Okta のデータをBoomi AtomSphere で連携利用する方法:CData JDBC Driver

CData JDBC ドライバを使って、データ統合サービス(iPaaS)のBoomi で Okta のデータ をノーコードで連携。

桑島義行
テクニカルディレクター

最終更新日:2022-05-18

この記事で実現できるOkta 連携のシナリオ

こんにちは!テクニカルディレクターの桑島です。

Boomi AtomSphere https://boomi.com/は、Boomi 社が提供する、 シングルインスタンス、マルチテナントアーキテクチャを特徴としているデータ統合サービス(iPaaS)です。データ統合機能だけでなく、マスターデータのハブ機能、EDI、APIManagement、WorkFlow といったビジネスユースに必要なデータ連携のすべてを実現する機能をシングルプラットフォームで提供しています。

この記事では、Boomi AtomSphere のオンプレミスAtom deployment 機能を使って、CData JDBC ドライバ経由でOkta のデータにアクセスする方法を紹介します。CData Drivers を使うことで、RDB のようにBoomi 内でOkta のデータを扱うことができるようになります。

Boomi のon-Premise Atom depleyment の作成

on-Premise Atom deployment (右上の青部分)を利用する構成としました。この機能を利用することでOn-Premise 側に配置したCData JDBC ドライバ経由でのSaaS 連携を実現します。

  • ブラウザからBoomi Atom のManage > Atom Management のタブを開きます。
  • +New > Atom を開きます。
  • Atom Setup ダイアログが開くので、ブラウザを開いているマシンのOS(本例ではWindows10Pro 64bit)のSetup ファイルをダウンロードします。
  • Boomi on-premise Atom
  • ダウンロードした「atom_install64.exe」を実行するとインストーラが起動します。
  • Setup Wizard を進めます。
  • ブラウザからBoomi Atom へのログインする時のUser・Password をセットして、Atom Name はデフォルトのまま、次に進みます。
  • on-Premise Atom deployment のインストールディレクトリ(デフォルト)を指定して次に進みます。
  • Setup Wizard を終了(Finish)します。
  • ブラウザからBoomi Atom のManage > Atom Management のタブを開いて、上記で作成したon-Premise Atom Deployment が起動していることを確認します。なお、Windows マシンの場合、サービスからも起動を確認できます。on-Premise Atom deployment の作成は以上です。
  • オンプレミスAtom のインストールを確認

Boomi on-Premise Atom deployment モジュールへのJDBC ドライバの配置

次に別途ダウンロード・インストールしたCData JDBC Driver for Okta をBoomi on-premise Atom モジュールに配置していきます。

    JDBC Drivers ファイルをCData 製品のインストールフォルダからon-Premise Atom deployment インストールパス配下のパスにコピーします。
  • cdata.jdbc.okta.jar
  • cdata.jdbc.okta.lic (試用版では.lic ファイルは不要)
  • コピー元:C:\Program Files\CData\CData JDBC Driver for Okta 2019J\lib
  • コピー先:C:\Boomi AtomSphere\Atom - 10.211.55.9\lib

コピーしたらBoomi Atom をブラウザからリスタート(Restart Atom)してください。作成したon-Premise Atom deployment のInstalledLibraries にJDBCの.jar ファイルが表示されれば成功です。

JDBC Driver のon-premise Atom への配置

Okta のConnectionの作成

Boomi Atom からOkta のデータソースに接続するためのConnection を作成します。

  • Welcom 画面の「Component > Connetion」を選択するとCreate Component ウィザードが開きます。
  • Okta への接続用のConnection 設定として以下の値をセットします。
    • Type: Connection
    • Component Name: ConnectionCDataOkta
    • Folder: 任意のパス
    • Connector: Database
  • Okta のデータ Connection 作成1
  • そしてJDBC Driver の接続設定を行います。

    Okta に接続するには、Domain 接続文字列プロパティをお使いのOkta ドメインに設定します。

    Okta への認証にはOAuth を使用するため、カスタムOAuth アプリケーションを作成する必要があります。

    カスタムOAuth アプリケーションの作成

    Okta アカウントから:

    1. 管理者アカウントでOkta のデベロッパーエディションにサインインします。
    2. Admin Consoleで、Applications > Applications に移動します。
    3. Create App Integration をクリックします。
    4. Sign-in method は、OIDC - OpenID Connect を選択します。
    5. Application type は、Web Application を選択します。
    6. カスタムアプリケーションの名前を入力します。
    7. Grant TypeをAuthorization Code に設定します。トークンを自動的に更新したい場合は、Refresh Token もチェックしてください。
    8. コールバックURL を設定します。
      • デスクトップアプリケーションやヘッドレスマシンでは、http://localhost:33333 または任意の別のポート番号を使用します。ここで設定したURI が、CallbackURL プロパティになります。
      • Web アプリケーションの場合、コールバックURL を信頼できるリダイレクトURL に設定します。このURL は、アプリケーションへのアクセスが許可されたことを示すトークンを伴ってユーザーが戻ってくるWeb 上の場所です。
    9. Assignments セクションで、Limit access to selected groups を選択してグループを追加するか、グループの割り当ては一旦スキップします。
    10. OAuth アプリケーションを保存します。
    11. アプリケーションのGeneral タブに、アプリケーションのClient Id とClient Secret が表示されます。後で使用できるように、これらを記録してください。Client Id はOAuthClientId の設定に使用し、Client Secret はOAuthClientSecret の設定に使用します。
    12. Assignments タブを確認し、アプリケーションにアクセスする必要のあるすべてのユーザーがアプリケーションに割り当てられていることを確かめます。
    13. Okta API Scopes タブで、OAuth アプリケーションに付与するスコープを選択します。これらのスコープは、アプリが読み取り可能なデータを決定します。そのため、特定のビューに対するスコープを付与しないと、そのビューに対するクエリを実行する権限がドライバーに付与されません。各ビューに必要なスコープを確認するには、ヘルプドキュメントのデータモデル > ビュー のビュー固有のページを参照してください。
    • Driver Type: Custom
    • Class Name: cdata.jdbc.okta.OktaDriver
    • User Name: 本来であれば不要ですが、空のままだと後の手順でバリデーションエラーが発生するので適当な値をセットします
    • Password: 本来であれば不要ですが、空のままだと後の手順でバリデーションエラーが発生するので適当な値をセットします
    • Connection URL: jdbc:okta:Domain=dev-44876464.okta.com;InitiateOAuth=GETANDREFRESH
  • Okta のデータ Connection 作成2
  • Connection の値を設定したら接続テストを行います。右上のTest Connection ボタンをクリックします。実行するAtom を選択する画面が表示されるので、上記手順で作成したon-Premise Atom deployment を選択します。
  • テスト接続が成功することを確認してFinish ボタンでウィザードを閉じます。
  • 作成した Okta のデータ への接続Connection を保存(Save)します。

Boomi Atom でのOkta のデータ Profile の作成

次にProfile を設定していきます。ProfileとはSQL(SELECT/INSERT/UPDATE/DELETE)実行時のフィールド定義です。

  • Okta のデータ のテーブルをSELECT するProfile を作成していきます。
    • Type: Profle
    • Component Name: ProfileCDataOkta
    • Folder: 任意のパス
    • Connector: Database
  • Okta のデータ Profile の作成1
  • 二つのパラメータに、Display Name: デフォルト, Type: Select と値をセットしたら右上のImportボタンをクリックします。
  • Okta のデータ Profile の作成2
  • Database Import Wizardが開くので、以下のパラメータをセットして次に進みます。
    • Browse in: 上記手順で作成したon-Premise Atom deployment
    • Connection: 上記手順で作成した接続Connection
  • Okta のデータ Profile の作成3
  • Okta のデータ 内のオブジェクトがテーブル一覧として表示されます。取得するテーブルにチェックをオンにして次に進みます。
  • Okta のデータ Profile のテーブル選択
  • テーブル内のカラム一覧が表示されます。使用する項目のチェックをオンにして次に進みます。
  • Okta のデータ Profile のカラム選択
  • Import ウィザードが完了します。
  • DataElements のField アイコンをクリックすると選択テーブル内のカラムが定義されていることを確認できます。また、SQL Script には取得時のSQL(SELECT)が表示されています。作成したProfile を保存します。
  • Okta のデータ Profile の確認
  • これでOkta のデータ がBoom Atom で利用できるProfile として登録されました。

Boomi AtomSphere でのOkta のデータ の利用

あとは、設定されたProfile はRDB と同じようにBoomi Atom 内で利用することができます。カラムにマッピングを行うこともできます。

Okta のデータ Profile をBoomi 内でマッピング

このようにCData JDBC ドライバをアップロードすることで、簡単にBoomi AtomSphere でOkta のデータ データをノーコードで連携し、使うことが可能です。

是非、CData JDBC Driver for Okta 30日の無償評価版 をダウンロードして、お試しください。

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