Remote Oracle Database としてAirtable のデータにアクセス

Oracle Heterogenous Services を使ってOracle system からAirtable にアクセス。

古川えりか
コンテンツスペシャリスト

最終更新日:2022-06-16

この記事で実現できるAirtable 連携のシナリオ

こんにちは!ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。

CData ODBC Driver for Airtable を使って、ODBC 標準をサポートするあらゆるアプリケーションからデータに連携できます。Oracle Database Gateway for ODBC は、ODBC データソースにリモートOracle データベースとして連携接続できるようにするHeterogeneous Services agent (異種サービスエージェント)です。この記事では、CData ODBC Driver for Airtable を使ってAirtable からOracle にデータベースリンクを作成する方法、およびSQL*Plus ツールを介してAirtable に連携してクエリする方法について説明します。SQL Developer からも、データベースリンクの作成およびクエリの実行ができます。

The DSN configuration window. (Salesforce is shown.)

CData ODBC ドライバとは?

CData ODBC ドライバは、以下のような特徴を持ったリアルタイムデータ連携ソリューションです。

  1. Airtable をはじめとする、CRM、MA、会計ツールなど多様なカテゴリの270種類以上のSaaS / オンプレミスデータソースに対応
  2. 多様なアプリケーション、ツールにAirtable のデータを連携
  3. ノーコードでの手軽な接続設定
  4. 標準 SQL での柔軟なデータ読み込み・書き込み

CData ODBC ドライバでは、1.データソースとしてAirtable の接続を設定、2.Oracle Database 側でODBC Driver との接続を設定、という2つのステップだけでデータソースに接続できます。以下に具体的な設定手順を説明します。

CData ODBC ドライバのインストールとAirtable への接続設定

まずは、本記事右側のサイドバーからAirtable ODBC Driver の無償トライアルをダウンロード・インストールしてください。30日間無償で、製品版の全機能が使用できます。

Oracle ODBC Gateway 互換性のための接続プロパティ

ドライバーには複数の接続プロパティがあり、Oracle データベースと同じようにAirtable にアクセスできます。SQL*Plus およびSQL Developer のAirtable を扱う場合は、以下のプロパティを設定します。Oracle ODBC Gateway との互換性のため、認証およびその他の必要な接続プロパティに加えて、以下の接続プロパティを設定する必要があります。

  • MapToWVarchar=False

    このプロパティをSQL_WVARCHAR の代わりにSQL_VARCHAR に設定して文字列データ型をマップします。さまざまなインターナショナルキャラクタセットに対応するため、ドライバーはデフォルトでSQL_WVARCHAR を使います。unicode タイプが返されたときに、このプロパティを使ってORA-28528 Heterogeneous Services データタイプ変換エラーを防ぐことができます。

  • MaximumColumnSize=4000

    このプロパティを設定して、カラムの最大サイズを4000文字に制限します。Oracle Database Gateway では、文字列型はカラムの最大サイズが4000である必要があります。

  • UpperCaseIdentifiers=True

    このプロパティで、識別子を引用しないようにし設定します。このプロパティを使って、大文字の識別子をOracle にレポートします。Oracle はデフォルトで識別子を大文字で格納するため、大文字の識別子を引用から避ける必要はありません。

  • IncludeDualTable=True

    このプロパティを設定して、Oracle DUAL 表をモックします。SQL Developer はこのテーブルを使って接続をテストします。

Heterogeneous Service Agent の初期化

下記の手順に従ってODBC Gateway をAirtable のデータ に作成すると、リアルタイムAirtable にOracle データベースとしてクエリすることが可能になります。

  1. 接続プロパティの指定がまだの場合は、DSN (データソース名)で行います。Microsoft ODBC データソースアドミニストレーターを使ってODBC DSN を作成および設定できます。

    Airtable への接続には、APIKey、BaseId、TableNames のプロパティが必須です。ViewNames は任意項目でテーブルのビューを指定することができます。

    • APIKey : アカウントのAPI Key。取得には、アカウントにログインして、API セクションで「Generate API Key」をクリックします。
    • BaseId : ベースのId。取得には、APIKey と同じ場所で、「Airtable API」をクリックするか、https://airtable.com/api に進み、ベースを選択します。"The ID of this base is appxxN2ftedc0nEG7." というメッセージがIntroduction セッションで表示されます。
    • TableNames : 選択されたベースのテーブル名のカンマ区切りのリスト。UI で見られるテーブル名と同じです。
    • ViewNames : table.view 形式のビューのカンマ区切りのリスト。UI でみられるビュー名と同じです。

    Microsoft ODBC データソースアドミニストレーターで必要なプロパティを設定する方法は、ヘルプドキュメントの「はじめに」をご参照ください。

  2. oracle-home-directory\hs\admin フォルダにinitmyairtabledb.ora ファイルを作成し、以下の設定を追加します:

    HS_FDS_CONNECT_INFO = "Your-Airtable-DSN"
  3. oracle-home-directory\NETWORK\admin にあるlistener.ora ファイルに、次のアドレスを追加します:

    SID_LIST_LISTENER = (SID_LIST = (SID_DESC = (SID_NAME = myairtabledb) (ORACLE_HOME = your-oracle-home) (PROGRAM = dg4odbc) ) )
  4. oracle-home-directory\NETWORK\admin にあるtnsnames.ora ファイルに、次の接続ディスクリプタを追加します:

    myairtabledb = (DESCRIPTION= (ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=localhost)(PORT=1521)) (CONNECT_DATA=(SID=myairtabledb)) (HS=OK) )
  5. 次のコマンドを使って設定をテストします:

    tnsping myairtabledb
  6. SQL*Plus を起動し、次のコマンドでデータベースリンクを作成します:

    CREATE DATABASE LINK MYAIRTABLEDB CONNECT TO "user" IDENTIFIED BY "password" USING 'myairtabledb';

これで、SQL*Plus で次のようなクエリを実行できます:

SELECT * from SampleTable_1@myairtabledb;

Airtable からOracle Database へのデータ連携には、ぜひCData ODBC ドライバをご利用ください

このようにCData ODBC ドライバと併用することで、270を超えるSaaS、NoSQL データをコーディングなしで扱うことができます。30日の無償評価版が利用できますので、ぜひ自社で使っているクラウドサービスやNoSQL と合わせて活用してみてください。

CData ODBC ドライバは日本のユーザー向けに、UI の日本語化、ドキュメントの日本語化、日本語でのテクニカルサポートを提供しています。

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