ノーコードでクラウド上のデータとの連携を実現。
詳細はこちら →エクセル真剣オンラインバトル:競技Excel 第2回大会イベントレポート
Operations Manager の佐藤孝司です。
Excel の技術力を競うe-sports 大会「競技Excel 第2回大会」が7月9日にオンラインで開催されました。CData Software Japan はゴールドスポンサーとして競技Excel を応援しています。
経理畑出身のExcel が得意なフレンズとして個人的にも見逃せないイベントでした。スポンサーセッションではExcel からSaaS のデータを直接操作することができるCData Excel Add-in for Salesforce の紹介もさせていただいております。
競技Excelとは??
競技Excelとは、佐々木 慶太(KT)さんが主催するExcel のオンライン競技です。
競技Excelとは??
ビジネスで最も使われるソフトの1つ、Excel。
「すごいExcel術」は生産性を何倍にも
跳ね上げるだけでなく、見る人も魅了します。
そんなExcelの腕を競う大会を実施します。
いわば「Excelのe-sports大会」です。
競技Excel公式サイトより。
大会の様子
第1回は関数対決がテーマでしたが、第2回はデータ集計が出題テーマとなっています。
予選会は設問に対する回答をgoogle フォームで回答する形で行われました。上位選手は全問正解者続出で解答時間が最も短かった選手4名が本戦に出場することとなりました。
本選の様子はYouTube Live にてストリーミング配信され、アーカイブも公開されておりますので、リアルタイムで観戦出来なかった方は是非ご覧下さい。
競技Excel 第2回大会 データ集計対決(7/9 20時~) - YouTube
第1回大会では、2人の選手が同時に問題を解き対決するという形式でしたが、第2回大会では一人ずつ異なる問題を解き、正答数とタイムで順位付けというルールに変更されました。これにより一人ずつ解答していく様子が配信されたので、各出場者のExcel 技が余すとこなく楽しめる見応えのある大会だったと思います。
個人的なハイライト
第1回大会での入賞選手が本戦に出場しており、前回同様にレベルが高い試合模様となっておりました。関数技や操作スピードはどの選手も僅差で、集計前のデータクレンジングを素早く行えたかが勝負の決め手になったと思います。
以下で個人的に印象に残ったシーンを紹介します。
問題4:結合されたセル(+セル内改行)がある表をDB 形式に変換。
22分30秒~
Excel をよく使う方であれば、誰しも一度は実務で結合セルに苦しめられた経験があるのではないでしょうか。解説やコメントもこの問題が出てきたときが一番もりあがっていたように思います。新人が心を込めて作ったり、Web サイトからコピペししてきた表がこうなりがちです。
中田選手の回答
- パワークエリでテーブル化した後「下方向へフィル」で結合部分の空白を埋めて結合解除
- 区切り位置に「Ctrl + J 」を指定した分割でセル内改行が入ったカラムを改行位置で分割。
1.については落ち着いて考えれば思いつきそうですが、100名以上の観客がいる中で淀みなく操作していたのはさすがだと思います。2.に至っては自分では全く思いつかない方法で、観戦していて大変勉強になりました。
問題1:事業部別の売り上げ
53分30秒~
Komurasaki さんが選択した問題で、事業部、グループ、社員番号、売り上げなどのデータが入った表から、事業部別の売り上げを出す問題でした。
今回の問題にもセル結合がありましたが、Komurasaki さんは「IF関数で空欄を判定して埋める」という方法で対処していました。元データを加工せず保持しておきたいときに便利な方法です。また、この問題では、文字列書式が設定されていて数式が動かないシーンも印象的でした。会計ソフトなど業務アプリから出力したExcel ファイルにありがちなトラップですね・・・。
事業部単位の集計時はxlookup で検索値を配列にすると戻り値も配列で返ってくるのを利用し、集計のキーになる行を精製→sumif で集計という感じでしょうか。リアルタイムで見ていた時はどういう処理なのか理解が追いつかず、私はバトル漫画の解説キャラみたいなツイートをしてしまいました。
操作に迷いが無い。#競技Excel
— サ藤 (@sAto_keiri) July 9, 2022
セル結合解除の別解
大会では使っている人いませんでしたが、今回の課題のような結合された表に関しては、一瞬でキレイにする秘密コマンドがあります。
- Ctrl + A → Alt → H → M → U
- Ctrl + G → Alt + S → K → Enter
- Shift + − → “↑→(真上に移動)” → Ctrl + Enter
パワークエリのような汎用性は無いですが、このタイプセル結合解除では最速の方法だと思います。はるか昔のことですが、毎月この方法でデータを整形してから集計作業に入っていたことがあります。
スポンサーセッション
33分~
我々CData Software Japan は、ゴールドスポンサーとして競技Excelを応援しています!
CData では、様々なデータソースにExcel から直接アクセスすることが出来るCData Excel Add-ins を開発しています。
第1回大会のスポンサーセッションではExcel Add-in for Twitter を使用し、Excel でTwitter 上のデータを取得したりExcel の画面からツィートを送信するデモを行いましました。
今大会では私が登壇してExcel Add-in for Salesforce を使用し、Salesforce 上の最新データをExcel 上で集計するデモを行っています。デモで行った内容は以下の記事に詳しくまとめてあります!
Excel でSalesforce 上のデータを直接集計して売掛金明細表を作成:CData Excel Add-Ins
まとめ
全体的にかなり見応えのある試合だったと思います。優勝者がだれか気になった方はぜひYouTube で本戦の動画をご覧下さい!また、第1回の問題は公開されており、第2回の問題も今後アップロードされるようなので、Excel 技に自信がある方は競技Excel公式サイトをチェックして、チャレンジしてみてください。
競技Excel を主催する佐々木 慶太さんによると、次の大会は10月に予定されているようです。
次回10月の大会が「Excelのe-sports化」の分水嶺。絶対に進化させます。またお会いしましょう!
— Excel師 KT @競技Excel主催 (@Keita_Excel) July 10, 2022
今回の試合のようなハイレベルなExcel 操作は既にe-sports と呼んで良いレベルに達していると思います。
いつかExcel が本格的にe-sports として認知される日を心待ちにしながら、大会の動向を見守っていきたいと思います。