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SaaS 連携データベース Yoom を使ってJira Service Desk データを使ったフローボットを作成する

CData Connect Cloud を使ってJira Service Desk データのOData API エンドポイントを作成して、Yoom のフローボットでJira Service Desk データを利用する方法。

杉本和也
リードエンジニア

最終更新日:2022-12-09
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こんにちは!リードエンジニアの杉本です。

Yoom は さまざまなSaaS とノーコードで連携し、業務を自動化するSaaS 連携データベースです。この記事では、CData Connect Cloud を経由して Yoom からJira Service Desk に接続し、Jira Service Desk データを利用したフローボットを作成する方法を紹介します。

CData Connect Cloud は、Jira Service Desk データのクラウド to クラウドの仮想OData インターフェースを提供し、Yoom からリアルタイムにJira Service Desk データへ接続することができます。

Connect Cloud アカウントの取得

以下のステップを実行するには、CData Connect Cloud のアカウントが必要になります。こちらから製品の詳しい情報とアカウント作成、30日間無償トライアルのご利用を開始できますので、ぜひご利用ください。


CData Connect Cloud の設定

Yoom でJira Service Desk Jira Service Desk データをリアルタイムで操作するには、Connect Cloud からJira Service Desk に接続し、コネクションにユーザーアクセスを提供してJira Service Desk データのOData エンドポイントを作成する必要があります。

Connect Cloud からJira Service Desk に接続

CData Connect Cloud では、簡単なクリック操作ベースのインターフェースでデータソースに接続できます。

  1. Connect Cloud にログインし、 Add Connection をクリックします。 Adding a Connection
  2. Add Connection パネルから「Jira Service Desk」を選択します。 Selecting a data source
  3. 必要な認証プロパティを入力し、Jira Service Desk に接続します。

    Jira Service Management 接続プロパティの取得・設定方法

    任意のJira Service Management Cloud またはJira Service Management Server インスタンスへの接続を確立できます。接続するにはURL プロパティを設定します。

    • URL(例:https://yoursitename.atlassian.net)

    カスタムフィールドへのアクセス

    デフォルトでは、CData 製品はシステムフィールドのみを表示します。Issues のカスタムフィールドにアクセスするには、IncludeCustomFields を設定します。

    Jira Service Management への認証

    ベーシック認証

    ローカルサーバーアカウントで認証するためには、次の接続プロパティを指定します。

    • AuthSchemeBasic に設定。
    • User:認証ユーザーのユーザー名に設定。
    • Password:認証ユーザーのパスワードに設定。

    API トークン

    Cloud アカウントに接続するには、APIToken を取得する必要があります。API トークンを生成するには、Atlassian アカウントにログインして「API トークン」 -> 「API トークンの作成」をクリックします。生成されたトークンが表示されます。

    データに接続するには以下を設定します。

    • AuthSchemeAPIToken に設定。
    • User:認証ユーザーのユーザー名に設定。
    • APIToken:作成したAPI トークンに設定。

    ちなみに、Cloud アカウントへの接続でパスワード認証を使うことも可能ですが、非推奨となっています。

    OAuth 2.0

    Jira Service Management のOAuth 2.0 サポート(3LO)を活用して、ログインクレデンシャルなしでデータに接続することもできます。

    この場合、AuthSchemeをすべてのOAuth フローでOAuth に設定する必要があります。また、すべてのシナリオでカスタムOAuth アプリケーションを作成して構成する必要があります。詳しくは、ヘルプドキュメントの「OAuth」セクションを参照してください。

    Configuring a connection (Salesforce is shown)

  4. Create & Test をクリックします。
  5. Edit Jira Service Desk Connection ページのPermissions タブに移動し、ユーザーベースのアクセス許可を更新します。
  6. 権限を更新

Connect Cloud にJira Service Desk OData エンドポイントを追加する

Jira Service Desk に接続したら、目的のテーブルのOData エンドポイントを作成します。

  1. OData ページに移動し、 Add to create new OData endpoints をクリックします。
  2. Jira Service Desk コネクション(例:JiraServiceDesk1)を選択し、Next をクリックします。
  3. 使用するテーブルを選択し、Confirm をクリックします。
  4. テーブルを選択(Salesforce の例)

パーソナルアクセストークン(PAT)の取得

OAuth 認証をサポートしていないサービス、アプリケーション、プラットフォーム、またはフレームワークから接続する場合は、認証に使用するパーソナルアクセストークン(PAT)を作成できます。きめ細かなアクセス管理を行うために、サービスごとに個別のPAT を作成するのがベストプラクティスです。

  1. Connect Cloud アプリの右上にあるユーザー名をクリックし、User Profile をクリックします。
  2. User Profile ページで、Personal Access Tokens セクションまでスクロールし、Create PAT をクリックします。
  3. PAT に名前を付け、Create をクリックします。
  4. Creating a new PAT
  5. パーソナルアクセストークンは作成時にしか表示されないため、必ずコピーして安全に保存してください。

コネクションとOData エンドポイントが構成されたら、Yoom からJira Service Desk に接続できるようになります。

Yoom でフローボットを作成

Web API の準備が整ったので、Yoom にてフローボットの作成を進めていきます。

  1. まず、Yoom にログインします。
  2. フローボットを新規作成します。

ループ設定

フローボットのトリガー設定後、プロセスを作成します。まずはデータを複数行データベースに追加するため、ループ処理を設定します。ループを件数分実行するための一意のデータをJira Service Desk から取得します。

  1. CData Connect Cloud コネクタを利用して、Jira Service Desk データを取得します。+ ボタンでプロセスを追加し、オペレーションタイプの選択から「アプリと連携する」を選択します。
  2. アプリ一覧から「CData Connect」を選択します。
  3. アカウント情報を登録します。アクセストークンに、Connect Cloud のアカウント(メールアドレス)とPAT をコロンで繋ぎ、Base64 エンコードしたものを設定します。
  4. アクション選択では、「レコードの一覧を取得」を選択します。アクション設定画面では、Connect Cloud のOData で設定したテーブル名を設定します。アウトプットを追加し、データをリスト形式で取得する設定をします。JSONPath には「$.value[*].カラム名」を指定します。
  5. データ取得設定を保存し、ループ処理(同じ処理を繰り返す)を追加します。

ループで利用したデータを元に他カラムのデータを取得

ループで利用した一意のデータをキーにして、Jira Service Desk の他カラムのデータを取得します。

  1. ループ分岐の右側のフローでアプリ連携のプロセスを追加し、「特定のレコードを取得」アクションを設定します。
  2. プライマリーキーの値を設定します。「アウトプットを入力」から「ループ変数」を選択します。
  3. アウトプットを設定します。入力形式はテキスト、JSONPath は「value[0].カラム名」を設定します。

Yoom データベースに追加

Yoom データベースに取得したデータを追加する処理を作成します。

  1. オペレーションタイプの選択から「データベースを操作する」を選択し、データベース一覧からYoom データベースを選択します。
  2. データベースとテーブルを指定し、実行アクションで「レコードを追加する」を選択します。
  3. データ取得時に設定したアウトプットを、データベースのカラムに設定します。

フローボットの完成

Jira Service Desk データをYoom データベースに追加するフローボットが完成しました。

  1. フローボットを実行し、Yoom データベースにJira Service Desk データが追加されることを確認します。

このように、CData Connect Cloud を経由することで、API 側の複雑な仕様を意識せずにSaaS と連携したフローボットをYoom で作成できます。。他にも多くのデータソースに対応するCData Connect Cloud の詳細をこちらからご覧ください。

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