【MCP Server】Google Cloud Storage × Claude Desktop 連携ガイド | AI でデータを徹底活用

CData Google Cloud Storage MCP Server をインストールして、Google Cloud Storage のデータをAI モデルのClaude から分析する方法を解説します。使い慣れた業務システムのデータをAI で簡単に活用できます。

加藤龍彦
デジタルマーケティング

最終更新日:2025-05-15

この記事で実現できるGoogle Cloud Storage 連携のシナリオ

こんにちは!ウェブ担当の加藤です。マーケ関連のデータ分析や整備もやっています。

Model Context Protocol(MCP)は、LLM(大規模言語モデル)を外部サービスやデータソースにつなぐためのオープンスタンダードです。MCP サーバーを使えば、Claude をはじめとするAI クライアントはJira チケットの作成、 Slack への投稿、GitHub ブランチへのコミットなど、各種SaaS に固有なさまざまなアクションを実行できます。この記事でも紹介するとおり、業務システムのデータにアクセスすることでかなり高度なデータ分析でもAI に「お願い」するだけで完了できます。

本記事では、CData Google Cloud Storage MCP Server のインストール手順、 Google Cloud Storage への接続設定、さらにClaude Desktop 上でデータについて質問する方法までを、ステップバイステップで解説します。ぜひ皆さんのAI 活用にお役立てください。

CData MCP Server とは?

CData MCP Server

CData MCP Server は、CData のコネクタ群とMCP(Model Context Protocol)を組み合わせ、SaaS / DB / DWH のデータをClaude をはじめとするAI クライアントに繋げるサービスです。

AI クライアントはすべての対応データソースから標準SQL を使用してデータを読み込み・書き込みできるので、AI は簡単にデータの探索・分析を実施できます。

CData MCP Server についてさらに詳しくはこちら >>

事前準備

本記事の手順を実行するには、以下の準備が必要となります。
  1. Claude アカウントの取得
  2. Claude Desktop のインストール

ステップ1:CData MCP Server のダウンロードとインストール

  1. まずはCData のMCP ページ にアクセスして、CData Google Cloud Storage MCP Server をダウンロードします。
  2. ダウンロードしたインストーラーをダブルクリックして実行します。
  3. 画面の指示に従ってインストールを完了させます。

インストールが完了したら、Google Cloud Storage への接続設定を行います。

ステップ2:Google Cloud Storage への接続を設定

  1. インストールが完了すると、CData MCP Server 設定ウィザードが自動的に起動します。

    ウィザードが自動起動しない場合は、Windows の検索バーで「CData MCP Server」を検索して、 アプリをダブルクリックしてください。

  2. 「MCP Configuration」の「Configuration Name」ドロップダウンから 「new configuration...」を選択します。
  3. 構成名を入力(cdatagooglecloudstorage など)し、「OK」をクリックします。

    この名前はMCP サーバー名、およびサーバーが提供するツールの プレフィックスとして使用されます。

  4. それでは、Google Cloud Storage との接続を設定していきましょう。
  5. ユーザーアカウントでの認証

    ユーザー資格情報の接続プロパティを設定することなく接続できます。InitiateOAuth をGETANDREFRESH に設定したら、接続の準備が完了です。

    接続すると、Google Cloud Storage OAuth エンドポイントがデフォルトブラウザで開きます。ログインして権限を付与すると、OAuth プロセスが完了します。

    サービスアカウントでの認証

    サービスアカウントには、ブラウザでユーザー認証を行わないサイレント認証があります。サービスアカウントを使用して、企業全体のアクセススコープを委任することもできます。

    このフローでは、OAuth アプリケーションを作成する必要があります。詳しくは、ヘルプドキュメントを参照してください。以下の接続プロパティを設定したら、接続の準備が完了です:

    • InitiateOAuth: GETANDREFRESH に設定。
    • OAuthJWTCertType: PFXFILE に設定。
    • OAuthJWTCert: 生成した.p12 ファイルへのパスに設定。
    • OAuthJWTCertPassword: .p12 ファイルのパスワードに設定。
    • OAuthJWTCertSubject: 証明書ストアの最初の証明書が選ばれるように"*" に設定。
    • OAuthJWTIssuer: 「サービスアカウント」セクションで「サービスアカウントの管理」をクリックし、このフィールドをサービスアカウントID フィールドに表示されているE メールアドレスに設定。
    • OAuthJWTSubject: サブジェクトタイプが"enterprise" に設定されている場合はエンタープライズID に設定し、"user" に設定されている場合はアプリユーザーID に設定。
    • ProjectId: 接続するプロジェクトのID に設定。

    これで、サービスアカウントのOAuth フローが完了します。

  6. 最後に「Save Configuration」をクリックして構成を保存します。

    構成内容は別ファイルとして保存され、Claude Desktop の設定ファイル(claude_desktop_config.json)も更新されます。そのため、 Claude Desktop 起動時にCData MCP Server も自動で起動します。

CData MCP Server の設定が完了したら、Claude からGoogle Cloud Storage のデータについて質問できるようになります。

ステップ3:Google Cloud Storage のデータについてAI に聞いてみる

CData MCP Server をインストールし、接続設定が終わったら、Claude Desktop からGoogle Cloud Storage データを分析・操作できます。

  1. Claude Desktop を起動します。MCP サーバーの起動には少し時間がかかる場合がありますが、 起動後はClaude のインターフェースに利用可能なツールが表示されます(プロンプトバーの下の設定アイコンを確認してください)。
  2. あとは、Claude にGoogle Cloud Storage 内のデータについて自由に質問できます!Google Cloud Storage 内のデータについて知りたいことをなんでも聞いてみましょう。

    CData MCP Server が提供するテーブル形式とデータベースツールにより、LLM は容易にデータの探索と分析を実施できます。

AI を業務データにつなげて、業務を圧倒的に効率化!

このように、CData MCP Servers を使えばノーコードで簡単にLLM をGoogle Cloud Storage と連携してデータを活用できます。

さらに、CData が提供する20種類以上のSaaS / DB / DWH 向けMCP Server と組み合わせれば、複数の業務システムのデータをAI に連携することもできます。

まずはMCP Server を無料でダウンロードしてお試しください。

FAQ

  •   MCP は安全ですか?
  •   CData MCP Servers のベータ版にはどのような制限がありますか?
  •   利用に関してどんなサポートがありますか?
  •   このバージョンはいつまで無料ですか?
  •   CDataのMCP Servers は他のMCP Server とどう違いますか?
  •   CData MCP はどのAI プラットフォームでも使用できますか?
  •   CData MCP Servers のオープンソース版はありますか?

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