アップデートグラムを使用することで、BigCommerce をインサート、アップデート、デリートできます。ここでは、CData BizTalk Adapter for BigCommerce を使用して、アップデートグラムスキーマとインスタンスを作成する方法を説明します。
この記事では、CData BizTalk Adapter for BigCommerce で実行できるアップデートグラムを作成します。設計したスキーマは、インサート、アップデート、デリートのアップデートグラムを作成するためのテンプレートとして使用します。
プロジェクトにBigCommerce 用アダプターを追加する
[Add Adapter] ウィザードから、アダプターをVisual Studio のBizTalk サーバープロジェクトに追加します。アダプターを使って、修正したいテーブルに関するBigCommerce のメタデータをクエリします。
- [Solution Explorer] の[project] で右クリックし、[Add] -> [Add Generated Items] と進みます。
- [resulting dialog box] の[Add Adapter Metadata] を選択します。
- 表示される[Add Adapter] ウィザードで、リストからCData BizTalk Adapter for BigCommerce を選択します。
- [Port menu] では、選択を空白のままにします。もしくは、アダプターを使用するように構成されている受信場所や送信ポートを選択します。
- [Next]をクリックすると、[Schema]ウィザードが表示されます。

アップデートグラム用のスキーマを作成する
以下のステップに従って、Visual Studio のBizTalk サーバープロジェクトでスキーマを作成します。
- 未追加の場合は、BigCommerce アダプターをプロジェクトに追加します。
- 送信ポートや受信場所で、認証資格情報やその他の接続プロパティが未構成の場合、[Add Adapter]ウィザードの[Connection String]ページから入力します。下は一般的な接続文字列です。
OAuthClientId=YourClientId; OAuthClientSecret=YourClientSecret; StoreId='YourStoreID'; CallbackURL='http://localhost:33333'
BigCommerce 認証は標準のOAuth フローに基づいています。
Store ID の取得
BigCommerce Store に接続するには、StoreId が必要です。Store Id を確認するには、以下の手順に従ってください。
- BigCommerce アカウントにログインします。
- ホームページから[Advanced Settings]->[API Accounts] を選択します。
- [Create API Account]->[Create V2/V3 API Token]をクリックします。
- 画面にAPI Path という名前のテキストボックスが表示されます。
- テキストボックス内に、次の構造のURL が表示されます:https://api.bigcommerce.com/stores/{Store Id}/v3。
- 上記で示したように、Store Id は'stores/' と'/v3' パスパラメータの間にあります。
- Store Id を取得したら、[キャンセル] をクリックするか、まだ持っていない場合はAPI Account の作成に進むことができます。
個人用アクセストークンの取得
加えて、自分のデータをテストおよびアクセスするには、個人用トークンを取得する必要があります。個人用トークンを取得する方法は次のとおりです。
- BigCommerce アカウントにログインします。
- ホームページから[Advanced Settings]->[API Accounts] を選択します。
- [Create API Account]->[Create V2/V3 API Token]をクリックします。
- アカウント名を入力します。
- 作成するAPI Account の[OAuth Scopes]を選択します。本製品 は"None" とマークされたデータにアクセスできません。また、"read-only" とマークされたデータを変更できません。
- [保存]をクリックします。
BigCommerce への認証
次に、以下を設定してデータに接続できます。- StoreId:API Path テキストボックスから取得したStore ID に設定。
- OAuthAccessToken:生成したトークンに設定。
- InitiateOAuth:OFF に設定。
接続プロパティの詳細は、ヘルプドキュメントの"BizTalk Configuration" チャプターを参照してください。
- [Schema Information]ページで、[General Options]セクションの[Send Port]をクリックします。[CommandType]メニューから[Updategram]を選択します。要請応答送信ポートのアダプターを使用している場合、[One-Way]オプションを無効にします。
- 次の[Statement Information]ページでは、アップデートグラムの形式(Insert、Update、Delete)を選択します。 スキーマに含ませたいテーブル名とカラムを選択します。アップデートまたはデリートを行う場合、ID カラムを選択します。
Noteアップデートグラムを作成する際、修正はスキーマに含ませたカラムに限定されます。
- [Next]をクリックしてスキーマの概要を確認してウィザードを終了し、スキーマを作成します。完成した.xsd ファイルがプロジェクトに追加されます。

インサート、アップデート、デリートのインスタンスメッセージを生成する
アップデートグラムスキーマの作成後、アップデートグラムを生成する.xsd ファイルを使用できます。.xsd ファイルを右クリックし、[Generate Instance]を選択します。このファイルは、アップデートグラムを手動で作成するテンプレートとして使用することもできます。以下は、インサート、アップデート、デリートそれぞれに生成されたアップデートグラムインスタンスの例です。
インサート
まず、インサートの一例です。このインスタンスでは、データの変化を指定するafter ブロックのみを扱います。
<ns0:parameters xmlns:ns0="http://www.cdata.com/jp/BigCommerceProvider">
<ns0:sync>
<ns0:before></ns0:before>
<ns0:after>
<ns0:Customers FirstName="FirstName_0" LastName="LastName_1" />
</ns0:after>
</ns0:sync>
</ns0:parameters>
アップデート
次に、アップデートの一例です。このインスタンスでは、before ブロック(テーブルに存在するデータ)と、after ブロック(データの変化)の両方を扱います。
<ns0:parameters xmlns:ns0="http://www.cdata.com/jp/BigCommerceProvider">
<ns0:sync>
<ns0:before>
<ns0:Customers Id=001d000000YBRseAAH></ns0:Customers>
</ns0:before>
<ns0:after>
<ns0:Customers FirstName="FirstName_0" LastName="LastName_1" ></ns0:Customers>
</ns0:after>
</ns0:sync>
</ns0:parameters>
デリート
最後に、デリートの一例です。after ブロックは空になり、アイテムを除去していることを示します。
<ns0:parameters xmlns:ns0="http://www.cdata.com/jp/BigCommerceProvider">
<ns0:sync>
<ns0:before>
<ns0:Customers Id=001d000000YBRseAAH></ns0:Customers>
</ns0:before>
<ns0:after></ns0:after>
</ns0:sync>
</ns0:parameters>
スキーマを処理する
BigCommerce レコードのインサート、アップデート、デリートにアップデートグラムを使用するには、こちらのチュートリアルをご覧ください。