こんにちは!リードエンジニアの杉本です。
コンテキサーとは、株式会社アプストウェブが提供する業務アプリケーションを構築のための純国産ノンプログラミング開発ツールです。CSVファイルやクラウドデータベース、ODBC 経由でのRDBのデータをもとに、ノンプログラミングで様々な業務アプリケーションを短時間で開発できるのが特徴です。
コンテキサーではRDBと連携する仕組みが標準提供されており、この機能を介してSQL ServerやMySQLなどにアクセスできるようになっています。そして、この機能とCData ODBC Driver for EnterpriseDB を組み合わせることで、各種クラウドサービスのAPIにアクセスすることができるようになります。
CData ODBC ドライバとは?
CData ODBC ドライバは、以下のような特徴を持った製品です。
- EnterpriseDB をはじめとする、CRM、MA、会計ツールなど多様なカテゴリの270種類以上のSaaS / オンプレデータソースに対応
- 多様なアプリケーション、ツールにEnterpriseDB データを連携
- ノーコードでの手軽な接続設定
- 標準SQL での柔軟なデータ読み込み・書き込み
CData ODBC ドライバでは、1.データソースとしてEnterpriseDB の接続を設定、2.Active Query Builder 側でODBC Driver との接続を設定、という2つのステップだけでデータソースに接続できます。以下に具体的な設定手順を説明します。
CData ODBC ドライバのインストールとEnterpriseDB への接続設定
まずは、本記事右側のサイドバーからEnterpriseDB ODBC Driver の無償トライアルをダウンロード・インストールしてください。30日間無償で、製品版の全機能が使用できます。
インストール後、ODBC DSN(データソース名)で接続プロパティを設定します。これはドライバーのインストールの最後の手順にあたります。Microsoft ODBC Data Source Administrator を使用して、ODBC DSN を作成および設定できます。
データに接続するには、以下の接続プロパティが必要です。
- Server: EnterpriseDB データベースをホスティングしているサーバーのホスト名またはIP アドレス。
- Port: EnterpriseDB データベースをホスティングしているサーバーのポート。
オプションで、以下を設定することもできます。
- Database: EnterpriseDB サーバーに接続する場合のデフォルトのデータベース。設定されていない場合は、ユーザーのデフォルトデータベースが使用されます。
Basic 認証による接続
Basic 認証を使って認証するには、以下を設定します。
- User:EnterpriseDB サーバーに認証する際に使われるユーザー。
- Password:EnterpriseDB サーバーに認証する際に使われるパスワード。
SSL 認証による接続
SSL 認証を利用して、セキュアなセッションを介してEnterpriseDB データに接続できます。以下の接続プロパティを設定して、データに接続します。
- SSLClientCert:クライアント証明書のための証明書ストア名に設定します。クライアントとサーバーの両方のマシンでトラストストアとキーストアが保持される2-way SSL の場合に使用されます。
- SSLClientCertPassword:クライアント証明書ストアがパスワードで保護されている場合、この値をストアのパスワードに設定します。
- SSLClientCertSubject:TLS/SSL クライアント証明書のSubject。ストア内の証明書を検索するために使用されます。
- SSLClientCertType:クライアントストアの証明書タイプ。
- SSLServerCert:サーバーが受け入れ可能な証明書。
EnterpriseDB データをコンテキサーに連携
以下の手順で、コンテキサーでのアプリ作成を進めます。
- アプリを作る前に、データベースへの接続情報を追加します。「データ」タブから「データベース」をクリックします。
- 以下のようにデータベース接続設定を追加する画面が表示されるので、「新規」ボタンをクリックし、先程作成したODBC 接続のDSN 名を入力します。
- エンジンはCData Driver と相性の良いMySQL ベースで指定します。それ以外のサーバやデータベースなどの情報は指定不要です。
- 接続確認を行い、「接続に成功しました」というメッセージが表示されればOKです。「登録」をクリックしてデータベース接続情報を保存しましょう。
パネルの追加
データベース接続情報の追加が完了したら、アプリを作成していきます。今回はシンプルにEnterpriseDB の一覧を表示するアプリを作成します。
- 「定義」→「パネル追加」で「データベースから」を選択し、先程のDSN名でテーブルを一覧から選択します。今回はEnterpriseDB のOrders を指定しました。
- 「読み込みする」ボタンをクリックします。
- パネルのフォーマットは任意ですが、今回は新しいシートに表形式で追加しました。
- これで以下のようにパネルが展開され、ODBC を経由してEnterpriseDB のデータがシームレスに読み込まれました!
おわりに
このようにCData ODBC ドライバと併用することで、270を超えるSaaS、NoSQL データをコンテキサーからコーディングなしで扱うことができます。30日の無償評価版が利用できますので、ぜひ自社で使っているクラウドサービスやNoSQL と合わせて活用してみてください。
CData ODBC ドライバは日本のユーザー向けに、UI の日本語化、ドキュメントの日本語化、日本語でのテクニカルサポートを提供しています。