ETL ツールのEmbulk を使ってGoogle Data Catalog のデータをDB にロードする方法

OSS のETL ツールEmbulk のJDBC Plugin を使って、Google Data Catalog のデータを簡単にDB に同期する方法をご紹介します。

杉本和也
リードエンジニア

最終更新日:2023-10-13

この記事で実現できるGoogle Data Catalog 連携のシナリオ

こんにちは!リードエンジニアの杉本です。

Embulk は、大量のデータをDB、クラウドデータストア、DWH にロードできるオープンソースETL ツールです。近頃のトレンドでは1社で複数のオンプレアプリやSaaS を使っており、データ分析にはETL ツールを使ってデータを丸ごとDB/DWH にロードしてから、分析や可視化をすることが主流になっています。Embulk にはいろいろなプラグインがあり、多様なInput とOutput 処理をサポートしています。この記事では、Embulk のJDBC Input Plugin と CData Driver for GoogleDataCatalog を使って、Google Data Catalog のデータを簡単にDB にロードする方法をご紹介します。この例ではロード先のDB にはMySQL を使います。

Embulk でGoogle Data Catalog のデータをロード

  • CData JDBC Driver for GoogleDataCatalog をEmbulk と同じマシンにインストールします。CData JDBC ドライバは30日間の無償トライアルが利用できるので、サイドバーからお気軽にダウンロードしてご利用ください。
  • 以下のパスにJDBC Driver がインストールされます。後ほどこのパスを使います。
    C:\Program Files\CData\CData JDBC Driver for GoogleDataCatalog 2019J\lib\cdata.jdbc.googledatacatalog.jar
  • 次に、EmbulkとCData JDBC Driverをつなぎこむための、JDBC Input Plugin をインストールします。以下のリンクからダウンロードできます。

    https://github.com/embulk/embulk-input-jdbc/tree/master/embulk-input-jdbc

    インストール用のコマンドはこちら:

    embulk gem install embulk-input-jdbc
  • 今回はロード先DB としてMySQL を使います。ほかにもSQL Server、PostgreSQL、Google BigQuery などを使うことも可能です。ロードに必要な以下のプラグインをインストールしましょう。

    https://github.com/embulk/embulk-output-jdbc/tree/master/embulk-output-mysql

    コマンドはこちら。

    embulk gem install embulk-output-mysql
  • config ファイルを作成し、Google Data Catalog -> MySQL のジョブを作成します。googledatacatalog-mysql.yml というファイル名で、以下の内容で作成しました。
  • in: type: jdbc driver_path: C:\Program Files\CData\CData JDBC Driver for GoogleDataCatalog 2025J\lib\cdata.jdbc.googledatacatalog.jar driver_class: cdata.jdbc.googledatacatalog.GoogleDataCatalogDriver url: jdbc:googledatacatalog:ProjectId=YourProjectId;InitiateOAuth=REFRESH table: "Schemas" out: type: mysql host: localhost database: DatabaseName user: UserId password: UserPassword table: "Schemas" mode: insert
  • JDBC URL の内容は、ご利用の環境や資格情報を入力してください。

    Google Data Catalog 接続プロパティの取得・設定方法

    認証プロパティを追加する前に、次の接続プロパティを設定してください。

    • OrganizationId:接続するGoogle Cloud Platform の組織リソースに関連付けられたID。これはGCP コンソールに移動して確認してください。 「プロジェクト」ドロップダウンメニューを開き、リストから組織へのリンクをクリックします。このページから組織ID を取得できます。
    • ProjectId:接続するGCP のプロジェクトリソースに関連付けられたID。GCP コンソールのダッシュボードに移動し、「プロジェクトを選択」のメニューからお好みのプロジェクトを選択して確認してください。プロジェクトID は、「プロジェクト情報」項目に表示されます。

    Google Data Catalog への認証

    CData 製品は、認証にユーザーアカウント、サービスアカウント、およびGCP インスタンスアカウントの使用をサポートします。

    OAuth の設定方法については、ヘルプドキュメントの「OAuth」セクションを参照してください。

  • テーブル名は取得したいテーブル名を入れます。
  • これで準備完了です。あとは「embulk run」で実行するだけです。
  • embulk run googledatacatalog-mysql.yml
  • 実行後MySQL Workbenchからテーブルを確認してみると、データが取得できているはずです。

クエリ条件でフィルタリングしたデータのロード

ちなみに、上記の例ではテーブル名を直接指定しましたが、以下のようにSQL クエリを書いてもいいです。 WHERE 句で作成日や修正日を指定すれば、最新のデータだけを対象にすることも可能です。

in: type: jdbc driver_path: C:\Program Files\CData\CData JDBC Driver for GoogleDataCatalog 2019J\lib\cdata.jdbc.googledatacatalog.jar driver_class: cdata.jdbc.googledatacatalog.GoogleDataCatalogDriver url: jdbc:googledatacatalog:ProjectId=YourProjectId;InitiateOAuth=REFRESH query: "SELECT Type, DatasetName FROM Schemas WHERE [RecordId] = 1" out: type: mysql host: localhost database: DatabaseName user: UserId password: UserPassword table: "Schemas" mode: insert

おわりに

CData JDBC Driver for GoogleDataCatalog をEmbulk で使うことで、Google Data Catalog と連携して簡単にデータを取得できます。ぜひ、30日の無償評価版をお試しください。

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