Cosmos DB のデータ のPostgreSQL インターフェースを作成

Cosmos DB JDBC Driver のリモート機能を使用し、データアクセス用のPostgreSQL エントリポイントを作成します。

加藤龍彦
デジタルマーケティング

最終更新日:2022-12-02

この記事で実現できるCosmos DB 連携のシナリオ

こんにちは!ウェブ担当の加藤です。マーケ関連のデータ分析や整備もやっています。

PostgreSQL には多くの対応クライアントがあります。標準のドライバーからBI、アナリティクスツールまで、PostgreSQL はデータ接続の人気のインターフェースです。JDBC ドライバーを使用することで、簡単に任意の標準クライアントから接続できるPostgreSQL エントリポイントを作成できます。

Cosmos DB にPostgreSQL データベースとしてアクセスするには、CData JDBC Driver for CosmosDB とJDBC foreign data wrapper (FDW) を使用します。この記事ではFDW をコンパイルしてインストールし、PostgreSQL サーバーからCosmos DB にクエリを実行します。

JDBC データソースとしてCosmos DB のデータに接続する

JDBC データソースとしてCosmos DB に接続するには、以下が必要です。

  • Driver のJAR パス:JAR ファイルは、インストールディレクトリのlib サブフォルダにあります。
  • Driver クラス

    cdata.jdbc.cosmosdb.CosmosDBDriver
  • JDBC URL: URL は、"jdbc:cosmosdb:" で始まり、セミコロンで区切られた名前と値の組み合わせで任意の接続プロパティを含めることができます。

    CosmosDB 接続プロパティの取得・設定方法

    SQL API を使ってCosmos DB アカウントに接続するために必要な接続文字列を取得するには、Azure Portal にログインして「Azure Cosmos DB」を選択し、自分のアカウントを選択します。「Settings」セクションで、「Connection String」をクリックして次の値を設定します。

    • AccountEndpoint:この値は、Cosmos DB アカウントの「Keys」ブレードからのCosmos DB アカウントURL に設定してください。
    • AccountKey:Azure ポータルで、Cosmos DB サービスに移動してAzure Cosmos DB アカウントを選択します。リソースメニューから、 「Keys」ページに移動します。「PRIMARY KEY」値を見つけ、Token をこの値に設定します。

    ビルトイン接続文字列デザイナ

    JDBC URL の構成については、Cosmos DB JDBC Driver に組み込まれている接続文字列デザイナを使用できます。JAR ファイルのダブルクリック、またはコマンドラインからJAR ファイルを実行します。

    java -jar cdata.jdbc.cosmosdb.jar

    接続プロパティを入力し、接続文字列をクリップボードにコピーします。

    Using the built-in connection string designer to generate a JDBC URL (Salesforce is shown.)

    以下は一般的なJDBC URL です。

    jdbc:cosmosdb:AccountEndpoint=myAccountEndpoint;AccountKey=myAccountKey;

JDBC FDW を構築する

FDW は、PostgreSQL を再コンパイルせずに、PostgreSQL の拡張機能としてインストールできます。例としてjdbc2_fdw 拡張子を使用します。

  1. ご使用のバージョンのJRE 共有オブジェクトから、/usr/lib/libjvm.so にシンボリックリンクを追加します。コマンド例: ln -s /usr/lib/jvm/java-6-openjdk/jre/lib/amd64/server/libjvm.so /usr/lib/libjvm.so
  2. ビルドするには、以下のコマンドを実行してください。 make install USE_PGXS=1

Cosmos DB のデータをPostgreSQL データベースとしてクエリする

拡張機能をインストールした後、以下のステップに従ってCosmos DB へのクエリの実行を開始します。

  1. データベースにログイン
  2. データベースの拡張機能をロード CREATE EXTENSION jdbc2_fdw;
  3. Cosmos DB のオブジェクトを作成 CREATE SERVER CosmosDB FOREIGN DATA WRAPPER jdbc2_fdw OPTIONS ( drivername 'cdata.jdbc.cosmosdb.CosmosDBDriver', url 'jdbc:cosmosdb:AccountEndpoint=myAccountEndpoint;AccountKey=myAccountKey;', querytimeout '15', jarfile '/home/MyUser/CData/CData\ JDBC\ Driver\ for\ Salesforce MyDriverEdition/lib/cdata.jdbc.cosmosdb.jar');
  4. PostgreSQL デーモンに認識されているユーザーのユーザー名とパスワードのユーザーマッピングを作成 CREATE USER MAPPING for postgres SERVER CosmosDB OPTIONS ( username 'admin', password 'test');
  5. ローカルデータベースに外部テーブルを作成 postgres=# CREATE FOREIGN TABLE customers ( customers_id text, customers_City text, customers_CompanyName numeric) SERVER CosmosDB OPTIONS ( table_name 'customers');
Cosmos DB に対して 読み取り/書き込みコマンドを実行可能にする postgres=# SELECT * FROM customers;

おわりに

このようにCData JDBC Driver for CosmosDB を使って簡単にCosmos DB のデータを取得して検索対象にすることができました。ぜひ、30日の無償評価版 をお試しください。

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