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Dynamics CRM ODBC Driver

Dynamics CRM ODBC ドライバーは、ODBC 接続をサポートする任意のアプリケーションからリアルタイムなDynamics CRM アカウントデータに直接接続できるパワフルなツールです。標準のODBC ドライバーインターフェースを使用して、データベースのようにMicrosoft CRM データにアクセスし、潜在顧客、連絡先、営業案件、アカウントなどの読み、書き、更新を実行できます。

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SAS for Real-Time Reporting and Analytics でCData ODBC Driver for DynamicsCRM を使用


CData ODBC Driver for DynamicsCRM を使用してSAS からリアルタイムDynamics CRM に接続します。


古川えりか
コンテンツスペシャリスト

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ODBC Driver

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SAS は、高度なアナリティクス、多変量解析、BI、データ管理、予測分析のためのソフトウェアです。SAS とCData ODBC Driver for DynamicsCRM を合わせて使うことで、SAS からライブDynamics CRM データへデータベースライクにアクセスできるようになり、レポーティング、分析能力を向上できます。本記事では、SAS でDynamics CRM のライブラリを作成し、リアルタイムDynamics CRM に基づいたシンプルなレポートを作成します。

CData ODBC ドライバーは、ドライバーに組み込まれた最適化されたデータ処理により、SAS でライブDynamics CRM データを送受信する場合に圧倒的なパフォーマンスを提供します。SAS からDynamics CRM に複雑なSQL クエリを発行すると、ドライバーはフィルタや集計などのサポートされているSQL 操作をDynamics CRM に直接プッシュし、組み込みSQL エンジンを利用して、サポートされていない操作(一般的にはSQL 関数とJOIN 操作)をクライアント側で処理します。組み込みの動的メタデータクエリを使用すると、SAS でDynamics CRM を簡単にビジュアライズおよび分析できます。

ODBC Data Source としてDynamics CRM に接続

以下は、Dynamics CRM に接続するための情報と、Windows およびLinux 環境でDSN を構成するための様々なステップです。ODBC Driver for DynamicsCRM は、SAS System をホストしているマシンにインストールする必要があります。

Dynamics CRM では、インスタンスごとに接続文字列の設定が必要です。 Authentication セクションでは、有効なDynamics CRM のUser、Password の入力、およびDynamics CRM Server Organization root のURL を設定します。さらに、CRMVersion プロパティに、'CRM2011+' もしくは'CRMOnline' を設定します。IFD コンフィグレーションもサポートされていますので、InternetFacingDeployment をTRUE に設定してください。

また、Security Token Service(STS)、もしくはAD FS エンドポイントをSTSURL プロパティに設定することもできます。 この値はGetSTSUrl ストアドプロシージャで取得できます。 Office 365 ユーザーはデフォルトSTS URL にCRMVersion の設定だけで接続することができます。

DSN を構成する際に、Max Rows プロパティを定めることも可能です。これによって返される行数を制限するため、ビジュアライゼーション・レポートのデザイン時のパフォーマンスを向上させるのに役立ちます。

Windows

未指定の場合は、初めにODBC DSN(data source name)で接続プロパティを指定します。ドライバーのインストールの最後にアドミニストレーターが開きます。Microsoft ODBC Data Source Administrator を使用して、ODBC DSN を作成および構成できます。

Linux

Linux 環境にCData ODBC Driver for DynamicsCRM をインストールする場合、ドライバーのインストールによりシステムDSN が事前定義されます。システムデータソースファイル(/etc/odbc.ini) を編集し、必要な接続プロパティを定義することで、DSN を変更できます。

/etc/odbc.ini

[CData DynamicsCRM Sys] Driver = CData ODBC Driver for DynamicsCRM Description = My Description User = myuseraccount Password = mypassword URL = https://myOrg.crm.dynamics.com/ CRM Version = CRM Online

これらの構成ファイルの使用に関する具体的な情報については、ヘルプドキュメントを参照してください。

SAS でDynamics CRM ライブラリを作成

CData ODBC Driver for DynamicsCRM に基づくライブラリを追加することで、SAS でDynamics CRM に接続します。

  1. SAS を開き、[Explorer]ペインで[Libraries]を展開します。
  2. [Active Libraries]ウィンドウで右クリックし、[New]を選択します。
  3. ライブラリに名前を付け(odbclib)、Engine としてODBC を選択し、ライブラリをセッション間で保持する場合は[Enable at startup]をクリックします。
  4. Data Source を以前構成したDSN に設定し、[OK]をクリックします。 Creating a library for Dynamics CRM in SAS.

Dynamics CRM クエリからビューを作成

SAS は、ローコードのポイントアンドクリッククエリツールを使用するか、PROC SQL とカスタムSQL クエリのプログラムを使うことで、データのクエリをネイティブにサポートします。SAS でビューを作成すると、ビューがクエリされるたびに定義クエリが実行されます。これは、レポート、チャート、分析について常にライブDynamics CRM データにクエリを実行することを意味します。

クエリツールの使用

  1. SAS で[Tools]->[Query]と進みます。
  2. データをプルするテーブルソースとテーブルを選択し、[OK]をクリックします。 Selecting table(s) to visualize.
  3. カラムを選択し、右クリックしてフィルタリング、順序付け、グループ化などを追加します。 Selecting columns(s) to visualize and configuring the query.
  4. [SQL Query Tool]ウィンドウを右クリックして[Show Query]を選択し、[Create View]をクリックして、クエリの結果を含むローカルビューを作成します。ビューに名前を付け、[OK] をクリックします。 Create a local view to work with Dynamics CRM data.

PROC SQL の使用

  1. SAS で、[Editor]ウィンドウに移動します。
  2. PROC SQL を使用してデータをクエリし、ローカルビューを作成します。
    Note:このステップにより、[Work]ライブラリにビューが作成されます。オプションとして、create view ステートメントでライブラリを指定できます。
    proc sql;
      create view account_view as
      select 
        firstname, 
        numberofemployees 
      from 
        odbclib.account 
      where 
        FirstName = 'Bob';
    quit;
    
  3. [Run]->[Submit]とクリックしてクエリを実行し、ローカルビューを作成します。

SAS のDynamics CRM データに関するレポートまたはビジュアライズ

ローカルビューを作成すると、パワフルなSAS 機能を使用してDynamics CRM データをレポート、ビジュアライズ、またはその他の方法で分析できます。PROC PRINT を使用して簡単なレポートを印刷し、PROC GCHART を使用してデータに基づいた基本的なグラフを作成しましょう。

HTML を印刷

  1. SAS で、[Editor]ウィンドウに移動します。
  2. PROC PRINT を使用してDynamics CRM Account データのHTML レポートを印刷します。
    proc print data=account;
      title "Dynamics CRM Account Data";
    run;
    
    A simple Dynamics CRM data report.

チャートを印刷

  1. SAS で、[Editor]ウィンドウに移動します。
  2. PROC GCHART を使用してAccount データのチャートを作成します。
    proc gchart data=account;
      pie firstname / sumvar=numberofemployees
          value=arrow
          percent=arrow
          noheading
          percent=inside plabel=(height=12pt)
          slice=inside value=none
          name='AccountChart';
    run;
    
    A simple Dynamics CRM data chart.