤朋代 | 2023年03月31日

すぐに必要だったTableau レポートにデータを取り込むために、あり得ない長さのIT 部門の順番待ちで泣いた経験はありませんか?今日のデータドリブンなビジネス環境では、IT 部門はデータアクセスのアドホックなリクエストに行き詰まり、サポートチケットの待ち時間は、組織が俊敏に動きペースの速い市場で競争する妨げとなっています。

ビジネスプロセスにデータを投入するには、Python やSQL などの技術言語による大規模なコーディングが必要な場合が多く、ビジネス部門はIT 部門に依存した状態になっています。しかし、セールスオペレーションチームやマーケティングオペレーションチームなどのビジネスユーザーは、多くの場合、IT 部門よりも自分たちの部門がデータに何を求め、何を必要としているかをよく知っています。

現在、リアルタイムデータ連携プラットフォームによりスキルの障壁が低くなり、ビジネスチームが市民データアナリストとして自部門のデータニーズを管理できるようになっています。この記事では、このようなデータのパワーユーザーがデータにアクセスし、レポートを簡単に作成し、包括的でライブなデータセットの真のビジネス価値を引き出す方法を探ります。

※本記事はCData US ブログ Enabling Citizen Data Analysts with No-Code Data Connectivity の翻訳です。

市民データアナリストがリソースに再フォーカスし、Time-to-Value を短縮

市民データアナリストは、市民開発者がローコード / ノーコードツールを使ってアプリケーションを構築するのと同じアプローチで、BI レポートを構築します。リアルタイムデータ連携ツールを使用すると、組織は市民アナリストのためのデータセットを安全に民主化して、以下の方法でビジネスをサポートすることができます。

  1. 信頼できる、あらかじめ定義されたデータ接続方法を使ってIT ワークロードからストレスを取り除く
  2. 自部門のデータだけでなく組織全体のデータにアクセスし分析できるようにすることでビジネス部門をエンパワーする
  3. 古いデータを待つのではなく、リアルタイムのデータを可視化して活用することでビジネス上の意思決定を加速させる

データイニシアチブは、もはやIT の官僚主義的手続きに縛られる必要はありません。組織がデータリテラシーを優先し、ビジネス部門がデータ管理や準備タスクのオーナーシップを持てるようになれば、データはビジネス全体にとって計り知れない価値を持つようになります。ポイント&クリックの連携ツールは、かつてカスタムコーディングの統合に何時間も必要だった、データ分析プラットフォームとデータソース間の不整合を抽象化できるようになりました。

市民データアナリストは、SaaS アプリケーションからデータウェアハウスまで、オンプレミスやクラウドのデータソースを、コンシューマブルで実用的なインサイトを持つレポートに変換します。最終的に、市民データアナリストは、マーケティング、販売、会計、その他企業内の各部門でタイムリーな意思決定を行うために必要なツールや情報を手に入れることができます。

組織が市民データアナリストをエンパワーする方法

データの民主化は、当然ながら多くの組織にとって、ビジネスの変化への対応、法規制の遵守、インフラの維持管理などの問題を提起することになります。幸いなことに、組織はツールと監視を戦略的に組み合わせて、市民データアナリストを活性化することができます。

1. データの接続方法をシンプルにする

今日、データはより多くの場所で作成され、これまで以上に構築および維持するシステム接続が増えています。ハイブリッドワークやデジタル中心のカスタマーエクスペリエンスの要求により、組織はより多くのワークプレイスアプリケーションを採用するようになりました。これらのアプリケーションは常に変化し、進化しているため、既存の統合はそれぞれ維持すべき継続的なIT プロジェクトとなり、新しいビジネス上の課題に対応するための新しいプラットフォームやソリューションの導入を遅らせることになります。

CData Connect Cloud のようなリアルタイムデータ連携ツールは、1つの標準的なインターフェースの中で何百ものAPI のコネクタを作成し維持します。その結果市民アナリストは、クリックするだけでExcel、Tableau、またはその他お好みのデータ分析プラットフォームで目的のデータソースに直接接続できます。IT 部門は、企業全体の新しいデータワークフローのコードを継続的に作成・維持する必要がなくなり、ビジネス部門は、自社のデータで動作する統合パイプラインが構築されるのを待つ必要がなくなります。

2. ガードレールを設置する

世界中で新しいデータ保護規則が次々と制定される中、法的規制の遵守はますます重要になってきています。IT データサイエンティストは、市民アナリストが機密データにアクセスできないようにルールやポリシーを設定し、データアクセスを管理する重要な役割を担っています。また、市民アナリストの業務に関連するデータにのみアクセスできるようにすることで、情報へのアクセスを抑制することもできます。

セルフサービス型データツールは、IT チームがデータガバナンスの設定と自動化を担当することで、最も効果的に機能します。データアクセスを慎重に開放することで、市民データアナリストがセキュリティやプライバシーのリスクを負うことなく、部門間でデータを利用可能にすることができます。

3. リアルタイムでのデータ活用を加速させる

接続されたデータは、古くなり廃れると、タイムセンシティブなビジネス部門の意思決定ではその価値は限定的です。データセットの完全な複製は多くのビジネスプロセスにとって非常に重要ですが、ウェアハウスやデータベースからデータを引き出すプロセスでは情報が古くなることがあります。データドリブン企業では、カスタマーサポートの質問など、今日のビジネス上の課題に答えるために最新のデータを利用できなければなりません。

リアルタイムデータ連携プラットフォームは、レプリケーションやウェアハウジングを回避し、市民データアナリストがデータソースから直接データを参照して接続することを可能にします。レプリケーションも、パイプラインも、ストレージ費用も、遅延もありません。

データシチズンイネーブルメントはデータコネクティビティからはじまる

セルフサービス型データシチズンの導入は、組織のビジネススタイルを変えるかもしれません。リアルタイムデータ連携ツールは、市民データアナリストが最新のデータを安全かつ確実に自部門のワークフローに取り込むことを可能にします。

CData は、市民データアナリストをエンパワーするために必要なリアルタイム接続を企業に提供します。多くのビジネスチームは、すでに新たなビジネスチャンスを生かすためにデータのオーナーシップを主張し、IT 部門の広範囲な関与なしにデータドリブンな成功を手にしています。

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