
従量課金モデルは、現在ではソフトウェア業界に広く浸透しています。特にSaaS(Software-as-a-Service)分野では、クラウドコンピューティングのコストと連動し、クラウドデータウェアハウスやその他のデータツールにおいて主流の価格体系となっています。
仕組みはシンプルで、ユーザーはソフトウェアを通過、またはソフトウェアに保存されるデータの利用量に応じて料金を支払うという考え方です。
このモデルがユーザーにもたらすとされるメリットは次のとおりです。
ETL ツール分野で知られるFivetran のように、多くの企業がこの従量課金モデルを「すべてのユーザーにとって最適な選択肢」として位置づけています。
しかし、本当にいつでもそれがベストな選択なのでしょうか?
Fivetran でスケールするために必要なのは、注意深さ──そして潤沢な予算
従量課金モデルの課題は、データ量の増加とともに顕在化します。ETL ソフトウェアでは、これは特に顕著です。
データエンジニアは、従量課金型のETL ツールを少額の投資で手軽に使い始めることができます。しかし、ツールの効果が証明され、利用が広がると、その成功の代償を払う羽目になることもあります。
例えば、Fivetran のStandard プランで、月間アクティブ行数(MAR)が150万行、接続数が5の場合、年間コストは約8,550ドルです。
これが300万行に増えると、価格は17,099ドルに倍増。さらに3,000万行に達すると、年間コストは6万ドルに跳ね上がります。こうなると、IT 予算からの追加資金を繰り返し要求せざるを得ない状況に陥りがちです。
実際に、ある元Fivetran ユーザー企業では月間200万~500万行を想定して計画を立てていました。しかし、利用量を抑えるのに苦戦し、たった1年で月間3,000万行に到達。年間コストは5,000ドルから5万ドルへと一気に膨らみ、もはやビジネスとして正当化できない水準に達しました。
このように、従量課金モデルではデータ活用が拡大する中で資金を確保し、将来的なスケーリングに対応するのは困難です。こうした状況では、エンジニアリングマネージャーたちもデータ活用の拡大を価値の創出ではなく、コストセンターとして捉え始めてしまいます。
Sync は、予測可能な価格設定で拡大するデータ活用を支援
CData Sync は、データの積極的な活用を促進するために設計されています。その考え方の一端は、あらゆるアーキテクチャに対応できる柔軟なデプロイ & コネクタ設計に表れており、基盤となるクエリエンジンも大容量データを低レイテンシで処理できるよう最適化されています。つまり、ビジネス要件を満たすパフォーマンスをしっかり提供できます。
パフォーマンスだけではありません。CDataは、ユーザーがデータ量の増加について予期せぬコスト増や課金の不安を抱くことなく「もっとデータを使いたい」とポジティブに捉えられるべきだと考えています。
Sync の料金モデルは、利用する接続数に基づくものであり、行数ベースの課金ではありません。Standard プランでは、月間1億行・接続数5まで対応しています。
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Fivetran Standard
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CData Sync Standard
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月間アクティブ行数(MAR)
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150万行
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最大1億行
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コネクション数
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5(各30 MARまで) |
5(制限なし)
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Sync のStandard プランは、まずは数個のユースケースからパイプライン構築を始めて、ツールの価値を検証したい企業にとって最適な、参入障壁の低いエントリーモデルです。そしてその手頃な価格にもかかわらず、月間1億行という大容量に対応しており、ビジネスダッシュボードを活用するための十分なデータ抽出が可能です。
さらに、追加接続を希望する際にも年間コストが明確かつ事前に把握可能です。細かい利用シナリオごとの予測や計算を必要とせず、ユーザーにとって圧倒的に透明性の高いプラン設計となっています。
月間1億行を超える場合は、Professional またはEnterprise プランに移行することで、無制限のデータ行数を活用できます。これにより、企業は必要なだけ自由にデータを活用し、効果的な分析を推進するモチベーションを得られます。
冒頭で紹介した元Fivetran ユーザー企業もSync に移行し、データボリュームはさらに10倍以上に拡大。現在では、月間30億行以上を固定年額契約で処理しており、以前Fivetran に支払っていた金額よりも低コストで運用しています。
実際に、100社を超えるSyncユーザーが、毎月10億行以上のデータを移動させています。こうした規模感では、Fivetran のような従量課金ツールでは年間で6桁(数十万ドル)規模の請求になるでしょう。
おわりに
コストだけが、CData Sync と他のETL ツールを分ける要因ではありません。Sync とFivetran の比較を通じて、あらゆるデータソースとデータベース・データウェアハウス間で強力なデータレプリケーションパイプラインを迅速に構築できる理由をご紹介します。
Fivetran からCData Sync への移行・比較ポイント解説
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