ブレインズテクノロジー社のNeuron は、先端OSS 技術(Apache Solr)を活用したエンタープライズサーチ(企業内検索エンジン)サービスです。Apache Solr は、エンタープライズサーチ機能をAPI として提供してくれますが、Neuron はApache Solr に企業ユーザーがデータを探索するためのシンプルかつ使いやすいユーザーインターフェースと管理画面・運用機能を提供してくれます。これによりエンドユーザーが簡単にエンタープライズサーチを利用することができます。管理画面では、ファイルやデータのクローリング設定がUI で行えるようになっています。この記事では、Neuron に備わっているJDBC インターフェース経由で、CData JDBC Driver for DocuSign を利用することでNeuron にDocuSign データを取り込んで検索で利用できるようにします。
Neuron にCData JDBC Driver for DocuSign データをロード
CData JDBC Driver for DocuSign のインストールと.jar ファイルの配置
- CData JDBC Driver for DocuSign をNeuron と同じマシンにインストールします。
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以下のパスにJDBC Driver がインストールされます。
C:\Program Files\CData\CData JDBC Driver for DocuSign 20xxJ\lib\cdata.jdbc.docusign.jar
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このcdata.jdbc.docusign.jar とcdata.jdbc.docusign.lic ファイルをコピーして、Neuron のC:\APP
cf\lib フォルダに配置します。
Neuron CF でのDocuSign データを扱うリポジトリの作成
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Neuron CF でクローラーの設定をGUI で行います。JDBC を読み取るためのリポジトリを作成します。Neuron の管理画面にログインし、[リポジトリ]→[リポジトリコレクション一覧]→[新規]をクリックします。
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任意のリポジトリ名を入力します。タイプは[JDBC]を選択します。
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次に、ドライバーのクラス名とJDBC 接続文字列でDocuSign への接続を行います。
DocuSign への接続には以下の接続プロパティを設定します:
- UseSandbox: UseSandbox は現在のユーザーアカウントがサンドボックスかそうでないかを示します。デフォルトはfalse です。サンドボックスアカウントがある場合はTrue に設定します。
- AccountId (optional): 認証が成功すると自動的に設定されます。 または、複数のAccount Id にアクセスできる場合は、接続文字列で手動で設定できます。アカウントId を取得するには、UserInfo ビューをクエリします。
DocuSign への認証
DocuSign はOAuth 認証標準を利用しています。OAuth を使って認証するには、アプリケーションを作成してOAuthClientId、OAuthClientSecret、およびCallbackURL 接続プロパティを取得しなければなりません。認証方法については、ヘルプドキュメントの「OAuth 認証の使用」を参照してください。
ドライバクラス名:cdata.jdbc.docusign.DocuSignDriver
接続文字列:jdbc:docusign:OAuthClientId=MyClientId; OAuthClientSecret=MyClientSecret;
CallbackURL=http://localhost:33333;
InitiateOAuth=REFRESH
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[更新]をクリックして、DocuSign に接続するリポジトリコレクションができました。
Neuron でDocuSign のデータをクローリングするジョブを作成
続いて、DocuSign のどのデータをどのようにクローリングするのかをジョブで定義していきます。
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管理画面で[ジョブ]→[ジョブ一覧]→[新規]とクリックします。
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任意のジョブ名を入力します。出力先にはSolr を選択します。リポジトリは先ほど作成したDocuSign に接続するリポジトリコレクションを選びます。
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次に基本タブからジョブ実行を手動にするか、定期実行するかを自由に設定します。
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SQL タブでは、どんなデータを取得するのか、テーブル名やカラム、フィルタリング条件などを設定できます。CData JDBC Driver がDocuSign データをテーブルにモデル化しているので、標準SQL でDocuSign をクエリすることができます。
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SQL文:SELECT DocumentId, DocumentName FROM Documents
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キーカラム:Id など取得テーブルのキーとなるカラム
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検索対象カラム:検索の対象とするカラム
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タイトルカラム:検索結果のタイトルとするカラム
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タイムスタンプカラム:タイムスタンプとなるカラムがあれば、ここで指定します
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リクエストパラメータでは、検索結果レコードのURL (があれば)を設定することもできます。URL を表示できると表示された検索結果からレコードに簡単に移動できます。
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取得元では、ラベルを設定しておきます。[更新]をクリックして、クローラージョブの設定を完了します。
Neuron でDocuSign データをクロールするジョブを実行
実際にNeuron で作成したジョブを実行します。[ジョブ]→[状態とジョブ管理]をクリックし、作成したジョブの[Start]をクリックします。
ジョブが正常完了すると、[Done]がステータスとして表示されます。
Neuron 上でのDocuSign データの検索の実施
実際にNeuron 上で検索ができるか確認してみます。取得元を絞り込むこと、内容やファイル名での検索、ファイルサイズやファイル更新日の絞り込み、部分一致や全部一致で検索が可能です。
検索をかけてみると、以下のようにデータを取得できました。
CData JDBC Driver for DocuSign をNeuron で使うことで、DocuSign コネクタとして機能し、簡単にデータを取得して同期することができました。ぜひ、30日の無償評価版 をお試しください。