【MCP Server】Amazon Athena × Claude Desktop 連携ガイド | AI でデータを徹底活用

CData Amazon Athena MCP Server をインストールして、Amazon Athena のデータをAI モデルのClaude から分析する方法を解説します。使い慣れた業務システムのデータをAI で簡単に活用できます。

加藤龍彦
デジタルマーケティング

最終更新日:2025-05-15

この記事で実現できるAmazon Athena 連携のシナリオ

こんにちは!ウェブ担当の加藤です。マーケ関連のデータ分析や整備もやっています。

Model Context Protocol(MCP)は、LLM(大規模言語モデル)を外部サービスやデータソースにつなぐためのオープンスタンダードです。MCP サーバーを使えば、Claude をはじめとするAI クライアントはJira チケットの作成、 Slack への投稿、GitHub ブランチへのコミットなど、各種SaaS に固有なさまざまなアクションを実行できます。この記事でも紹介するとおり、業務システムのデータにアクセスすることでかなり高度なデータ分析でもAI に「お願い」するだけで完了できます。

本記事では、CData Amazon Athena MCP Server のインストール手順、 Amazon Athena への接続設定、さらにClaude Desktop 上でデータについて質問する方法までを、ステップバイステップで解説します。ぜひ皆さんのAI 活用にお役立てください。

CData MCP Server とは?

CData MCP Server

CData MCP Server は、CData のコネクタ群とMCP(Model Context Protocol)を組み合わせ、SaaS / DB / DWH のデータをClaude をはじめとするAI クライアントに繋げるサービスです。

AI クライアントはすべての対応データソースから標準SQL を使用してデータを読み込み・書き込みできるので、AI は簡単にデータの探索・分析を実施できます。

CData MCP Server についてさらに詳しくはこちら >>

事前準備

本記事の手順を実行するには、以下の準備が必要となります。
  1. Claude アカウントの取得
  2. Claude Desktop のインストール

ステップ1:CData MCP Server のダウンロードとインストール

  1. まずはCData のMCP ページ にアクセスして、CData Amazon Athena MCP Server をダウンロードします。
  2. ダウンロードしたインストーラーをダブルクリックして実行します。
  3. 画面の指示に従ってインストールを完了させます。

インストールが完了したら、Amazon Athena への接続設定を行います。

ステップ2:Amazon Athena への接続を設定

  1. インストールが完了すると、CData MCP Server 設定ウィザードが自動的に起動します。

    ウィザードが自動起動しない場合は、Windows の検索バーで「CData MCP Server」を検索して、 アプリをダブルクリックしてください。

  2. 「MCP Configuration」の「Configuration Name」ドロップダウンから 「new configuration...」を選択します。
  3. 構成名を入力(cdataathena など)し、「OK」をクリックします。

    この名前はMCP サーバー名、およびサーバーが提供するツールの プレフィックスとして使用されます。

  4. それでは、Amazon Athena との接続を設定していきましょう。
  5. Amazon Athena 接続プロパティの取得・設定方法

    Amazon Athena リクエストの認証には、アカウントの管理のクレデンシャルか、IAM ユーザーのカスタムPermission を設定します。 AccessKey にAccess Key Id、SecretKey にはSecret Access Key を設定します。

    AWS アカウントアドミニストレータとしてアクセスできる場合でも、AWS サービスへの接続にはIAM ユーザークレデンシャルを使用することが推奨されます。

    IAM ユーザーのクレデンシャル取得は以下のとおり:

    1. IAM コンソールにログイン。
    2. Navigation ペインで「ユーザー」を選択。
    3. ユーザーのアクセスキーを作成または管理するには、ユーザーを選択してから「セキュリティ認証情報」タブを選択。

    AWS ルートアカウントのクレデンシャル取得は以下のとおり:

    1. ルートアカウントの資格情報を使用してAWS 管理コンソールにサインイン。
    2. アカウント名または番号を選択し、表示されたメニューで「My Security Credentials」を選択。
    3. 「Continue to Security Credentials」をクリックし、「Access Keys」セクションを展開して、ルートアカウントのアクセスキーを管理または作成。

    EC2 インスタンスからの認証

    EC2 インスタンスからCData 製品を使用していて、そのインスタンスにIAM ロールが割り当てられている場合は、認証にIAM ロールを使用できます。 これを行うには、UseEC2Roles をtrue に設定しAccessKeySecretKey を空のままにします。 CData 製品は自動的にIAM ロールの認証情報を取得し、それらを使って認証します。

    AWS ロールとして認証

    多くの場合、認証にはAWS ルートユーザーのダイレクトなセキュリティ認証情報ではなく、IAM ロールを使用することをお勧めします。 代わりにRoleARN を指定してAWS ロールを使用できます。これにより、CData 製品は指定されたロールの資格情報を取得しようと試みます。 (すでにEC2 インスタンスなどで接続されているのではなく)AWS に接続している場合は、役割を担うIAM ユーザーのAccessKeySecretKey を追加で指定する必要があります。AWS ルートユーザーのAccessKey およびSecretKey を指定する場合、 ロールは使用できません。

    MFA での認証

    多要素認証を必要とするユーザーおよびロールには、MFASerialNumber およびMFAToken 接続プロパティを指定してください。 これにより、CData 製品は一時的な認証資格情報を取得するために、リクエストでMFA 認証情報を送信します。一時的な認証情報の有効期間 (デフォルトは3600秒)は、TemporaryTokenDuration プロパティを介して制御できます。

    Amazon Athena への接続

    AccessKeySecretKey プロパティに加え、DatabaseS3StagingDirectoryRegion を設定します。Region をAmazon Athena データがホストされているリージョンに設定します。S3StagingDirectory をクエリの結果を格納したいS3内のフォルダに設定します。

    接続にDatabase が設定されていない場合は、CData 製品はAmazon Athena に設定されているデフォルトデータベースに接続します。

  6. 最後に「Save Configuration」をクリックして構成を保存します。

    構成内容は別ファイルとして保存され、Claude Desktop の設定ファイル(claude_desktop_config.json)も更新されます。そのため、 Claude Desktop 起動時にCData MCP Server も自動で起動します。

CData MCP Server の設定が完了したら、Claude からAmazon Athena のデータについて質問できるようになります。

ステップ3:Amazon Athena のデータについてAI に聞いてみる

CData MCP Server をインストールし、接続設定が終わったら、Claude Desktop からAmazon Athena データを分析・操作できます。

  1. Claude Desktop を起動します。MCP サーバーの起動には少し時間がかかる場合がありますが、 起動後はClaude のインターフェースに利用可能なツールが表示されます(プロンプトバーの下の設定アイコンを確認してください)。
  2. あとは、Claude にAmazon Athena 内のデータについて自由に質問できます!Amazon Athena 内のデータについて知りたいことをなんでも聞いてみましょう。

    CData MCP Server が提供するテーブル形式とデータベースツールにより、LLM は容易にデータの探索と分析を実施できます。

AI を業務データにつなげて、業務を圧倒的に効率化!

このように、CData MCP Servers を使えばノーコードで簡単にLLM をAmazon Athena と連携してデータを活用できます。

さらに、CData が提供する20種類以上のSaaS / DB / DWH 向けMCP Server と組み合わせれば、複数の業務システムのデータをAI に連携することもできます。

まずはMCP Server を無料でダウンロードしてお試しください。

FAQ

  •   MCP は安全ですか?
  •   CData MCP Servers のベータ版にはどのような制限がありますか?
  •   利用に関してどんなサポートがありますか?
  •   このバージョンはいつまで無料ですか?
  •   CDataのMCP Servers は他のMCP Server とどう違いますか?
  •   CData MCP はどのAI プラットフォームでも使用できますか?
  •   CData MCP Servers のオープンソース版はありますか?

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