Coopel のシナリオで使えるKintone のデータ連携用のバックエンドAPI をノーコードで開発

クラウドRPA Coopel から Kintone のデータに接続するためのバックエンドAPI Server をCData API Server で構築

杉本和也
リードエンジニア

最終更新日:2025-05-22

この記事で実現できるKintone 連携のシナリオ

こんにちは!リードエンジニアの杉本です。

CData API Server を使って、Coopel から Kintone に接続、データを取得する方法を説明します。

CData で実現できるkintone 連携のユースケース

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API Server の設定

以下のリンクからAPI Server の無償トライアルをスタートしたら、セキュアなKintone OData サービスを作成していきましょう。

CData API Server を使い始める

CData API Server は、オンプレミス型・AWS でのホスティングに対応しています。無償トライアルを提供していますので、自社のニーズにフィットするオプションを選択してお試しください。
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デプロイ

API Server は内蔵のJetty サーバー上で動作します。Windows をお使いの場合は、スタンドアロンサーバーとして起動するか、IIS に組み込んで使用することが可能です。また、お使いのJava サーブレットコンテナにAPI Server のWAR ファイルを配置して実行することもできます。具体的なセットアップ方法については、こちらのヘルプドキュメントをご覧ください。

Kintone への接続

Salesforce Connect からKintone のデータを操作するには、まずKintone への接続を作成・設定します。

  1. API Server にログインして、「Connections」をクリック、さらに「接続を追加」をクリックします。 接続を追加
  2. 「接続を追加」をクリックして、データソースがAPI Server に事前にインストールされている場合は、一覧から「Kintone」を選択します。
  3. 事前にインストールされていない場合は、コネクタを追加していきます。コネクタ追加の手順は以下の記事にまとめてありますので、ご確認ください。
    CData コネクタの追加方法はこちら >>
  4. それでは、Kintone への接続設定を行っていきましょう! 接続設定
  5. Kintone 接続プロパティの設定方法

    Kintone に接続するには、以下の接続プロパティを設定します。

    • URL:Kintone のアクセスURL(例:https://yoursitename.cybozu.com または https://yoursitename.kintone.com)
    • User:アカウントのユーザー名
    • Password:アカウントのパスワード
    • AuthScheme:「Password」を指定

    パスワード認証の代わりにAPI トークン認証を利用する場合は、ヘルプドキュメントの「接続の設定」セクションをご参照ください。

    Basic 認証の設定

    ご利用のKintone ドメインでBasic 認証を有効にしている場合は、接続プロパティの「詳細」設定で以下の項目を追加設定してください。

    • BasicAuthUser:Basic認証のユーザー名
    • BasicAuthPassword:Basic認証のパスワード

    クライアント証明書認証の設定

    Basic認証の代わりにクライアント証明書による認証を利用する場合は、以下の項目を設定してください。

    • SSLClientCert:クライアント証明書のパス
    • SSLClientCertType:証明書の種類
    • SSLClientCertSubject:証明書のサブジェクト
    • SSLClientCertPassword:証明書のパスワード
  6. 接続情報の入力が完了したら、「保存およびテスト」をクリックします。

Kintone 接続プロパティの設定方法

Kintone に接続するには、以下の接続プロパティを設定します。

  • URL:Kintone のアクセスURL(例:https://yoursitename.cybozu.com または https://yoursitename.kintone.com)
  • User:アカウントのユーザー名
  • Password:アカウントのパスワード
  • AuthScheme:「Password」を指定

パスワード認証の代わりにAPI トークン認証を利用する場合は、ヘルプドキュメントの「接続の設定」セクションをご参照ください。

Basic 認証の設定

ご利用のKintone ドメインでBasic 認証を有効にしている場合は、接続プロパティの「詳細」設定で以下の項目を追加設定してください。

  • BasicAuthUser:Basic認証のユーザー名
  • BasicAuthPassword:Basic認証のパスワード

クライアント証明書認証の設定

Basic認証の代わりにクライアント証明書による認証を利用する場合は、以下の項目を設定してください。

  • SSLClientCert:クライアント証明書のパス
  • SSLClientCertType:証明書の種類
  • SSLClientCertSubject:証明書のサブジェクト
  • SSLClientCertPassword:証明書のパスワード

API Server のユーザー設定

次に、API Server 経由でKintone にアクセスするユーザーを作成します。「Users」ページでユーザーを追加・設定できます。やってみましょう。

  1. 「Users」ページで ユーザーを追加をクリックすると、「ユーザーを追加」ポップアップが開きます。
  2. 次に、「ロール」、「ユーザー名」、「権限」プロパティを設定し、「ユーザーを追加」をクリックします。
  3. その後、ユーザーの認証トークンが生成されます。各ユーザーの認証トークンとその他の情報は「Users」ページで確認できます。

Kintone 用のAPI エンドポイントの作成

ユーザーを作成したら、Kintone のデータ用のAPI エンドポイントを作成していきます。

  1. まず、「API」ページに移動し、 「 テーブルを追加」をクリックします。
  2. アクセスしたい接続を選択し、次へをクリックします。
  3. 接続を選択した状態で、各テーブルを選択して確認をクリックすることでエンドポイントを作成します。

OData のエンドポイントを取得

以上でKintone への接続を設定してユーザーを作成し、API Server でKintone データのAPI を追加しました。これで、OData 形式のKintone データをREST API で利用できます。API Server の「API」ページから、API のエンドポイントを表示およびコピーできます。

オンプレミスDB やファイルからのAPI Server 使用(オプション)

オンプレミスRDB やExcel/CSV などのファイルのデータを使用する場合には、API Server のCloug Gateway / SSH ポートフォワーディングが便利です。是非、Cloud Gatway の設定方法 記事を参考にしてください。

Coopel でシナリオを作成する

CData API Server 側の準備が完了したら、早速Coopel 側でシナリオの作成を開始します。

  1. まず、Coopel にログインし、必要に応じて新しいワークスペースを作成します。
  2. ワークスペースを作成後、CData API Server にアクセスするための認証情報をCoopel 上に保存しましょう。「シナリオアカウント設定」→「新規追加」→「その他のサービス」を選択します。
  3. ここで、CData API Server にアクセスするためのUserID とPassword を入力し、保存じます。Web サービス名には任意の名称を入力してください。
  4. 次にメインとなるシナリオを作成します。「シナリオ作成」をクリックし
  5. 任意の名称を入力します。

Kintone のデータを取得する処理を作成

シナリオを作成したらKintone のデータを取得する処理の作成を進めましょう。

  1. Coopel からKintone のデータを取得するためには、CData API Server を経由します。Coopelでは、ブラウザアクセスと同じような方法でCData API Server にアクセスするので、「URL にアクセス」のアクションを使って、データ取得を行います。Coopel のアクション一覧から「URL にアクセス」を配置し、先程検証した以下の「URL」および、「Basic 認証アカウント」に指定します。
  2. 続いて、表示されたデータをCoopel 上で扱いやすい形にするためにテーブルデータとして取得を行います。Coopel アクションの一覧から「テーブルデータを取得」を配置し、先程作成した「URL にアクセス」をブラウザへ指定。テーブルの要素として「table」を指定します。
  3. これで、Coopel 上でCData API Server 経由で取得したデータを操作する準備が整いました。あとはCoopel の様々なアクションを駆使して、フローを作成していきます。

ファイル出力処理を作成

データを取得する処理が作成できたら、そのデータをExcel ファイルに出力してみましょう。

  1. 最初に「ファイルの新規作成」アクションを使って、Excel ファイルを作成します。任意の名称でファイル名とシート名を指定してください。
  2. 次に「シートをシート名で指定」のアクションを配置して、先程作成したExcel ファイルのシートを参照します。
  3. シートを開いたら、取得したデータを「セルにペースト」アクションで貼り付けます。事前に作成した「対象シート」と、CData API Server から取得した「テーブルデータ」を指定します。書き込み対象セルは一番左上のセルから入力するので「A1」を指定しました。
  4. 最後に作成したExcelファイルを「ファイルを保存する」アクションで保存します。以上ですべてのシナリオが完成しました。

実行

それでは完成したシナリオを実行してみましょう。

  1. Coopelでは画面右上の「実行」ボタンでシナリオを試すことができます。正常に実行されると、以下のように「ファイルを保存する」アクションのダイアログに生成されたExcelファイルが表示されます。
  2. これをダウンロードして、Excel で開いてみると、以下のようにCData API Server 経由で取得したデータが入力されていることが確認できます。

まとめと30日の無償評価版のご案内

このように Kintone 内のデータをCoopel で利用することができるようになります。CData API Server は、30日の無償評価版があります。是非、お試しいただき、Coopel からのデータ参照を体感ください。

CData で実現できるkintone 連携のユースケース

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