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こんにちは!リードエンジニアの杉本です。
Blazor は、.NET を使って対話型のクライアント側Web UI を構築するためのフレームワークです。JavaScript の代わりにC# を使って、UI を作れるところが魅力です。また、既存の.NET ライブラリや.NET エコシステムを使うことができる利点があります。
CData ADO.NET Provider for AzureAD は、LINQ やEntity Framework などの標準のADO.NET インターフェースを使ってAzure Active Directory を操作可能にします。Blazor が.NET Core 対応をしているため、Server Side Blazor からADO.NET Provider を使うことができます。この記事では、Server Side Blazor からAzure Active Directory に接続して直接SQL クエリを実行する方法を説明します。
CData ADO.NET Provider は、通常であればRDB に接続するフレームワークである ADO.NET DataAdapter やLinqToSQL(もしくはDapper などのORM を挟んでもいいです)であり、Azure Active Directory のデータへもRDB と同感覚でアクセスが可能になります。
CData のWebsite からProvider をダウンロードして、マシンにインストールします。NuGet からインストールすることも可能です。Azure Active Directory ADO.NET Data Provider で検索してください。
サンプルプロジェクトの「Page」→「Index.razor」を開きます。
以下のコードを書きます。使っているクエリはおなじみの標準SQL です。Azure Active Directory 固有のAPI を書かなくてもRDB と同感覚でSQL が書けるところがADO.NET Prover for AzureAD の強味です。
@page "/" @using System.Data; @using System.Data.CData.AzureAD; <h1>Hello, world!</h1> Welcome to your Data app. <div class="row"> <div class="col-12"> @using (AzureADConnection connection = new AzureADConnection( "OAuthClientId=MyApplicationId;OAuthClientSecret=MySecretKey;CallbackURL=http://localhost:33333;")) { var sql = "SELECT id, availabilityStatus FROM Domains WHERE isVerified = TRUE"; var results = new DataTable(); AzureADDataAdapter dataAdapter = new AzureADDataAdapter(sql, connection); dataAdapter.Fill(results); <table class="table table-bordered"> <thead class="thead-light"> <tr> @foreach (DataColumn item in results.Rows[0].Table.Columns) { <th scope="col">@item.ColumnName</th> } </tr> </thead> <tbody> @foreach (DataRow row in results.Rows) { <tr> @foreach (var column in row.ItemArray) { <td>@column.ToString()</td> } </tr> } </tbody> </table> } </div> </div>
Azure Active Directory はOAuth 認証を使用します。OAuth で認証するには、OAuthClientId、OAuthClientSecret、およびCallbackURL 接続プロパティを取得するアプリを作成する必要があります。認証手順は、ヘルプドキュメントのOAuth セクションを参照してください。
プロジェクトをリビルドして実行します。このようにAzure Active Directory からデータを直接取得し、HTML テーブル形式にレンダリングしています。
もちろんSaaS データソースへの接続の場合には、RDB 向けのドライバーと違い最終的にはHTTP リクエストが行われるので、サーバーサイド Blazor としてサーバーサイドから実行されるのか、クライアントサイド Blazor として、実行中のブラウザからHTTPリクエストが行われるのかの違いはあります。そのあたりはネットワークやプロキシの設定として注意が必要でしょう。設定はコード内の接続プロパティで可能です。