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CData API Server

AlloyDB データをAUTORO(旧Robotic Crowd) で連携して利用する方法

クラウド型RPA ツールのAUTORO(旧Robotic Crowd) で AlloyDB データに連携利用する方法

杉本和也
リードエンジニア

最終更新日:2022-05-16
alloydb ロゴ

CData

apiserver ロゴ画像

AUTORO

こんにちは!リードエンジニアの杉本です。

AUTORO(旧Robotic Crowd) www.roboticcrowd.com/ はクラウド型(SaaS)のロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)で、普段利用しているブラウザで業務フローを記録し、ワークフローを作成することができるサービスです。

RPAの機能としての使いやすさはもちろんのこと、クラウドベースの特性を生かして、各種ストレージ(Google DriveやBox等)サービスやExcel・Google Spreadsheetなどの表計算ソフトとも連携できるのが特徴です。また、HTTPリクエストのアクションを利用することで、様々なAPIとの連携も可能になっています。

この記事ではCData API Server とADO.NET AlloyDB Provider を使って、AUTORO(旧Robotic Crowd) でAlloyDB データを操作できるようにします。

API Server の設定

次のステップに従い、セキュアな OData サービスを立ち上げます。

デプロイ

API Server はサーバー上で稼働します。Windows 版は、製品に組み込まれているスタンドアロンのサーバーかIIS に配置して稼働させることができます。Java 版では、Java servlet コンテナにAPI Server のWAR ファイルを配置します。 デプロイの詳細は製品ヘルプを参照してください。API Server を Microsoft AzureAmazon EC2Heroku にデプロイする方法はKB に記事があります。

AlloyDB への接続

AlloyDB アイコンをクリックして、接続画面を開き、接続プロパティを入力します。AlloyDB のアイコンがデフォルトのAPI Server の接続先にない場合には、API Server がJava 版の場合はJDBC Drivers、API Server がWindows 版の場合はADO.NET Data ProvidersからAlloyDB ドライバーをAPI Server と同じマシンにインストールして、API Server を再起動します。

AlloyDB 接続プロパティの取得・設定方法

AlloyDB に接続するには、次の接続プロパティが必要です。

  • Server:AlloyDB データベースをホスティングしているサーバーのホスト名またはIP アドレス。
  • Port(オプション):AlloyDB データベースをホスティングしているサーバーのポート。このプロパティはデフォルトで5432に設定されます。
  • User:AlloyDB サーバーに認証する際に使われるユーザー。
  • Password:AlloyDB サーバーに認証する際に使われるパスワード。
  • Database(オプション):AlloyDB サーバーに接続する場合のデータベース。設定されていない場合は、ユーザーのデフォルトデータベースが使用されます。

AlloyDB への認証

標準認証

標準認証(事前に提供されたユーザーとパスワードの組み合わせを使用)は、デフォルトの認証形式です。

標準認証で接続する場合は、これ以上のアクションは必要ありません。

pg_hba.conf 認証スキーム

CData 製品がサポートしている他の認証方法では、AlloyDB サーバー上のpg_hba.conf ファイルで有効化する必要があります。

AlloyDB サーバーでの認証の設定については、こちらを参照してください。

MD5

pg_hba.conf ファイルのauth-methodmd5 に設定すると、MD5 パスワード検証を使用して認証できます。

SASL

CData 製品は、SASL(特にSCRAM-SHA-256)でパスワードを検証することで認証できます。

この認証方法を使用するには、pg_hba.conf ファイルのauth-methodscram-sha-256 に設定します。

Kerberos

Kerberos 認証は、CData 製品が接続を試行している際にAlloyDB サーバーで開始されます。この認証方法を有効化するには、AlloyDB サーバーでKerberos を設定します。AlloyDB サーバーでのKerberos 認証の設定を完了したら、CData 製品からKerberos 認証を行う方法については、ヘルプドキュメントの「Kerberos の使用」セクションを参照してください。

AUTORO(旧Robotic Crowd)

接続を確立後、[設定]→[リソース]の画面で からOData API として公開するエンティティを選択します。

API Server のユーザー設定

[設定]→[ユーザー]からAPI にアクセスできるユーザーの認証設定を行います。API Server はトークンでの認証を行うことができます。 IP アドレスでAPI へのアクセスを制限することも可能です。デフォルトではローカルマシンからのアクセスのみが許可されています。SSL の設定も可能です。

AUTORO(旧Robotic Crowd)

追加設定

AUTORO(旧Robotic Crowd) がクラウドサービスのため、API ServerはクラウドホスティングもしくはオンプレミスのDMZなどに配置して、AUTORO(旧Robotic Crowd) がアクセスできるように構成する必要があります。

API Server にはデフォルトでCloud Gatewayの機能も提供されているので、もしオンプレミスに配置する場合はこちらを使ってみてください。

AUTORO(旧Robotic Crowd)

今回 AUTORO(旧Robotic Crowd) では「URL上のファイルを取得」というアクションでAPI Serverからデータを取得します。その際に、API Serverの認証はクエリパラメータによる認証方法を利用するので、「クエリ文字列パラメータとして認証トークンを使用する」の設定を有効化しておきます。なお、「HTTPリクエスト」のアクションを利用する場合は、この設定は不要です。CData API Server : Authentication

API エンドポイントができたので、確認します。「API」タブに移動すると、追加したリソースが表示されています。ここでリクエスト方法などを確認できます。

AUTORO(旧Robotic Crowd)

また、API Server はJSON以外にも様々なフォーマットでデータを取得できます。今回は最終的にCSVファイルをGoogle Driveにアップロードするため末尾に「?@format=csv」というパラメータを記載します。これによりCSV形式のファイルを取得できます。

オンプレミスDB やファイルからのAPI Server 使用(オプション)

オンプレミスRDB やExcel/CSV などのファイルのデータを使用する場合には、API Server のCloug Gateway / SSH ポートフォワーディングが便利です。是非、Cloud Gatway の設定方法 記事を参考にしてください。

AUTORO(旧Robotic Crowd) でAlloyDB データをCSV として扱う方法

AUTORO(旧Robotic Crowd) ワークフローの作成

  • それではワークフローを作成していきましょう。「ワークフロー」から「+ワークフローを作成」をクリックして、作業を開始します。
  • AUTORO(旧Robotic Crowd)
  • 任意のワークフロー名と割当ロボットを選択し「作成」をクリックします。なお、今回は実行結果がわかりやすいように「デバッグ実行モード」をONにしています。
  • まず、API Server経由でデータを取得するフローを構成します。 前述の通り、APIアクセス方法のアクション2種類あります。一つは「HTTPRequest」でJSONを取得したり、APIにデータを渡したりすることが可能です。 もう一つは「URL上のファイルを取得」でこれでURL先のファイルをダウンロードしてきて、処理することができます。
  • AUTORO(旧Robotic Crowd)
  • CData API Serverは両方のアクションで利用が可能ですが、今回はCSVファイルを Google Driveにアップロードしたいので、「URL上のファイルを取得」を使用します。JSONなどを利用したい場合は「HTTPRequest」を利用してください。
    「URL上のファイルを取得」を配置し、接続先となるURLを入力します。対象のAPI ServerのURLにパラメータとして「@authoken」と「@format」をそれぞれ指定します。リソースはFilm_listとしました。
    例:http://{API_SERVER_URL}/apiserver/api.rsc/film_list?@authtoken={USER_TOKEN}&@format=csv
    これによりCSVフォーマットでAUTORO(旧Robotic Crowd)にファイルをダウンロードできるようになります。
  • AUTORO(旧Robotic Crowd)
  • ダウンロードしてきたCSVにファイル名を指定します。「RenameFile」のアクションを配置し、以下のように「film_list.csv」と入力しました。
  • AUTORO(旧Robotic Crowd)
  • 最後に今回はGoogle Driveへファイルをアップロードします。「SavaFile」のアクションを配置し「ストレージプロバイダ」に別途接続したGoogle Driveの設定を入力し、アップロード先のフォルダを指定します。
  • AUTORO(旧Robotic Crowd)

以上でワークフローの構成は完了です。あとは「保存」ボタンをクリックして「実行」してみましょう。

CData API Server の無償版およびトライアル

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