Adalo アプリで使えるAmazon Athena のデータ連携用のバックエンドAPI をノーコードで開発

ノーコードツールAdalo から Amazon Athena のデータに接続するためのバックエンドAPI Server をCData API Server で構築

杉本和也
リードエンジニア

最終更新日:2025-05-22

この記事で実現できるAmazon Athena 連携のシナリオ

こんにちは!リードエンジニアの杉本です。

CData API Server を使って、Adalo から Amazon Athena に接続してデータを取得する方法を説明します。

API Server の設定

以下のリンクからAPI Server の無償トライアルをスタートしたら、セキュアなAmazon Athena OData サービスを作成していきましょう。

CData API Server を使い始める

CData API Server は、オンプレミス型・AWS でのホスティングに対応しています。無償トライアルを提供していますので、自社のニーズにフィットするオプションを選択してお試しください。
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デプロイ

API Server は内蔵のJetty サーバー上で動作します。Windows をお使いの場合は、スタンドアロンサーバーとして起動するか、IIS に組み込んで使用することが可能です。また、お使いのJava サーブレットコンテナにAPI Server のWAR ファイルを配置して実行することもできます。具体的なセットアップ方法については、こちらのヘルプドキュメントをご覧ください。

Amazon Athena への接続

Salesforce Connect からAmazon Athena のデータを操作するには、まずAmazon Athena への接続を作成・設定します。

  1. API Server にログインして、「Connections」をクリック、さらに「接続を追加」をクリックします。 接続を追加
  2. 「接続を追加」をクリックして、データソースがAPI Server に事前にインストールされている場合は、一覧から「Amazon Athena」を選択します。
  3. 事前にインストールされていない場合は、コネクタを追加していきます。コネクタ追加の手順は以下の記事にまとめてありますので、ご確認ください。
    CData コネクタの追加方法はこちら >>
  4. それでは、Amazon Athena への接続設定を行っていきましょう! 接続設定
  5. Amazon Athena 接続プロパティの取得・設定方法

    Amazon Athena リクエストの認証には、アカウントの管理のクレデンシャルか、IAM ユーザーのカスタムPermission を設定します。 AccessKey にAccess Key Id、SecretKey にはSecret Access Key を設定します。

    AWS アカウントアドミニストレータとしてアクセスできる場合でも、AWS サービスへの接続にはIAM ユーザークレデンシャルを使用することが推奨されます。

    IAM ユーザーのクレデンシャル取得は以下のとおり:

    1. IAM コンソールにログイン。
    2. Navigation ペインで「ユーザー」を選択。
    3. ユーザーのアクセスキーを作成または管理するには、ユーザーを選択してから「セキュリティ認証情報」タブを選択。

    AWS ルートアカウントのクレデンシャル取得は以下のとおり:

    1. ルートアカウントの資格情報を使用してAWS 管理コンソールにサインイン。
    2. アカウント名または番号を選択し、表示されたメニューで「My Security Credentials」を選択。
    3. 「Continue to Security Credentials」をクリックし、「Access Keys」セクションを展開して、ルートアカウントのアクセスキーを管理または作成。

    EC2 インスタンスからの認証

    EC2 インスタンスからCData 製品を使用していて、そのインスタンスにIAM ロールが割り当てられている場合は、認証にIAM ロールを使用できます。 これを行うには、UseEC2Roles をtrue に設定しAccessKeySecretKey を空のままにします。 CData 製品は自動的にIAM ロールの認証情報を取得し、それらを使って認証します。

    AWS ロールとして認証

    多くの場合、認証にはAWS ルートユーザーのダイレクトなセキュリティ認証情報ではなく、IAM ロールを使用することをお勧めします。 代わりにRoleARN を指定してAWS ロールを使用できます。これにより、CData 製品は指定されたロールの資格情報を取得しようと試みます。 (すでにEC2 インスタンスなどで接続されているのではなく)AWS に接続している場合は、役割を担うIAM ユーザーのAccessKeySecretKey を追加で指定する必要があります。AWS ルートユーザーのAccessKey およびSecretKey を指定する場合、 ロールは使用できません。

    MFA での認証

    多要素認証を必要とするユーザーおよびロールには、MFASerialNumber およびMFAToken 接続プロパティを指定してください。 これにより、CData 製品は一時的な認証資格情報を取得するために、リクエストでMFA 認証情報を送信します。一時的な認証情報の有効期間 (デフォルトは3600秒)は、TemporaryTokenDuration プロパティを介して制御できます。

    Amazon Athena への接続

    AccessKeySecretKey プロパティに加え、DatabaseS3StagingDirectoryRegion を設定します。Region をAmazon Athena データがホストされているリージョンに設定します。S3StagingDirectory をクエリの結果を格納したいS3内のフォルダに設定します。

    接続にDatabase が設定されていない場合は、CData 製品はAmazon Athena に設定されているデフォルトデータベースに接続します。

  6. 接続情報の入力が完了したら、「保存およびテスト」をクリックします。

Amazon Athena 接続プロパティの取得・設定方法

Amazon Athena リクエストの認証には、アカウントの管理のクレデンシャルか、IAM ユーザーのカスタムPermission を設定します。 AccessKey にAccess Key Id、SecretKey にはSecret Access Key を設定します。

AWS アカウントアドミニストレータとしてアクセスできる場合でも、AWS サービスへの接続にはIAM ユーザークレデンシャルを使用することが推奨されます。

IAM ユーザーのクレデンシャル取得は以下のとおり:

  1. IAM コンソールにログイン。
  2. Navigation ペインで「ユーザー」を選択。
  3. ユーザーのアクセスキーを作成または管理するには、ユーザーを選択してから「セキュリティ認証情報」タブを選択。

AWS ルートアカウントのクレデンシャル取得は以下のとおり:

  1. ルートアカウントの資格情報を使用してAWS 管理コンソールにサインイン。
  2. アカウント名または番号を選択し、表示されたメニューで「My Security Credentials」を選択。
  3. 「Continue to Security Credentials」をクリックし、「Access Keys」セクションを展開して、ルートアカウントのアクセスキーを管理または作成。

EC2 インスタンスからの認証

EC2 インスタンスからCData 製品を使用していて、そのインスタンスにIAM ロールが割り当てられている場合は、認証にIAM ロールを使用できます。 これを行うには、UseEC2Roles をtrue に設定しAccessKeySecretKey を空のままにします。 CData 製品は自動的にIAM ロールの認証情報を取得し、それらを使って認証します。

AWS ロールとして認証

多くの場合、認証にはAWS ルートユーザーのダイレクトなセキュリティ認証情報ではなく、IAM ロールを使用することをお勧めします。 代わりにRoleARN を指定してAWS ロールを使用できます。これにより、CData 製品は指定されたロールの資格情報を取得しようと試みます。 (すでにEC2 インスタンスなどで接続されているのではなく)AWS に接続している場合は、役割を担うIAM ユーザーのAccessKeySecretKey を追加で指定する必要があります。AWS ルートユーザーのAccessKey およびSecretKey を指定する場合、 ロールは使用できません。

MFA での認証

多要素認証を必要とするユーザーおよびロールには、MFASerialNumber およびMFAToken 接続プロパティを指定してください。 これにより、CData 製品は一時的な認証資格情報を取得するために、リクエストでMFA 認証情報を送信します。一時的な認証情報の有効期間 (デフォルトは3600秒)は、TemporaryTokenDuration プロパティを介して制御できます。

Amazon Athena への接続

AccessKeySecretKey プロパティに加え、DatabaseS3StagingDirectoryRegion を設定します。Region をAmazon Athena データがホストされているリージョンに設定します。S3StagingDirectory をクエリの結果を格納したいS3内のフォルダに設定します。

接続にDatabase が設定されていない場合は、CData 製品はAmazon Athena に設定されているデフォルトデータベースに接続します。

API Server のユーザー設定

次に、API Server 経由でAmazon Athena にアクセスするユーザーを作成します。「Users」ページでユーザーを追加・設定できます。やってみましょう。

  1. 「Users」ページで ユーザーを追加をクリックすると、「ユーザーを追加」ポップアップが開きます。
  2. 次に、「ロール」、「ユーザー名」、「権限」プロパティを設定し、「ユーザーを追加」をクリックします。
  3. その後、ユーザーの認証トークンが生成されます。各ユーザーの認証トークンとその他の情報は「Users」ページで確認できます。

Amazon Athena 用のAPI エンドポイントの作成

ユーザーを作成したら、Amazon Athena のデータ用のAPI エンドポイントを作成していきます。

  1. まず、「API」ページに移動し、 「 テーブルを追加」をクリックします。
  2. アクセスしたい接続を選択し、次へをクリックします。
  3. 接続を選択した状態で、各テーブルを選択して確認をクリックすることでエンドポイントを作成します。

OData のエンドポイントを取得

以上でAmazon Athena への接続を設定してユーザーを作成し、API Server でAmazon Athena データのAPI を追加しました。これで、OData 形式のAmazon Athena データをREST API で利用できます。API Server の「API」ページから、API のエンドポイントを表示およびコピーできます。

オンプレミスDB やファイルからのAPI Server 使用(オプション)

オンプレミスRDB やExcel/CSV などのファイルのデータを使用する場合には、API Server のCloug Gateway / SSH ポートフォワーディングが便利です。是非、Cloud Gatway の設定方法 記事を参考にしてください。

Adalo でアプリを作成する

CData API Server 側の準備が完了したら、早速Adalo 側でアプリ開発を開始します。

  1. 「CREATE NEW APP」をクリックし
  2. 今回は「Desktop Web App」を作成します。
  3. template を最初に選ぶことができますが、今回は検証用なので何も無い「Blank」で作成しました。
  4. 最後にアプリ名とカラーリング設定を選んで、アプリの準備は完了です。

External Collections の登録

続いてCData API Server への接続をAdalo に追加します。Adalo では「Collection」という形でデータ構造を持ち、アプリのデータを管理することができるのですが、この「Collection」を外部のAPIとシームレスに連携した形で利用することができる「External Collections with APIs」という機能があります。この機能を用いてCData API Server に接続します。

  1. アプリを作成したら、まず Adalo アプリ内でデータを扱うための定義である「Collection」を登録します。Collection は Adalo 内部の独自DB のような「Database Collections」と、外部のAPI に対してシームレスにアクセスすることが可能な「External Collections」があります。今回は外部のAPI に対してアクセスを行うので「External Collections」で登録します。
  2. External Collections の登録画面では最初にコレクション名とAPI のベースとなるURL エンドポイントを指定します。任意のCollection 名とAPI Base URL に先程CData API Server で登録したAmazon Athena の対象リソースに接続できるOData のエンドポイントを指定します。併せて認証情報として Header に「x-cdata-authtoken」の名前でCData API Server ユーザー登録時に生成されているTokenを指定します。
  3. 続いてAdalo から実行されるそれぞれのリクエストの関連付けを行います。通常のAPI であれば様々なチューニングが必要となる箇所ですが、Amazon Athena ではほぼデフォルトの設定のままで進められます。一点だけ設定が必要な箇所として、Amazon Athena からのレスポンスをレコード単位で識別するために「Get All」の設定にある「Results Key」に「value」を登録しておくことが挙げられます。これを設定したら「Next」をクリックしましょう。
  4. 最後にAPIの「RUN TEST」を行います。
  5. 「RUN TEST」をクリック後、最終的に以下のようにメッセージとレスポンスが表示されれば、External Collections の作成は完了です。

一覧画面の作成

それでは作成した External Collections を使ってアプリを作っていきましょう。

  1. まず一覧画面を表示するためにAdalo の画面右上の「+」ボタンをクリックして、「Simple List」をドラッグアンドドロップで画面に配置します。
  2. 以下のように配置できたら「What is this a list of?」で先程作成したExternal Collections の定義を紐付けます。
  3. 併せて「Title」と「Subtile」を取得するデータ項目に紐付けましょう。
  4. プレビューを実行し一覧画面に移動してみると、以下のようにAmazon Athena のデータを取得できていました。

まとめと30日の無償評価版のご案内

このように、Amazon Athena 内のデータをAdalo で利用することができるようになります。CData API Server は、30日の無償評価版があります。是非、お試しいただき、Adalo からのデータ参照を体感ください。

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