
こんにちは。CData Software Japan マーケティング担当の杉本です。
私は最近Facebook 広告の運用も行っているんですが、やはり普段使い慣れたBIツールでダッシュボードを作りたいなーということがままあります。
そんな時CData Facebook Ads Driver を利用して、Power BI などのBI ツールを使いながら可視化しているのですが、Facebook Ads Driver の内部で利用しているAPI は機能がたくさんあって、どういう風にクエリするのが良いのか? というところがわからない部分もあるかなと思います。
そこで、今回はFacebook Ads Driver を利用する上で押さえておくと便利なクエリチップス集をお届けしたいと思います!
Facebook Ads Driver の基本的なデータモデルの構造
Facebook Ads Driver では「広告やキャンペーンなどのデータ」「広告のインサイトに関するデータ」「主なユースケースに沿ったインサイトのテンプレートビュー」の3種類のデータモデルで構成されていると理解するのが良いです。
例えば登録している広告の一覧やキャンペーンの一覧を取得したいな、という時には以下のようなビューを利用します。
ビュー名
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概要
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Campaigns
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キャンペーンの名前や予算などを取得
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AdSets
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広告セットの取得
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Ads
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広告の取得
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AdCreatives
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広告クリエイティブの取得
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Pages
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管理しているFacebook ページの取得
|
インサイトの取得は主に以下の3種類のビューを利用します。ただし後ほど詳しく解説しますが、このビューはとても柔軟な機能を持っているため様々な集計ができますが、ポイントを掴むのがちょっと難しいです。
ビュー名
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概要
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AdInsights
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広告のインプレッションやクリック数のインサイトを取得
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AdInsightsActions
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広告のアクション、ページエンゲージメントやリンククリックなどの詳細内訳のインサイトを取得
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AdInsightsAssets
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広告の画像や動画、リンク、本文などのアセット毎のインサイトを取得
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最後に主なユースケースに沿ったインサイトのテンプレートビューです。
こちらは内部的には上記のAdInsights のビューをベースに作られていますが、主なユースケースに合わせてデフォルトの集計項目などがプリセットされているビューになっており、手軽に分析結果が取得できます。
末尾に「_Report」とついているものが対象です。
ビュー名
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概要
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Action_Canvas_Component_Report
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クリック数と広告費用対効果に焦点を当ててキャンバスコンポーネント別に分類したレポート
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Action_Carousel_Card_Report
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クリック数と広告費用対効果に焦点を当ててカルーセル別に分類したレポート
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Action_Conversion_Device_Report
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クリック数と広告費用対効果に焦点を当てて配信デバイスとコンバージョンデバイス別に分類したレポート
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Action_Product_Id_Report
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クリック数と広告費用対効果に焦点を当てて商品ID別に分類したレポート
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Action_Reactions_Report
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クリック数と広告費用対効果に焦点を当ててリアクション別に分類したレポート
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Action_Video_Sound_Report
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動画再生に焦点を当ててサウンドステータス別に分類したレポート
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Action_Video_View_Type_Report
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動画再生に焦点を当てた広告レポートを動画タイプ別に分類したレポート
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Basic_Ad_Report
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広告に焦点を当て、アクションタイプ別に分類したレポート
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Basic_Ad_Set_Report
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広告セットに焦点を当て、アクションタイプ別に分類したレポート
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Basic_All_Levels_Report
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アカウント、キャンペーン、広告セット、広告のすべてのレベルに焦点を当て、アクションタイプ別に分類したレポート
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Basic_Campaign_Report
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親キャンペーンと広告セットに関する情報をアクションタイプ別に分類したレポート
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Delivery_Device_Report
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キャンペーンに焦点を絞り、広告の表示に使用されたデバイスやプラットフォームごとに分類したレポート
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Delivery_Platform_And_Device_Report
|
キャンペーンに焦点を当て、配信されたMetaプラットフォームとデバイス別に分類したレポート
|
Delivery_Platform_Report
|
キャンペーンに焦点を当て、配信されたMetaプラットフォーム別に分類したレポート
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Delivery_Purchase_Roas_Report
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キャンペーンに焦点を当て、ROAS別に分類したレポート
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Demographic_Age_And_Gender_Report
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年齢と性別の人口統計別に分類されたキャンペーンに焦点を当てたレポート
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Demographic_Age_Report
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年齢層別に分類されたキャンペーンに焦点を当てたレポート
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Demographic_Country_Report
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キャンペーンに焦点を当て、国の人口統計別に分類
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Demographic_DMA_Region_Report
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指定されたマーケットエリア別に分類されたキャンペーンに焦点を当てたレポート
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Demographic_Gender_Report
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性別別に分類されたキャンペーンに焦点を当てたレポート
|
Demographic_Region_Report
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キャンペーンに焦点を当て、国別の地域別に分類したレポート
|
レポートビューを使ってPower BI を使ってどんなデータが取れるか見てみよう
とりあえずどんなデータが取得できるものかな? みたいな形でさくっと試したい場合は、前述した「_Report」とついているビューを触ってみるのが良いです。
特に使い勝手が良くわかりやすいのは、以下の4種類かなと思います。
- Basic_Ad_Report
- Basic_Ad_Set_Report
- Basic_All_Levels_Report
- Basic_Campaign_Report
これを実際にPower BI から使ってみましょう。
まずWeb Site からFacebook Ads ODBC Driver をダウンロードし、セットアップします。
https://www.cdata.com/jp/drivers/facebookads/odbc/

セットアップ後、以下のような接続画面が表示されるので、対象のFacebook 広告のアカウントID を指定して、接続を行いましょう。

コネクションが作成できたら、Power BI を立ち上げて、「データを取得」をクリック

データソースとして「ODBC」を選択します。

データソース名の一覧から先程設定したFacebook Ads のコネクションを選択しましょう。

認証方法は「現在の資格情報を使用する」でOKです。

これで以下のように「Basic_Ad_Report」を選択することで、月毎かつアクション毎の広告レポートが取得できます。

AdInsights ビューを使って、アドホックな分析をしてみよう
大まかな分析は前述のレポートビューを使うのが良いですが、CData Facebook Ads Driver は更に細かな粒度やアドホックにデータを取得できるのが大きな特徴になっています。
それではその肝である、「AdInsights」ビューの使い方を解説していきましょう。
ちなみに今回はあらかじめ接続文字列で対象のAccountIdを指定しています。このAccount Idは必須ではありませんが、ここで指定しておくことでInsightsを取得する時に暗黙的にこのAccount Idをベースに分析結果が取得できます。

実際にクエリを行っていく前に、まずAdInsights ビューのクエリ特性を把握しましょう。
https://cdn.cdata.com/help/HRK/jp/jdbc/pg_table-adinsights.htm
これはAdInsights を私の独自解釈でわかりやすいようにクエリ方法を記述したもので、基本的には5種類(+特殊1種)のカラムを駆使してデータを取得すると考えると良いかなと思います。

カラムカテゴリ
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主なカラム
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概要
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ラベルカラム
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AdAccountName
CampaignName
AdName
|
キャンペーン名や広告名を取得するためのカラムです。主にSELECT 部分で記述します。
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指標カラム
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Clicks
Impressions
CPC
Spend
など
|
実際の数値としてのクリック数やインプレッション数を取得するために指定するカラムです。主にSELECT 部分で記述します。
|
ブレークダウンカラム
|
Age
Country
Gender
ProductId
など
|
指標カラムを国毎や年代毎にブレイクダウンして表示するためのカラムです。主にSELECT 部分で記述します。
|
日付範囲指定カラム
|
DateStart
DateEnd
DatePreset
|
集計対象の基幹を指定するために指定するカラムです。基本的にはWHERE 句とセットで利用します。
|
集計単位カラム
|
TimeIncrement
Level
|
TimeIncrement はデータの集計日数単位を指定します。例えば1日毎の集計をしたい場合はTimeIncrement = 1、7日毎であればTimeIncrement = 7 と指定します。
Level はアカウント、キャンペーン、広告セット、広告のどのレイヤーで集計するかを指定します。例えばLevel = 'ad' であれば、広告単位で値を集計します。
|
特殊カラム
|
Target
|
アカウントや特定のキャンペーン、広告などを対象にする場合に指定します。
|
「アカウント・キャンペーン・広告セット・広告」単位の集計方法
全体像がイメージできた段階で1ステップ毎にクエリを書いていきましょう。
まずはシンプルに対象アカウントにおける「すべての広告のインプレッションの合計」を取得してみます。
SELECT AdAccountName, Impressions FROM AdInsights;
AdAccountName
|
Impressions
|
CData Japan
|
5,000
|
これをキャンペーン単位に分解していきましょう。
その場合は以下のように条件式で「Level='campaign'」を指定し、SELECT のカラムでCampaignName を追加します。これでキャンペーン毎のインプレッション数が特定できました。
SELECT AdAccountName, CampaignName, Impressions FROM AdInsights
WHERE Level = 'campaign';
AdAccountName
|
CampaignName
|
Impressions
|
CData Japan
|
A ホワイトペーパーキャンペーン
|
2500
|
CData Japan
|
B セミナーキャンペーン
|
2000
|
CData Japan
|
C ディスカウントキャンペーン
|
500
|
さらに細かくしてみましょう。広告セット単位の場合は「Level = 'adset'」を指定します。これで広告セット単位での集計値が取得できます。
SELECT AdAccountName, CampaignName, AdSetName, Impressions FROM AdInsights
WHERE Level = 'adset';
AdAccountName
|
CampaignName
|
AdSetName
|
Impressions
|
CData Japan
|
A ホワイトペーパーキャンペーン
|
コンバージョン数最大化用広告セット
|
1500
|
CData Japan
|
A ホワイトペーパーキャンペーン
|
リンククリック数の最大化用広告セット
|
1000
|
CData Japan
|
B セミナーキャンペーン
|
リンククリック数の最大化用広告セット
|
2000
|
CData Japan
|
C ディスカウントキャンペーン
|
コンバージョン数最大化用広告セット
|
300
|
CData Japan
|
C ディスカウントキャンペーン
|
リンククリック数の最大化用広告セット
|
200
|
ここまで来ると最後はわかりやすいですね。「Level = 'ad'」を指定することで広告単位の集計値になります。
SELECT AdAccountName, CampaignName, AdSetName, AdName, Impressions FROM AdInsights
WHERE Level = 'ad';
AdAccountName
|
CampaignName
|
AdSetName
|
AdName
|
Impressions
|
CData Japan
|
A ホワイトペーパーキャンペーン
|
コンバージョン数最大化用広告セット
|
デザインA
|
500
|
CData Japan
|
A ホワイトペーパーキャンペーン
|
コンバージョン数最大化用広告セット
|
デザインB
|
1000
|
CData Japan
|
A ホワイトペーパーキャンペーン
|
リンククリック数の最大化用広告セット
|
デザインC
|
1000
|
CData Japan
|
B セミナーキャンペーン
|
リンククリック数の最大化用広告セット
|
デザインA
|
1400
|
CData Japan
|
B セミナーキャンペーン
|
リンククリック数の最大化用広告セット
|
デザインB
|
600
|
CData Japan
|
C ディスカウントキャンペーン
|
コンバージョン数最大化用広告セット
|
デザインA
|
300
|
CData Japan
|
C ディスカウントキャンペーン
|
リンククリック数の最大化用広告セット
|
デザインB
|
200
|
これで集計の軸が決まるという感じですね。
指標を追加する
次に指標を追加してみましょう。先ほど決めた集計の軸に、Clicks やSpend といったカラムをSELECT に追加するだけでOKです。例えばキャンペーン一覧の「Impressions」「Clicks」「Spend」を取得した場合は以下のようなクエリになります。
SELECT AdAccountName, CampaignName, Impressions, Clicks, Spend FROM AdInsights
WHERE Level = 'campaign';
AdAccountName
|
CampaignName
|
Impressions
|
Clicks
|
Spend
|
CData Japan
|
A ホワイトペーパーキャンペーン
|
2500
|
150
|
6084.000000
|
CData Japan
|
B セミナーキャンペーン
|
2000
|
50
|
4032.000000
|
CData Japan
|
C ディスカウントキャンペーン
|
500
|
5
|
536.000000
|
集計の日付範囲を指定する
さて、ここまでなんとなく集計値を見てきましたが、実はこの集計値は過去30日間(last_30d)が暗黙的に指定されています。ですので、それ以上の期間で集計する場合や特定の期間のデータを集計したい場合は、別途細かく指定する必要があります。
https://developers.facebook.com/docs/marketing-api/reference/ad-account/insights/

まず簡単な指定方法はDatePreset という条件式を追加して、集計範囲の規定値をコントロールすることです。
例えば過去90日間で取得したい場合は「DatePreset = 'last_90d'」と指定します。結果の範囲がわかりやすいようにSELECTに「DateStart, DateEnd」の項目も追加しておくと良いです。これで以下のように過去90日間の集計結果が取得できます。
SELECT DateStart, DateEnd, AdAccountName, CampaignName, Impressions FROM AdInsights
WHERE DatePreset = 'last_90d' AND Level = 'campaign';
DateStart
|
DateEnd
|
AdAccountName
|
CampaignName
|
Impressions
|
2024-12-19
|
2025-03-18
|
CData Japan
|
A ホワイトペーパーキャンペーン
|
2500
|
2024-12-19
|
2025-03-18
|
CData Japan
|
B セミナーキャンペーン
|
2000
|
2024-12-19
|
2025-03-18
|
CData Japan
|
C ディスカウントキャンペーン
|
500
|
このパラメータで利用できる値は以下のとおりです。
today, yesterday, this_month, last_month, this_quarter, maximum, data_maximum, last_3d, last_7d, last_14d, last_28d, last_30d, last_90d, last_week_mon_sun, last_week_sun_sat, last_quarter, last_year, this_week_mon_today, this_week_sun_today, this_year
ちなみに以下のようにDateStart とDateEnd の項目を利用することで明示的な日付も指定できます。この結果は上記の結果と同じ90日間分を取得しています。
SELECT DateStart, DateEnd, AdAccountName, CampaignName, Impressions FROM AdInsights
WHERE DateStart >= '2024-12-19' AND DateEnd <= '2025-03-18' AND Level = 'campaign';
1日毎や7日毎、30日毎などの集計を行う
日付の範囲が指定できたら、次にやりたいことは1日毎や7日毎、30日毎などの集計ではないでしょうか。推移はやっぱり見たいですよね。
そのような集計を行いたい場合は「TimeIncrement」を指定します。「TimeIncrement = 1」なら1日毎、「TimeIncrement = 7」なら7日毎の集計になります。
例えば過去7日間のインプレッションを1日毎で集計したい場合は、以下のような指定をします。今回はアカウント単位で集計していますが、Level を指定すれば、キャンペーンや広告単位でも集計可能です。
SELECT DateStart, DateEnd, AdAccountName, Impressions FROM AdInsights
WHERE TimeIncrement = 1 AND DatePreset = 'last_7d';
DateStart
|
DateEnd
|
AdAccountName
|
Impressions
|
2025-03-14
|
2025-03-14
|
CData Japan
|
2500
|
2025-03-15
|
2025-03-15
|
CData Japan
|
2000
|
2025-03-16
|
2025-03-16
|
CData Japan
|
500
|
2025-03-17
|
2025-03-17
|
CData Japan
|
1000
|
2025-03-18
|
2025-03-18
|
CData Japan
|
800
|
ちなみに「DatePreset = 'last_7d'」で過去7日間を指定しているのに、5行しか無いじゃないか! という感じなんですが、Facebook のInsights API がそういう仕様らしいです。
SELECT DateStart, DateEnd, AdAccountName, Impressions FROM AdInsights
WHERE TimeIncrement = 1 AND DatePreset = 'last_7d';
月単位はどうするの? と思われるかもしれませんが、「TimeIncrement = 'monthly'」という指定ができます。これで集計範囲を拡大すれば、月毎の集計値が取得できます。
SELECT DateStart, DateEnd, AdAccountName, Impressions FROM AdInsights
WHERE TimeIncrement = 'monthly' AND DatePreset = 'maximum';
DateStart
|
DateEnd
|
AdAccountName
|
Impressions
|
2025-01-01
|
2025-01-31
|
CData Japan
|
4000
|
2025-02-01
|
2025-02-28
|
CData Japan
|
8500
|
2025-03-01
|
2025-03-15
|
CData Japan
|
5000
|
性別や年齢層などでブレイクダウンをしてみる
性別や年齢層別で集計したい場合は、SELECT のカラムに「Age」や「Gendar」などを追加するだけです。
例えば年齢層別のインプレッションを取得したい場合は、以下のようなクエリになります。
SELECT AdAccountName, Age, Impressions FROM AdInsights;
AdAccountName
|
Age
|
Impressions
|
CData Japan
|
18-24
|
4000
|
CData Japan
|
25-34
|
8500
|
CData Japan
|
35-44
|
10000
|
CData Japan
|
45-54
|
4000
|
CData Japan
|
55-64
|
3000
|
CData Japan
|
65+
|
100
|
性別毎の集計方法は以下のように指定します。
SELECT AdAccountName, Gender, Impressions FROM AdInsights;
AdAccountName
|
Age
|
Impressions
|
CData Japan
|
female
|
8000
|
CData Japan
|
male
|
10000
|
CData Japan
|
unknown
|
500
|
ちなみにほとんどのブレイクダウンカラムは1種類しか指定できないみたいですが、Age とGendar のような特定の組み合わせは可能みたいです。
また、今回もアカウント単位で集計していますが、Level を指定すれば、キャンペーンや広告単位でも集計可能です。
アセットによるブレイクダウン・AdInsightsAssets の使い方
広告のリンク先URL やイメージ、テキスト、CallToAction などの単位でブレイクダウンした集計を行いたい場合は、「AdInsightsAssets 」ビューを利用します。
https://cdn.cdata.com/help/HRK/jp/jdbc/pg_table-adinsightsassets.htm
例えば、よく考えられるシチュエーションとしては、以下のような広告のCallToAction で「ダウンロード」「詳しくはこちら」どちらのほうが反応が良いのだろう? みたいな分析の時に利用できますね。

「AdInsightsAssets」ビューは前述した「AdInsights」ビューをベースに作られているので、基本的な使い方は同じです。そこに加えて以下の項目がブレイクダウンとして利用できるようになっています。

例えば、キャンペーンごとのCallToActionの種類によってインプレッションを集計したい場合は、以下のようなクエリを実行します。
SELECT CampaignName, CallToActionAssetName, Impressions FROM AdInsightsAssets
WHERE Level = 'campaign';
CampaignName
|
CallToActionAssetName
|
Impressions
|
A ホワイトペーパーキャンペーン
|
APPLY_NOW
|
2500
|
A ホワイトペーパーキャンペーン
|
DOWNLOAD
|
1000
|
A ホワイトペーパーキャンペーン
|
LEARN_MORE
|
1500
|
B セミナーキャンペーン
|
APPLY_NOW
|
2000
|
B セミナーキャンペーン
|
DOWNLOAD
|
1000
|
ちなみにブレイクダウンの対象にできるアセットは1種類までですが、性別もしくは年代を組み合わせたドリルダウンは可能です。
SELECT CampaignName, CallToActionAssetName, Age, Impressions FROM AdInsightsAssets
WHERE Level = 'campaign';
また、API 仕様上Account 単位では集計できないようなので、必ずLevel は指定するようにしましょう。
アクションを集計する:AdInsightsActions
AdInsightsAssets と同じようにAdInsights のアクションを集計することに特化したビューが「AdInsightsActions」です。
https://cdn.cdata.com/help/HRK/jp/jdbc/pg_table-adinsightsactions.htm
アクションとは投稿に対するリアクション(いいねやコメント)、リンククリックやランディングページの閲覧、ビデオの再生などインプレッションやコンバージョンのより詳細なユーザーのアクティビティのことですね。
「AdInsightsActions」ビューも前述した「AdInsights」ビューをベースに作られているので、日付範囲の指定やキャンペーン・広告セットでのレベル指定など基本的な使い方は同じですが、集計軸として様々なアクションのタイプとアトリビューションのメトリクスが取得できるようになっています。
まずはシンプルに自身のアカウントのアクションタイプ別の値を集計してみましょう。「AdInsightsActions」ではActionType とActionValue というカラムを使いながら、拡張していくというイメージを持ってもらうのが良いと思います。
SELECT ActionType, ActionValue FROM AdInsightsActions;
これをクエリすることで以下のような結果が取得できます。これで実際にランディングページを見た数や投稿に対するリアクションの数値を取得できます。
ActionType
|
ActionValue
|
page_engagement
|
2500
|
landing_page_view
|
1000
|
post_engagement
|
1500
|
video_view
|
2000
|
post_reaction
|
1000
|
キャンペーン事に集計する場合は、AdInsights ビューと同様にレベル指定を行います。
SELECT CampaignName, ActionType,ActionValue FROM AdInsightsActions
WHERE Level = 'campaign';
アトリビューション分析のための指標カラムの追加
「AdInsightsActions」ビューではアトリビューション分析のため指標カラムが以下の通り提供されています。これをSELECT 文に追加することで集計値として表示できます。
- Action1dClick
- Action1dView
- Action7dClick
- Action7dView
- Action28dClick
- Action28dView
- ActionDDA
例えば以下のようにクエリできます。
SELECT ActionType,ActionValue,Action1dView FROM AdInsightsActions;
ActionType
|
ActionValue
|
Action1dView
|
page_engagement
|
2500
|
50
|
landing_page_view
|
1000
|
10
|
post_engagement
|
1500
|
13
|
video_view
|
2000
|
34
|
post_reaction
|
1000
|
8
|
ちなみにSELECT でアスタリスクを利用した上で指標の値を取得したい場合は、以下のように「ActionAttributionWindows」を条件式として指定します。
SELECT * FROM AdInsightsActions
WHERE ActionAttributionWindows = '1d_view,7d_view';
アクションのコレクションを追加
ActionType はVideoPlayActions やConversions といったコレクション(カテゴリといったほうがイメージが合うかもしれませんね)でより詳細な値を取得できます。
条件式で「ActionCollection = 'Conversions'」といった指定をします。
この指定できるコレクションのパラメータは以下の通り結構たくさんの種類があります。
「ActionValues, Actions, AdClickActions, AdImpressionActions, CatalogSegmentActions, CatalogSegmentValue, CatalogSegmentValueMobilePurchaseRoas, CatalogSegmentValueOmniPurchaseRoas, CatalogSegmentValueWebsitePurchaseRoas, ConversionValues, Conversions, ConvertedProductQuantity, ConvertedProductValue, CostPer15_secVideoView, CostPer2SecContinuousVideoView, CostPerActionType, CostPerAdClick, CostPerConversion, CostPerOneThousandAdImpression, CostPerOutboundClick, CostPerStoreVisitAction, CostPerThruplay, CostPerUniqueActionType, CostPerUniqueConversion, CostPerUniqueOutboundClick, InteractiveComponentTap, MobileAppPurchaseRoas, OutboundClicks, OutboundClicksCtr, PurchaseRoas, StoreVisitActions, UniqueActions, UniqueConversions, UniqueOutboundClicks, UniqueOutboundClicksCtr, UniqueVideoView15_sec, Video15_secWatchedActions, Video30_secWatchedActions, VideoAvgTimeWatchedActions, VideoContinuous2SecWatchedActions, VideoP100_watchedActions, VideoP25WatchedActions, VideoP50WatchedActions, VideoP75WatchedActions, VideoP95WatchedActions, VideoPlayActions, VideoPlayCurveActions, VideoPlayRetention0To15SActions, VideoPlayRetention20_to60SActions, VideoPlayRetentionGraphActions, VideoTimeWatchedActions, WebsiteCtr, WebsitePurchaseRoas」
例えばConversions を指定すると、以下のような結果が取得できます。アクションタイプの内容が変わったのがわかりますね。
SELECT ActionCollection, ActionType, ActionValue FROM AdInsightsActions
WHERE ActionCollection = 'Conversions';
ActionCollection
|
ActionType
|
ActionValue
|
Conversions
|
submit_application_total
|
10
|
Conversions
|
submit_application_website
|
5
|
ちなみに複数のコレクションを指定したい場合は以下のようにIN 句を使ってクエリできます。
SELECT ActionCollection,ActionType,ActionReaction,ActionValue FROM AdInsightsActions
WHERE ActionCollection IN ('Actions','Conversions','VideoPlayActions','VideoAvgTimeWatchedActions','OutboundClicks');
アクションのブレイクダウン
コレクションとは別にブレイクダウンのための項目もあります。例えばデバイス毎やリアクション(ライクやコメント)毎です。
- ActionType
- ActionCanvasComponentName
- ActionCarouselCardId
- ActionCarouselCardName
- ActionDestination
- ActionDevice
- ActionLinkClickDestination
- ActionReaction
- ActionTargetId
- ActionVideoSound
- ActionVideoType
例えば以下のようなクエリをすることで、アクションタイプのデバイス毎の集計値が取得できます。
SELECT ActionType, ActionDevice, ActionValue FROM AdInsightsActions;
ActionType
|
ActionDevice
|
ActionValue
|
page_engagement
|
desktop
|
1500
|
page_engagement
|
iphone
|
700
|
page_engagement
|
android_smartphone
|
300
|
landing_page_view
|
desktop
|
700
|
landing_page_view
|
iphone
|
200
|
landing_page_view
|
android_smartphone
|
100
|
post_engagement
|
desktop
|
1000
|
post_engagement
|
iphone
|
500
|
video_view
|
ipad
|
2000
|
post_reaction
|
desktop
|
1000
|
おわりに
もともとのFacebook Ads API がかなり複雑かつ色んなデータが取得できるので、だいぶガッツリとした記事になってしまいました!
とはいえ、もし何か使い方でわからない部分があれば、お気軽にテクニカルサポートまでお問い合わせください。
https://www.cdata.com/jp/support/submit.asp
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