CData ODBC Driver for DigitalOcean を使用してSAS からリアルタイムDigitalOcean に接続します。
SAS は、高度なアナリティクス、多変量解析、BI、データ管理、予測分析のためのソフトウェアです。SAS とCData ODBC Driver for DigitalOcean を合わせて使うことで、SAS からライブDigitalOcean データへデータベースライクにアクセスできるようになり、レポーティング、分析能力を向上できます。本記事では、SAS でDigitalOcean のライブラリを作成し、リアルタイムDigitalOcean に基づいたシンプルなレポートを作成します。
CData ODBC ドライバーは、ドライバーに組み込まれた最適化されたデータ処理により、SAS でライブDigitalOcean データを送受信する場合に圧倒的なパフォーマンスを提供します。SAS からDigitalOcean に複雑なSQL クエリを発行すると、ドライバーはフィルタや集計などのサポートされているSQL 操作をDigitalOcean に直接プッシュし、組み込みSQL エンジンを利用して、サポートされていない操作(一般的にはSQL 関数とJOIN 操作)をクライアント側で処理します。組み込みの動的メタデータクエリを使用すると、SAS でDigitalOcean を簡単にビジュアライズおよび分析できます。
ODBC Data Source としてDigitalOcean に接続
以下は、DigitalOcean に接続するための情報と、Windows およびLinux 環境でDSN を構成するための様々なステップです。ODBC Driver for DigitalOcean は、SAS System をホストしているマシンにインストールする必要があります。
DigitalOcean はOAuth 2.0 認証を使用します。OAuth を使用して認証するには、埋め込みクレデンシャルを使用するか、DigitalOcean にアプリを登録できます。
詳しくは、ヘルプドキュメントの「OAuth 認証の使用」を参照してください。
DSN を構成する際に、Max Rows プロパティを定めることも可能です。これによって返される行数を制限するため、ビジュアライゼーション・レポートのデザイン時のパフォーマンスを向上させるのに役立ちます。
Windows
未指定の場合は、初めにODBC DSN(data source name)で接続プロパティを指定します。ドライバーのインストールの最後にアドミニストレーターが開きます。Microsoft ODBC Data Source Administrator を使用して、ODBC DSN を作成および構成できます。
Linux
Linux 環境にCData ODBC Driver for DigitalOcean をインストールする場合、ドライバーのインストールによりシステムDSN が事前定義されます。システムデータソースファイル(/etc/odbc.ini) を編集し、必要な接続プロパティを定義することで、DSN を変更できます。
/etc/odbc.ini
[CData DigitalOcean Sys]
Driver = CData ODBC Driver for DigitalOcean
Description = My Description
これらの構成ファイルの使用に関する具体的な情報については、ヘルプドキュメントを参照してください。
SAS でDigitalOcean ライブラリを作成
CData ODBC Driver for DigitalOcean に基づくライブラリを追加することで、SAS でDigitalOcean に接続します。
- SAS を開き、[Explorer]ペインで[Libraries]を展開します。
- [Active Libraries]ウィンドウで右クリックし、[New]を選択します。
- ライブラリに名前を付け(odbclib)、Engine としてODBC を選択し、ライブラリをセッション間で保持する場合は[Enable at startup]をクリックします。
- Data Source を以前構成したDSN に設定し、[OK]をクリックします。
DigitalOcean クエリからビューを作成
SAS は、ローコードのポイントアンドクリッククエリツールを使用するか、PROC SQL とカスタムSQL クエリのプログラムを使うことで、データのクエリをネイティブにサポートします。SAS でビューを作成すると、ビューがクエリされるたびに定義クエリが実行されます。これは、レポート、チャート、分析について常にライブDigitalOcean データにクエリを実行することを意味します。
クエリツールの使用
- SAS で[Tools]->[Query]と進みます。
- データをプルするテーブルソースとテーブルを選択し、[OK]をクリックします。
- カラムを選択し、右クリックしてフィルタリング、順序付け、グループ化などを追加します。
- [SQL Query Tool]ウィンドウを右クリックして[Show Query]を選択し、[Create View]をクリックして、クエリの結果を含むローカルビューを作成します。ビューに名前を付け、[OK] をクリックします。
PROC SQL の使用
- SAS で、[Editor]ウィンドウに移動します。
- PROC SQL を使用してデータをクエリし、ローカルビューを作成します。
Note:このステップにより、[Work]ライブラリにビューが作成されます。オプションとして、create view ステートメントでライブラリを指定できます。proc sql; create view droplets_view as select id, name from odbclib.droplets where Id = '1'; quit;
- [Run]->[Submit]とクリックしてクエリを実行し、ローカルビューを作成します。
SAS のDigitalOcean データに関するレポートまたはビジュアライズ
ローカルビューを作成すると、パワフルなSAS 機能を使用してDigitalOcean データをレポート、ビジュアライズ、またはその他の方法で分析できます。PROC PRINT を使用して簡単なレポートを印刷し、PROC GCHART を使用してデータに基づいた基本的なグラフを作成しましょう。
HTML を印刷
- SAS で、[Editor]ウィンドウに移動します。
- PROC PRINT を使用してDigitalOcean Droplets データのHTML レポートを印刷します。
proc print data=droplets; title "DigitalOcean Droplets Data"; run;
チャートを印刷
- SAS で、[Editor]ウィンドウに移動します。
- PROC GCHART を使用してDroplets データのチャートを作成します。
proc gchart data=droplets; pie id / sumvar=name value=arrow percent=arrow noheading percent=inside plabel=(height=12pt) slice=inside value=none name='DropletsChart'; run;