顧客データ基盤(CDP)ソリューションでのCData 製品の利用

by Jonathan Hikita | 2021年04月28日

CData は、エンドユーザーに高機能データ連携ツールを提供するだけでなく、ソフトウェア業界のリーディングプレーヤーにOEM としてSaaS 連携コネクタを提供してきました。BI、ETL、AI にわたりグローバルのトッププレーヤーたちがCData のデータ連携部品を使ってSaaS データへの接続機能を拡充しています。

最近、OEM の照会を頂くジャンルに「顧客データ基盤」「CDP」などのソリューションがあります。これらのソリューションは、企業が持つ顧客データを統一プラットフォームで管理するものです。特にマーケティングやセールスはSaaS を利用している場合が多く、データコネクタへのニーズが高いです。この記事では顧客データ基盤・CDP ソリューションでのCData の連携ソリューションのバックエンド利用について紹介します。

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CData の顧客データ基盤(CDP)サービサー向けソリューション

CData では、CDP の「データ収集」のステップだけをサポート

顧客データ基盤・CDP ソリューションには大きく分けて3つのステップがあります。①データの収集、②マスター統合、③ビジネス利用、です。CData はデータ接続テクノロジー専業ベンダーであり、このCDP の3ステップのうち「データの収集」だけを効率的にサポートします。

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CData ソリューションはデータ収集のステップだけをサポート

CDP では、複数のSaaS やDB からデータを収集する必要があります。顧客データは「使えるデータ」として持ってこられなければなりません。

「使えるデータ」=「SQL ができるデータ」と言っていいと思います。顧客データの処理・分析を行う場合、SQL に勝る方法はありません。皆さんが使っているBI ツールはTableau であれ、Power BI であれ、Looker であれ、内部ではSQL を使ってデータを処理しています。しかし、多くのSaaS では、データはREST API で提供されます。レスポンスはJSON もしくはXML です。CSV ファイルやNoSQL なストレージはそもそもスキーマがないものがあります。しかもこれらのデータへの認証、クエリ方法はそれぞれ大きくことなります。これらのデータをテーブル型にし、スキーマ定義をしてやることではじめて各種BI・分析ツールから使えるデータとなります。

しかもこれらは業務オペレーションから生成されるデータであり、毎月、いや日々更新される必要があります。つまり、これらのデータを反復して、継続的に取得し続け、同じ方法でテーブル化とスキーマ付与を行わなう必要があります。

これらのデータソースへの認証、スキーマ付与、柔軟なクエリ、RDB/DWH へのロード、反復/差分更新をCData Drivers およびCData Sync がサポートします。

圧倒的な250種類以上の対応データソース

顧客に関連するデータの保存先は、SaaS の時代には分散しています。主要なところでは、以下のようなデータが考えられます。おそらく1社で5-10の顧客データを扱うシステムがあるのではないでしょうか?これらのデータソースをCData のソリューションではすべてカバーしています。一つ一つのAPI データ連携をコーディングで実装することは大きな手間がかかります。CData ソリューションのOEM で幅広いデータソースへの対応を数か月で実現して、製品を市場投入できます。

  • CRM/SFA: Salesforce、Dynamics 365、NetSuite、kintone、HubSpot、Zoho など

  • ERP/会計:SAP、NetSuite、Dynamics 365(NAV/AX)、QuickBooks、MYOB など

  • MA: Marketo、Eloqua、HubSpot など

  • Groupware:SharePoint、Jira、Trello、Zendesk、Sansan、CloudSign など

  • Ads/Web: Google Analytics、Google Ads、Facebook Ads、Yahoo Ads など

  • EC/ POS:Amazon Marketplace、Yahoo ショッピング、Shopify、スマレジ、Lohaco、GMO Makeshop など

  • Mails:SMTP/IMAP、Gmail、Office 365、Sendgrid、MailChimp

  • Files/Storage:Excel、CSV、S3、Google Drive、Box、Dropbox など

  • DB: RDB、NoSQL など

  • ほかにも:自社のWebsite のDB、自社のカスタムアプリ

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250種類以上のSaaS

CData の高機能ソリューションで痒いところに手が届く

CData のソリューションは、貴社のCDP ソリューションにマッチした機能を提供できます。

複数のOEM統合方法

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ドライバーでの統合

ドライバーでの統合であれば、貴社のCDP ソリューションにマッチするJDBC/ADO/ODBC/Python ドライバーテクノロジーを選択して、RDB と同感覚で、250種類以上のSaaS、DB、ストレージ統合が可能です。

CData Sync

CData Sync を使えば、250種類以上のクラウドデータから貴社CDP で使用しているDWH にノーコードでデータ同期が可能になります。CData Sync はジョブ作成や定期実行を行うことができるスタンドアロンのサーバーアプリケーションです。

CData Connect

CData Connect は、クラウドサービスとして提供され、各種SaaS データをOData、MySQL/SQL Server ワイヤプロトコルで使うことができます。貴社CDP から標準化されたデータハブとして、CData Connect 経由でデータ収集が可能になります。貴社でのドライバー組み込みやアプリのホスティングが全く不要な点がメリットです。

スキーマの自動検出

CData ソリューションは、各種SaaS に対して、カラム名やデータ型などのスキーマ情報を自動的に付与してテーブル化します。スキーマが定義されることで、DWH、BI ツールでの後続のデータ統合作業がスムーズに行えるようになります。Salesforce、Dynamics、NetSuite、Marketo などのカスタムオブジェクトにも、もともとスキーマレスなkintone やSharePoint リストなどにもスキーマ対応可能です。さらにサブテーブル(ヘッダーレコードに対する明細など)も子テーブルとして表現し、JOIN クエリによる利用を実現しています。

パワフルな92-SQL 対応

CData ソリューションでは、データを扱う際のデファクトであるSQL に幅広く対応しています。全項目でのフィルタリング(API が対応す部分はサーバーにプッシュ、未対応部分はローカルで)、ソート集計などのSELECT 機能をサポート。さらにページング制限をドライバー内で繰り返しリクエストを出し、1SQL クエリで対応。サブクエリでの複数レコードの取得や、項目間のJOIN も自由自在。あらゆるDB クライアントやBI ツールからフレキシブルなデータ操作を実現します。

インテリジェントな差分更新機能

CData ソリューションでは、Salesforce、Marketo、Dynamics 365、NetSuite、kintone、SQL Server、Oracle などの主要なデータソースに対し、差分更新機能をサポートしています。レコード単位の最終更新日データから前回のSync からの差分だけを抽出して同期を実行できます。

クラウドストレージからのCSV、Excel、JSON ファイルの取得

今日では、各種ファイルは、ローカルフォルダだけでなく、Google Drive、Amazon S3、Box、Dropbox、SharePoint などのクラウドストレージに保管されている場合も多くあります。CData ソリューションでは、これらのクラウドストレージ内のCSV、Excel、JSON、XML ファイルを直接テーブルとしてクエリすることが可能です。CSV ファイルでは、フォルダ内の複数のCSV ファイルを一つのテーブルに統合することも可能。

OEM 統合向けの機能

CData ソリューションは、すでに世界中のBI、ETL、iPaaS ベンダーにOEM 利用されています。ドライバーは、ライブラリ提供であり、貴社のCDP ソリューションに簡単に組み込みが可能です。CData Sync は、管理API があり、貴社のCDP ソリューションから顧客ごとのデータ接続の作成、ジョブ作成、ジョブ実行までを管理API で行うことができます。完全に独立したバックエンドシステムとしてホスティング利用が可能です。

まとめ

このように、CData ドライバーやCData Sync を使うことで、CDP サービサーは、幅広いSaaS に対応し、高度なデータ収集を行うことができます。 是非、CData のOEM チーム(sales@cdata.co.jp)にご相談ください。

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