こんにちは!ウェブ担当の加藤です。マーケ関連のデータ分析や整備もやっています。
Oracle Data Integrator(ODI)はOracle エコシステムのハイパフォーマンスなデータ統合プラットフォームです。CData JDBC Driver for Confluence を使えば、OCI をはじめとするETL ツールからConfluence データにJDBC 経由で簡単に接続を実現できます。リアルタイムConfluence データをデータウェアハウス、BI・帳票ツール、CRM、基幹システムなどに統合すれば、データ活用もぐっと楽に。
CData のコネクタを使えば、Confluence API にリアルタイムで直接接続して、ODI 上で通常のデータベースと同じようにConfluence データを操作できます。Confluence エンティティのデータモデルを構築、マッピングを作成し、データの読み込み方法を選択するだけの簡単なステップでConfluence データのETL が実現できます。
ドライバーのインストール
ドライバーをインストールするには、インストールフォルダにあるドライバーのJAR ファイルと.lic ファイルをODI の適切なディレクトリにコピーします。
- UNIX/Linux(Agent なし):~/.odi/oracledi/userlib
- UNIX/Linux(Agent):$ODI_HOME/odi/agent/lib
- Windows(Agent なし):%APPDATA%\Roaming\odi\oracledi\userlib
- Windows(Agent):%APPDATA%\Roaming\odi\agent\lib
ODI を再起動してインストールを完了します。
モデルのリバースエンジニアリング
ODI の機能を使ってモデルをリバースエンジニアリングすることで、ドライバー側で取得したConfluence データのリレーショナルビューに関するメタデータが取得できます。リバースエンジニアリング後、リアルタイムConfluence データにクエリを実行してConfluence テーブルのマッピングを作成できます。
-
ODI でリポジトリに接続し、「New」->「Model and Topology Objects」をクリックします。
- 表示されるダイアログの「Model」画面で、以下の情報を入力します。
- Name:Confluence と入力します。
- Technology:Technology:Generic SQL(ODI がVersion 12.2+ の場合はMicrosoft SQL Server)を選択します。
- Logical Schema:Confluence と入力します。
- Context:Global を選択します。
- 表示されるダイアログの「Data Server」画面で、以下の情報を入力します。
- Name:Confluence と入力します。
- Driver List:Oracle JDBC Driver を選択します。
- Driver:cdata.jdbc.confluence.ConfluenceDriver と入力します。
- URL:接続文字列を含むJDBC URL を入力します。
API Token を取得する方法
API token は、アカウントへの認証に必須です。トークンの生成には、Atlassian アカウントでサービスにログインし、API tokens > Create API token
に進みます。生成されたトークンが表示されます。
Confluence Cloud Account への接続
Cloud アカウントへの接続には、以下のプロパティを設定します(Password は、Server Instance への接続時のみ必要で、Cloud Account
への接続には不要になりました。):
- User: Confluence サーバーに認証するユーザー名。
- APIToken: 認証するユーザーに紐付けられたAPI Token。
- Url: JIRA エンドポイントのURL。例: https://yoursitename.atlassian.net
Confluence Server Instance への接続
Server instance への接続には以下を設定します:
- User: Confluence Instance に接続するユーザー名。
- Password: Confluence Instance に接続するユーザーのパスワード。
- Url: JIRA エンドポイントのURL。例: https://yoursitename.atlassian.net
組み込みの接続文字列デザイナー
JDBC URL の作成の補助として、Confluence JDBC Driver に組み込まれている接続文字列デザイナーが使用できます。JAR ファイルをダブルクリックするか、コマンドラインからjar ファイルを実行します。
java -jar cdata.jdbc.confluence.jar
接続プロパティを入力し、接続文字列をクリップボードにコピーします。
一般的な接続文字列は次のとおりです。
jdbc:confluence:User=admin;APIToken=myApiToken;Url=https://yoursitename.atlassian.net;Timezone=America/New_York;
- Physical Schema 画面で、以下の情報を入力します。
- Name:ドロップダウンメニューから選択します。
- Database (Catalog):CData と入力します。
- Owner (Schema):Confluence にSchema を選択した場合は、選択したSchema を入力し、それ以外の場合はConfluence と入力します。
- Database (Work Catalog):CData と入力します。
- Owner (Work Schema):Confluence にSchema を選択した場合は、選択したSchema を入力し、それ以外の場合はConfluence と入力します。
- 開いたモデルで「Reverse Engineer」をクリックしてConfluence テーブルのメタデータを取得します。
Confluence データの編集と保存
リバースエンジニアリング後、ODI でConfluence データを操作できるようになります。
Confluence データを表示するには、Designer ナビゲーターでモデルアコーディオンを展開し、テーブルを右クリックして「View data」をクリックします。
ETL プロジェクトの作成
次の手順に従って、Confluence からETL を作成します。Pages エンティティをODI Getting Started VM に含まれているサンプルデータウェアハウスにロードします。
SQL Developer を開き、Oracle データベースに接続します。Connections ぺインでデータベースのノードを右クリックし、「New SQL Worksheet」をクリックします。
もしくは、SQLPlus を使用することもできます。コマンドプロンプトから、以下のように入力します。
sqlplus / as sysdba
- 以下のクエリを入力し、ODI_DEMO スキーマにあるサンプルデータウェアハウスに新しいターゲットテーブルを作成します。以下のクエリは、Confluence のPages テーブルに一致するいくつかのカラムを定義します。
CREATE TABLE ODI_DEMO.TRG_PAGES (NAME NUMBER(20,0),Key VARCHAR2(255));
- ODI でDesigner ナビゲーターのModels アコーディオンを展開し、ODI_DEMO フォルダの「Sales Administration」ノードをダブルクリックします。Model Editor でモデルが開きます。
- 「Reverse Engineer」をクリックします。TRG_PAGES テーブルがモデルに追加されます。
- プロジェクトの「Mappings」ノードを右クリックし、「New Mapping」をクリックします。マッピングの名前を入力し、「Create Empty Dataset」オプションを無効にします。Mapping Editor が表示されます。
- TRG_PAGES テーブルをSales Administration モデルからマッピングにドラッグします。
- Pages テーブルをConfluence モデルからマッピングにドラッグします。
- ソースコネクタポイントをクリックしてターゲットコネクタポイントにドラッグします。Attribute Matching ダイアログが表示されます。ここでは、デフォルトオプションを使用します。その場合、目的の動作はターゲットカラムのプロパティに表示されます。
- Mapping Editor のPhysical タブを開き、TARGET_GROUP の「PAGES_AP」をクリックします。
- PAGES_AP プロパティで、Loading Knowledge Module タブの「LKM SQL to SQL (Built-In)」を選択します。
これで、マッピングを実行してConfluence データをOracle にロードできます。