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PowerShell Cmdlets は、Dynamics CRM へのリアルタイム連携機能を提供します。Cmdlets を使って、データに直接連携し、読み書き更新をDB と同感覚で行うことができます。

Dynamics CRM データをPowerShell でMySQL にレプリケーションする方法

PowerShell のシンプルなスクリプトで、Dynamics CRM データ をMySQL データベースにレプリケーション(複製)する方法を紹介します。

古川えりか
コンテンツスペシャリスト

最終更新日:2023-09-26
dynamicscrm ロゴ

CData

powershell ロゴ画像
MySQL ロゴ

こんにちは!ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。

CData Cmdlets for DynamicsCRM を使えば、PowerShell からDynamics CRM データ データにリアルタイムで連携できます。データ同期などのタスクの連携にぴったりの製品です。 本記事では、PowerShell からCData Cmdlets for DynamicsCRM およびCData Cmdlets for MySQL を使って、同期スクリプトを作成して実行します。

まずは、PowerShell でDynamics CRM への接続を行います。レプリケーションは4つのステップがあります。

Dynamics CRM 接続プロパティの取得・設定方法

Dynamics CRM では、インスタンスごとに接続文字列の設定が必要です。 Authentication セクションでは、有効なDynamics CRM のUser、Password の入力、およびDynamics CRM Server Organization root のURL を設定します。さらに、CRMVersion プロパティに、'CRM2011+' もしくは'CRMOnline' を設定します。IFD コンフィグレーションもサポートされていますので、InternetFacingDeployment をTRUE に設定してください。

また、Security Token Service(STS)、もしくはAD FS エンドポイントをSTSURL プロパティに設定することもできます。 この値はGetSTSUrl ストアドプロシージャで取得できます。 Office 365 ユーザーはデフォルトSTS URL にCRMVersion の設定だけで接続することができます。

Dynamics CRM データの取得

  1. モジュールのインストール:

    Install-Module DynamicsCRMCmdlets
  2. Dynamics CRM への接続:

    $dynamicscrm = Connect-DynamicsCRM -User $User -Password $Password -URL $URL -CRM Version $CRM Version
  3. 取得ターゲットのリソースの取得:

    $data = Select-DynamicsCRM -Connection $dynamicscrm -Table "Account"

    Invoke-DynamicsCRM cmdlet を使って、SQL-92 クエリを使用することもできます:

    $data = Invoke-DynamicsCRM -Connection $dynamicscrm -Query 'SELECT * FROM Account WHERE FirstName = @FirstName' -Params @{'@FirstName'='Bob'}
  4. 戻り値からカラム名のリストを保存します。

    $columns = ($data | Get-Member -MemberType NoteProperty | Select-Object -Property Name).Name

Dynamics CRM データをMySQL データベースにレプリケーション

カラム名を指定できるようにして、データをMySQL データベースにレプリケーションします。

  1. モジュールのインストール:

    Install-Module MySQLCmdlets
  2. MySQL DB に、MySQL Server 名、ユーザー、パスワード、レプリケーション先のデータベース名を指定して、接続します:

    $mysql = Connect-MySQL -User $User -Password $Password -Database $Database -Server $Server -Port $Port
  3. Dynamics CRM、保存された値、そしてAdd-MySQL Cmdlet を使って、MySQL にデータを1レコードずつ挿入します。この例では、MySQL 側のテーブルは、Dynamics CRM のリソース(Account)と同じテーブル名を持っている必要があります。

    $data | % { $row = $_ $values = @() $columns | % { $col = $_ $values += $row.$($col) } Add-MySQL -Connection $mysql -Table "Account" -Columns $columns -Values $values }

次回以降のレプリケーションをシンプルに実現

  • 一度PowerShell でDynamics CRM とMySQL に接続したら、次からは1行のコマンドでレプリケーションを実施できます:

    Select-DynamicsCRM -Connection $dynamicscrm -Table "Account" | % { $row = $_ $values = @() $columns | % { $col = $_ $values += $row.$($col) } Add-MySQL -Connection $mysql -Table "Account" -Columns $columns -Values $values }
  • 別のPowerShell モジュールで、Dynamics CRM を別のデータベースに複製する場合、Select-DynamicsCRM cmdlet のデータから、カラム、接続およびテーブルを除外しておきましょう。これらのデータはデータ移動のときだけ必要となるためです。

    $columns = ($data | Get-Member -MemberType NoteProperty | Select-Object -Property Name).Name | ? {$_ -NotIn @('Columns','Connection','Table')}

おわりに

これで、Dynamics CRM データをMySQL に複製できました。分析、BI などでDynamics CRM データをMySQL から使うことができるようになります。

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