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CData API Server

Azure Data Lake Storage データをノーコードモバイル開発のAppSheet で利用する方法

ノーコードでモバイルアプリ開発ができるAppSheet から Azure Data Lake Storage データ に接続する方法

宮本航太
プロダクトスペシャリスト

最終更新日:2022-05-18

こんにちは!プロダクトスペシャリストの宮本です。

AppSheet は、インテリジェントなノーコードでのモバイルアプリケーションプラットフォームです。AppSheet では、データベースや OData への接続ができるため、CData の製品を組み合わせることで対応データソースを増やすことができます。この記事では CData API Server と ADO.NET Provider for ADLS を使って、AppSheet でAzure Data Lake Storage データ にデータ連携するモバイルアプリを開発する方法を説明します。

API Server の設定

次のステップに従い、セキュアな OData サービスを立ち上げます

デプロイ

API Server はサーバー上で稼働します。Windows 版は、製品に組み込まれているスタンドアロンのサーバーかIIS に配置して稼働させることができます。Java 版では、Java servlet コンテナにAPI Server のWAR ファイルを配置します。 デプロイの詳細は製品ヘルプを参照してください。API Server を Microsoft AzureAmazon EC2Heroku にデプロイする方法はKB に記事があります。

Azure Data Lake Storage データへの接続

PI Server の管理コンソールで[設定]→[接続]から新しい接続を追加してAzure Data Lake Storage を追加します。Azure Data Lake Storage のアイコンがデフォルトのAPI Server の接続先にない場合には、API Server がJava 版の場合はJDBC Drivers、API Server がWindows 版の場合はADO.NET Data ProvidersからAzure Data Lake Storage ドライバーをAPI Server と同じマシンにインストールして、API Server を再起動します。

Azure Data Lake Storage への接続に必要な認証情報を入力します。

Azure DataLakeStorage 接続プロパティの取得・設定方法

Azure DataLakeStorage Gen 1 への接続

Gen 1 DataLakeStorage アカウントに接続するには、はじめに以下のプロパティを設定します。

  • SchemaADLSGen1 を指定。
  • Account:アカウント名に設定。
  • AzureTenant:テナントId に設定。Azure Portal 内のAzure Data Lake プロパティから取得できます。
  • Directory:(オプション)複製したファイルを格納するためのパスを設定。指定しない場合は、ルートディレクトリが使用されます。

Azure DataLakeStorage Gen 1 への認証

Gen 1 は、認証方法としてAzure Active Directory OAuth(AzureAD)およびマネージドサービスID(AzureMSI)をサポートしています。認証方法は、ヘルプドキュメントの「Azure DataLakeStorage Gen 1 への認証」セクションを参照してください。

Azure DataLakeStorage Gen 2 への接続

Gen 2 DataLakeStorage アカウントに接続するには、はじめに以下のプロパティを設定します。

  • SchemaADLSGen2 に設定。
  • Account:ストレージアカウント名に設定。
  • FileSystem:このアカウントで使用するファイルシステム名に設定。例えば、Azure Blob コンテナ名など。
  • Directory:(オプション)複製したファイルを格納するためのパスを設定。指定しない場合は、ルートディレクトリが使用されます。

Azure DataLakeStorage Gen 2 への認証

Gen 2は、認証方法としてアクセスキー、共有アクセス署名(SAS)、Azure Active Directory OAuth(AzureAD)、マネージドサービスID(AzureMSI)など多様な方法をサポートしています。AzureAD、AzureMSI での認証方法は、ヘルプドキュメントの「Azure DataLakeStorage Gen 2 への認証」セクションを参照してください。

アクセスキーを使用した認証

アクセスキーを使用して接続するには、AccessKey プロパティを取得したアクセスキーの値に、AuthScheme を「AccessKey」に設定します。

Azure ポータルからADLS Gen2 ストレージアカウントのアクセスキーを取得できます。

  1. Azure ポータルのADLS Gen2 ストレージアカウントにアクセスします。
  2. 設定で「アクセスキー」を選択します。
  3. 利用可能なアクセスキーの1つの値を「AccessKey」接続プロパティにコピーします。

共有アクセス署名(SAS)

共有アクセス署名を使用して接続するには、SharedAccessSignature プロパティを接続先リソースの有効な署名に設定して、AuthScheme を「SAS」に設定します。 共有アクセス署名は、Azure Storage Explorer などのツールで生成できます。

接続のテストを行い、接続を確認して、設定を保存します。

接続を確立後、[設定]→[リソース]の画面で からREST API として公開するエンティティを選択します。

API Server のユーザー設定

[設定]→[ユーザー]からAPI にアクセスできるユーザーの認証設定を行います。API Server はトークンでの認証を行うことができます。 IP アドレスでAPI へのアクセスを制限することも可能です。デフォルトではローカルマシンからのアクセスのみが許可されています。SSL の設定も可能です。

オンプレミスDB やファイルからのAPI Server 使用

オンプレミスRDB やExcel/CSV などのファイルのデータを使用する場合には、API Server のCloug Gateway / SSH ポートフォワーディングが便利です。是非、Cloud Gatway の設定方法 記事を参考にしてください。

AppSheet でAzure Data Lake Storage のOData サービスに登録

AppSheet から APIServer への接続設定をしていきます。

  1. My account」から「Sources」タブをクリックします。
  2. AppSheet
  3. 一番下まで下がると「+Data Source」がありますのでクリックします。
  4. AppSheet
  5. AppSheet の対応データソースです。今回はOData を使います。
  6. AppSheet
  7. APIServer への接続情報を入力します。
    AppSheet
    • OData Version: 4.0
    • OData Service Root URL: API Server の以下のURL をセット
    • AppSheet
    • Username: API Server で作成したユーザー名
    • Password: API Server のアクセストークン
    • SAP Gateway: Is not SAP Gateway
    • Require Cross-Site Request Forgery(CSRF) Token: CSRD required
  8. 入力が完了したら、接続テストを行い、「Authorize Access」をクリックして保存します。

AppSheet でのAzure Data Lake Storage データ 連携モバイルアプリ作成

  • MyAppsタブから、「New app」をクリックします。
  • AppSheet
  • 「Start with your own data」を選択します。
  • AppSheet
  • アプリ名を設定します。入力後、「Next step: choose your data」をクリックします。
  • AppSheet
  • 先ほど作成したものも含めて接続先が表示されます。私は事前に APIServer という名前に変更していましたが、変更していなければ odata-1 などの名前で表示されていると思います。
  • AppSheet
  • ここでは APIServer で公開設定したテーブルだけが表示されます。モバイルアプリで使用するテーブルを選択します。
  • AppSheet
  • テーブル選択を行うとアプリ作成画面が表示されます。選択したデータソースをもとに自動的に右側にアプリが作成されます。
  • AppSheet

このように Azure Data Lake Storage 内のデータを簡単にAppSheet で作成するモバイルアプリで使用することができるようになります。

CData API Server の無償版およびトライアル

CData API Server は、無償版および30日の無償トライアルがあります。是非、API Server ページ から製品をダウンロードしてお試しください。

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