Alteryx Designer でGMO MakeShop のデータを準備、ブレンディング、分析する

リアルタイムGMO MakeShop のデータにアクセスしてセルフサービスデータ分析を行うワークフローを構築します。

古川えりか
コンテンツスペシャリスト

最終更新日:2022-12-15

この記事で実現できるGMO MakeShop 連携のシナリオ

こんにちは!ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。

CData ODBC Driver for GMOMakeShop はODBC 標準のGMO MakeShop からのリアルタイムデータへのアクセスを可能にし、使い慣れたSQL クエリを用いて、さまざまなBI、レポート、ETL ツールでGMO MakeShop のデータを直接扱うことができます。この記事では、Alteryx Designer でODBC 接続を使ってGMO MakeShop のデータに接続し、セルフサービスBI、データプレパレーション、データブレンディングから高度な分析までを実行する方法を紹介します。

CData ODBC ドライバーには最適化されたデータ処理が組み込まれており、Alteryx Designer でリアルタイムGMO MakeShop のデータを扱う上で高いパフォーマンスを提供します。Alteryx Designer からGMO MakeShop にSQL クエリを発行すると、CData ドライバーはフィルタや集計などのGMO MakeShop 側でサポートしているSQL 操作をGMO MakeShop に直接渡し、サポートされていない操作(主にSQL 関数とJOIN 操作)は組み込みSQL エンジンを利用してクライアント側で処理します。組み込みの動的メタデータクエリを使用すると、ネイティブのAlteryx データフィールド型を使ってGMO MakeShop のデータを可視化および分析できます。

CData ODBC ドライバとは?

CData ODBC ドライバは、以下のような特徴を持った製品です。

  1. GMO MakeShop をはじめとする、CRM、MA、会計ツールなど多様なカテゴリの270種類以上のSaaS / オンプレデータソースに対応
  2. 多様なアプリケーション、ツールにGMO MakeShop のデータを連携
  3. ノーコードでの手軽な接続設定
  4. 標準SQL での柔軟なデータ読み込み・書き込み

CData ODBC ドライバでは、1.データソースとしてGMO MakeShop の接続を設定、2.Alteryx Designer 側でODBC Driver との接続を設定、という2つのステップだけでデータソースに接続できます。以下に具体的な設定手順を説明します。

CData ODBC ドライバのインストールとGMO MakeShop への接続設定

まずは、本記事右側のサイドバーからGMOMakeShop ODBC Driver の無償トライアルをダウンロード・インストールしてください。30日間無償で、製品版の全機能が使用できます。

  1. 必要な接続プロパティの値がまだ未設定の場合は、データソース名(DSN)を設定します。組み込みのMicrosoft ODBC データソースアドミニストレーターを使ってDSN を構成できます。これは、ドライバーのインストールの最後のステップでも可能です。Microsoft ODBC データソースアドミニストレーターを使ってDSN を作成および設定する方法については、ヘルプドキュメントの「はじめに」を参照してください。

    GMO MakeShop に接続するには、MembersAccessCode、OrdersAccessCode、ProductsAccessCode、およびShopId が必要です。

    GMO MakeShop へのアクセスの設定

    MembersAccessCode、OrdersAccessCode、ProductsAccessCode、およびShopId を取得するには、以下の手順に従ってください。

    • GMO MakeShop には各API のAccessCode が必要です。
    • GMO MakeShop Store Manager にログインし、メニューの「ショップ作成」をクリックします。
    • 左ナビゲーションメニューの「外部システム連携」から任意の連携対象設定ををクリックします(メニューに表示されない場合は別途GMO MakeShop にご確認ください)。
    • 商品データ連携設定の場合:認証コードの「発行」ボタンをクリックし、ProductsAccessCode を取得します。
    • 注文データ連携設定の場合:最初に「注文情報参照」と「注文情報変更」の設定を選択します。選択後、認証コードの「発行」ボタンをクリックし、OrdersAccessCode を取得します。
    • 会員データ連携設定の場合:最初に「会員情報の(参照・登録・変更・削除)」の設定を選択します。選択後、認証コードの「発行」ボタンをクリックし、MembersAccessCode を取得します。
    • 会員認証連携設定の場合:認証コードの「発行」ボタンをクリックし、ProductsAccessCode を取得します。

    GMO MakeShop アカウントの認証

    次の接続プロパティを設定して接続します。

    • ShopId:接続先のGMO MakeShop Store ID を設定。GMO MakeShop Store ID はログイン用の ID と同じです。
    • OrdersAccessCode:「注文データ連携設定」から取得した「認証コード」を設定。このプロパティは Orders テーブルにアクセスする場合に必要です。
    • ProductsAccessCode:「商品データ連携設定」から取得した「認証コード」を設定。このプロパティは Products テーブルにアクセスする場合に必要です。
    • MembersAccessCode:「会員データ連携設定」から取得した「認証コード」を設定。このプロパティは Members テーブルにアクセスする場合に必要です。
    • MemberAuthenticationCode:「会員認証連携設定」から取得した「認証コード」を設定。このプロパティは MemberAuthenticationConfirm を実行する場合に必要です。
    • Password:GMO MakeShop Store Manager のログインユーザーのパスワードを指定。このプロパティは ProductCategoryRegistrationOrModification,ProductMemberGroupPriceRegistrationOrModification,ProductOptionRegistrationOrModification,ProductRegistrationOrModification を実行する場合に必要です。

    DSN を構成する際、Max Rows 接続プロパティも設定することができます。これを設定すると返される行数が制限されるため、レポートやビジュアライゼーションを作成する際のパフォーマンスが向上します。

  2. DSN を設定(Salesforce の場合)
  3. Alteryx Designer を開いて新しいワークフローを作成します。
  4. 新規のデータ入力ツールをワークフローにドラッグ&ドロップします。
  5. 新規のデータ入力ツールをワークフローに追加
  6. 「ファイルまたはデータベースを接続」の下のドロップダウンをクリックし、続けて「データソース」タブを選択します。
  7. データソースタブへ移動
  8. ページの最後に移動し、「Generic connection」の下の「ODBC」をクリックします。 新しいODBC 接続を選択
  9. Alteryx で使用するために設定したDSN (CData GMO MakeShop Source)を選択します。
  10. 設定したDSN を選択
  11. ウィザードが開いたら、クエリを実行するテーブルを「クエリビルダ」ボックスにドラッグ&ドロップします。クエリに含めるチェックボックスをオンにしてフィールドを選択します。可能な場合、フィルタと集計によって生成されたクエリはGMO MakeShop に渡され、サポートされていない操作(SQL 関数とJOIN 操作を含む)は、コネクタに組み込まれたCData SQL エンジンによってクライアント側で管理されます。
  12. テーブルとフィールドを選択(Salesforce の場合)

    データセットをさらにカスタマイズする場合は、SQL エディタを開いてクエリを手動で変更し、句や集計などの操作を追加して、必要なGMO MakeShop のデータを正確に取得できるようにします。

    SQL エディタでクエリを修正

クエリを定義したら、Alteryx Designer でGMO MakeShop のデータを操作できるようになります。

クエリの設定されたデータ入力ツール

GMO MakeShop のデータに対してセルフサービス分析を実行

これで、GMO MakeShop のデータを準備、ブレンディング、分析するためのワークフローを作成する準備ができました。CData ODBC ドライバは動的なメタデータ検出を実行し、Alteryx データフィールドタイプを使用してデータを表示し、Designer ツールを活用して必要に応じてデータを操作し、意味のあるデータセットを構築できるようにします。以下の例では、データをクレンジングして参照します。

  1. データクレンジングツールをワークフローに追加し、「Nullの置換」の2つのチェックボックスをオンにして、null テキストフィールドを空白に、null 数値フィールドを0 に置き換えます。「不要な文字の削除」下のチェックボックスをオンにして、先頭と末尾の空白を削除することもできます。
  2. 新しくデータクレンジングツールを追加し設定
  3. 閲覧ツールをワークフローに追加します。
  4. 新しい閲覧ツールを追加
  5. クリックしてワークフローを実行します(Ctrl + R)。
  6. ワークフローを実行
  7. 結果ビューでクレンジングされたGMO MakeShop のデータを確認します。
  8. ワークフローの結果を確認(Salesforce の場合)

高いパフォーマンスを発揮する組み込みのデータ処理により、Alteryx でGMO MakeShop のデータを迅速にクレンジング、変換、分析することができます。

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