PowerShell からBullhorn CRM データに接続してデータの取得・更新・挿入・削除・CSV エクスポートを実行する方法

こんにちは！ウェブ担当の加藤です。マーケ関連のデータ分析や整備もやっています。

CData Cmdlets for BullhornCRM を使えば、PowerShell からBullhorn CRM に手軽に連携して、データのCRUD やエクスポートを実行できます。

本記事では、Bullhorn CRM への接続方法からCSV エクスポート、データの操作までサンプルコード付きで解説していきます。

Bullhorn CRM への接続を設定

それでは、まずはBullhorn CRM への接続設定からはじめていきましょう。接続設定にはCData Bullhorn CRM Cmdlets が必要となります。右側のサイドバーから製品の全機能が使える30日間の無償トライアルがダウンロードできるので、ぜひご利用ください。

インストールが完了したら、プロファイルに以下の行を追加してください。次のPowerShell セッションでモジュールがロードされます。

    Import-Module BullhornCRMCmdlets;

Connect-BullhornCRM コマンドを使ってBullhorn CRM との接続を設定します。各接続プロパティの取得方法は次に説明します。

    $conn = Connect-BullhornCRM  -DataCenterCode "$DataCenterCode" -OAuthClientId "$OAuthClientId" -OAuthClientSecret "$OAuthClientSecret"

Bullhorn CRM 接続プロパティの取得・設定方法

Bullhorn CRM に接続するには、Bullhorn CRM アカウントの資格情報を入力します。また、DataCenterCode プロパティをデータセンターに対応するデータセンターコードに設定してください。詳しくは、こちら を参照してください。

CLS2、CLS21 などのコードはクラスタID で、ログインした際のブラウザのURL（アドレスバー）に含まれます。

例えば、

こちらのURL は、ログインしたユーザーがCLS21 クラスタに存在することを示しています。

ちなみに、コールバックURL の末尾に"/" を含む値、例えば http://localhost:33333/ を指定する場合は、アプリケーション設定で指定したコールバックURL と厳密に同じ値を指定する必要があります。このパラメータの文字が一致しない場合、エラーとなります。

Bullhorn CRM への認証（OAuth）

Bullhorn CRM ではOAuth 2.0 認証標準を利用できます。 OAuth を使用して認証するには、すべてのシナリオでカスタムOAuth アプリケーションを作成して設定する必要があります。詳しい認証方法については、ヘルプドキュメントの「OAuth」セクションを参照してください。

これで接続設定は完了です。

Bullhorn CRM データを取得してCSV にパイプライン

接続が完了したので、Candidate テーブルデータを取得して結果をCSV ファイルにエクスポートします。

Select-BullhornCRM -Connection $conn -Table Candidate | Select -Property * -ExcludeProperty Connection,Table,Columns | Export-Csv -Path c:\myCandidateData.csv -NoTypeInformation

このコードでは、Select-BullhornCRM から取得した結果をSelect-Object に流して、Export-Csv に渡す前にいくつかのプロパティを除外しています。これは、CData Cmdlets が接続情報、テーブル、およびカラム情報を結果セットのそれぞれの行に挿入するためです。それらの情報を表示したくない場合に、Export-Csv コマンドに渡す前に除外を先に行い、そのあとでCSV ファイルにエクスポートします。

それでは、続いてデータの削除や挿入・更新を実行してみます。

データの削除

以下のように、フィルタリングで合致するレコードを削除することができます。

Select-BullhornCRM -Connection $conn -Table Candidate -Where "CandidateName = 山田太郎" | Remove-BullhornCRM

データの挿入と更新

データの挿入や更新を使って、加工やクレンジングも行えます。以下の手順では、CSV ファイルのデータを読み込んで挿入対象のオブジェクトに同じレコードが存在するかを確認した上で、存在する場合にはデータを更新、存在しない場合にはデータの挿入を行います。

Import-Csv -Path C:\MyCandidateUpdates.csv | %{
  $record = Select-BullhornCRM -Connection $BullhornCRM -Table Candidate -Where ("Id = `'"+$_.Id+"`'")
  if($record){
    Update-BullhornCRM -Connection $bullhorncrm -Table Candidate -Columns ("Id","CandidateName") -Values ($_.Id, $_.CandidateName) -Where ("Id = `'"+$_.Id+"`'")
  }else{
    Add-BullhornCRM -Connection $bullhorncrm -Table Candidate -Columns ("Id","CandidateName") -Values ($_.Id, $_.CandidateName)
  }
}

おわりに

このように、CData Cmdlets を使えばPowerShell でのBullhorn CRM データへの連携をシンプルに実現できます。ぜひCData PowerShell Cmdlets の30日間無償トライアルをダウンロードして、シンプルかつパワフルなデータ連携をお試しください。