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詳細はこちら →SSAS でAdobe Analytics のデータに連携するOLAP Cube を作成
Adobe Analytics のデータプロバイダーを利用してAnalysis Services プロジェクト内のAdobe Analytics に接続し、アナリティクスやレポーティングなどで使えるOLAP キューブを構築します。
最終更新日:2022-04-10
この記事で実現できるAdobe Analytics 連携のシナリオ
こんにちは!ウェブ担当の加藤です。マーケ関連のデータ分析や整備もやっています。
SQL Server Analysis Services (SSAS) は、意思決定支援やビジネスアナリティクスで使われる解析エンジンです。ビジネスレポートおよび、Power BI やExcel、 Reporting Services レポート、その他のデータ可視化ツールのようなクライアントアプリケーションに、エンタープライズレベルのセマンティックデータを提供します。Adobe Analytics 用のCData ADO.NET プロバイダーと合わせれば、Adobe Analytics を使って、より深く速いデータ分析のためのキューブを作成できます。
この記事では、Analysis Services プロジェクトをVisual Studio で作成し、Adobe Analytics の多次元モデルを構築および配置する方法を説明します。これには、アクセス可能なSSAS インスタンスと、ADO.NET プロバイダーのインストールが必要です。
Adobe Analytics 用のJDBC データソースの設定
まず、Visual Studio で新しい多元的なAnalysis Service とデータマイニングプロジェクトを作成します。次に、プロジェクト内でAdobe Analytics 用のデータソースを作成します。
- [Solution Explorer] の[Data Source] を右クリックし、[New Data Source] を選択します。
- 既存または新規の接続に基づいて、データソースを作成することを選択し、[New] をクリックします。
- [Connection Manager] のAdobe Analytics 用CData ADO.NET プロバイダーを選択し、必要な接続プロパティに入力後、[Next] をクリックします。
Adobe Analytics への接続
Adobe Analytics に接続するには、GlobalCompanyId およびRSID を識別する必要があります。デフォルトで、ドライバーは会社とレポートスイートの識別を自動で試みますが、これらの値を明示的に指定することもできます。方法はヘルプドキュメントの「Adobe Analytics への接続」セクションを参照してください。
Adobe Analytics への認証
Adobe Analytics はOAuth 認証標準を利用しています。 OAuth またはサービスアカウントで認証できます。
ユーザーアカウント(OAuth)
すべてのユーザーアカウントフローでAuthScheme をOAuth に設定する必要があります。OAuth 経由のAdobe 認証では、2週間ごとにリフレッシュトークンを更新する必要があります。詳しい認証方法については、ヘルプドキュメントの「Adobe Analytics への認証」セクションを参照してください。
サービスアカウント
サービスアカウントにはサイレント認証があり、ブラウザでのユーザー認証は必要ありません。このフローでは、アプリケーションを作成する必要があります。アプリケーションの作成および認可については、ドキュメントの「カスタムOAuth アプリの作成」を参照してください。これでサービスアカウントにアクセス権があるAdobe Analytics データに接続できます。
サービスアカウントを使用したServer-to-Server OAuthで認証するには、AuthScheme をOAuthClient に設定します。接続するには次のプロパティを設定します。
- InitiateOAuth:GETANDREFRESH に設定。
- OAuthClientId:アプリケーション設定のクライアントId に設定。
- OAuthClientSecret:アプリケーション設定のクライアントシークレットに設定。
接続すると、本製品 はサービスアカウントでのOAuth フローを完了します。
- クライアントクレデンシャルOAuth フローで指定されたOAuthClientId およびOAuthClientSecret を使用して、アクセストークンを取得します。
- OAuthSettingsLocation にOAuth 値を保存し、接続間で永続化されるようにします。
- トークンが期限切れになった際に、新しいアクセストークンを要求します。
接続を構成する際に、Max Rows プロパティを定めることも可能です。これによって戻される行数を制限するため、可視化・レポートのデザイン設計時のパフォーマンスを向上させるのに役立ちます。
- インパーソネーションを[Inherit] に設定し、[Next] をクリックします。
- データソースに名称(CData Adobe Analytics Source) を入力し、[Finish] をクリックします。
データソースビューの作成
データソースの次に、データソースビューを作成します。
- [Solution Explorer] で[Data Source Views] を右クリックし、[New Data Source View] を選択します。
- 先ほど作成したデータソース(CData Adobe Analytics Source) を選択し、[Next] をクリックします。
- 基になるデータソースのパターンに一致する外部キーを選択し、[Next] をクリックします。
- Adobe Analytics の表を選択、ビューに追加し、[Next] をクリックします。
- ビューに名前を付け、[Finish] をクリックします。
スキームに一致する外部キーに基づいて、基礎的なデータとのリレーションが検出されます。[Data Source View] をダブルクリックすることで、これらのリレーションを確認・編集することができます。

[Data Source View] へのセカンダリデータソースの追加はサポートされないことに注意してください。複数のデータソースを利用する場合、SSAS は、すべてのソースがADO.NET プロバイダーでは使用できないOpenRowset 経由のリモートクエリをサポートすることを必要とします。
Adobe Analytics 用のキューブを作成する
プロジェクトを処理してAdobe Analytics をSSAS に展開するための最後のステップはキューブの作成です。
- [Solution Explorer] の[Cubes] を右クリックし、[New Cube] を選択します。
- [Use existing tables] を選択し、[Next] をクリックします。
- メジャーグループテーブルに使用するテ-ブルを選択し、[Next] をクリックします。
- キューブに含ませたいメジャーを選択し、[Next] をクリックします。
- 使用可能なテーブルに基づいて作成するディメンションを選択し、[Next] をクリックします。
- すべての選択内容を確認し、[Finish] をクリックします。
プロジェクトを処理する
データソースと、データソースビュー、キューブを作成すると、SSASにキューブを展開する準備が完了します。ターゲットサーバーとデータベースを構成するために、プロジェクトを右クリックしプロパティを選択します。デプロイメントに移動し、ターゲットセクションでサーバーとデータベースのプロパティを設定します。

ターゲットサーバーとデータベースを構成した後、プロジェクトを右クリックして[Process] を選択します。このステップの一部として、プロジェクトの構成・デプロイが必要となる場合があります。プロジェクトを構成・デプロイし、[Process Database]ウィザードにある[Run] をクリックします。
SSAS インスタンスにAdobe Analytics 用のOLAP キューブが作成され、分析、レポート、表示の準備が完了します。Adobe Analytics 用のCData ADO.NET プロバイダーの30日の無償評価版をダウンロードして、SSAS データをご利用ください。