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詳細はこちら →ノーコードアプリ開発ツールSAP Build Apps(AppGyver)でOkta 連携アプリを作成
CData API Server を使ってOkta のデータの仮想OData API エンドポイントを作成して、SAP Build Apps からOkta のデータを使ったアプリを作成する方法。
最終更新日:2025-05-22
この記事で実現できるOkta 連携のシナリオ
こんにちは!リードエンジニアの杉本です。
SAP Build Apps(旧:AppGyver) は コーディングスキルを持たないユーザーでもWeb・モバイルアプリケーションを構築できるノーコード開発プラットフォームです。この記事では、CData API Server を経由して SAP Build Apps からOkta に連携するアプリを作成する方法を説明します。
CData API Server は、Okta のデータの仮想OData インターフェースを提供し、SAP Build Apps からリアルタイムにOkta のデータへ連携することができます。
CData API Server とは?
CData API Server は、以下のような特徴を持ったAPI 開発ツールです。
- あらゆるデータソースからAPI を生成:SQL Server、MySQL、Oracle、PostgreSQL、DB2 などのRDB、Excel、CSV、Google スプレッドシートなどCData の充実したコネクタライブラリを利用できます。
- 主要なデータ形式に対応:OData、REST、JSON、CSV / TSV など、主要な形式に対応しています。
- 一元管理でAPI を効率運用:単一の管理プラットフォーム上でAPI の更新、停止、共有が可能です。
- ノーコードでシンプルな設定:GUI ベースのインターフェースを使用して、複雑なコーディングなしでAPI を作成・セキュアに公開できます。
詳しくは、こちらの製品資料をご確認ください。
API Server の設定
以下のリンクからAPI Server の無償トライアルをスタートしたら、セキュアなOkta OData サービスを作成していきましょう。
CData API Server を使い始める
CData API Server は、オンプレミス型・AWS でのホスティングに対応しています。無償トライアルを提供していますので、自社のニーズにフィットするオプションを選択してお試しください。
30日間の無償トライアルへ
まずは製品の概要を知りたい、という方は5分でCData API Server を体験できる製品ツアーをご利用ください。
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デプロイ
API Server は内蔵のJetty サーバー上で動作します。Windows をお使いの場合は、スタンドアロンサーバーとして起動するか、IIS に組み込んで使用することが可能です。また、お使いのJava サーブレットコンテナにAPI Server のWAR ファイルを配置して実行することもできます。具体的なセットアップ方法については、こちらのヘルプドキュメントをご覧ください。
Okta への接続
Salesforce Connect からOkta のデータを操作するには、まずOkta への接続を作成・設定します。
- API Server にログインして、「Connections」をクリック、さらに「接続を追加」をクリックします。
- 「接続を追加」をクリックして、データソースがAPI Server に事前にインストールされている場合は、一覧から「Okta」を選択します。
- 事前にインストールされていない場合は、コネクタを追加していきます。コネクタ追加の手順は以下の記事にまとめてありますので、ご確認ください。
CData コネクタの追加方法はこちら >> - それでは、Okta への接続設定を行っていきましょう!
-
Okta に接続するには、Domain 接続文字列プロパティをお使いのOkta ドメインに設定します。
Okta への認証にはOAuth を使用するため、カスタムOAuth アプリケーションを作成する必要があります。
カスタムOAuth アプリケーションの作成
Okta アカウントから:
- 管理者アカウントでOkta のデベロッパーエディションにサインインします。
- Admin Consoleで、Applications > Applications に移動します。
- Create App Integration をクリックします。
- Sign-in method は、OIDC - OpenID Connect を選択します。
- Application type は、Web Application を選択します。
- カスタムアプリケーションの名前を入力します。
- Grant TypeをAuthorization Code に設定します。トークンを自動的に更新したい場合は、Refresh Token もチェックしてください。
- コールバックURL を設定します。
- デスクトップアプリケーションやヘッドレスマシンでは、http://localhost:33333 または任意の別のポート番号を使用します。ここで設定したURI が、CallbackURL プロパティになります。
- Web アプリケーションの場合、コールバックURL を信頼できるリダイレクトURL に設定します。このURL は、アプリケーションへのアクセスが許可されたことを示すトークンを伴ってユーザーが戻ってくるWeb 上の場所です。
- Assignments セクションで、Limit access to selected groups を選択してグループを追加するか、グループの割り当ては一旦スキップします。
- OAuth アプリケーションを保存します。
- アプリケーションのGeneral タブに、アプリケーションのClient Id とClient Secret が表示されます。後で使用できるように、これらを記録してください。Client Id はOAuthClientId の設定に使用し、Client Secret はOAuthClientSecret の設定に使用します。
- Assignments タブを確認し、アプリケーションにアクセスする必要のあるすべてのユーザーがアプリケーションに割り当てられていることを確かめます。
- Okta API Scopes タブで、OAuth アプリケーションに付与するスコープを選択します。これらのスコープは、アプリが読み取り可能なデータを決定します。そのため、特定のビューに対するスコープを付与しないと、そのビューに対するクエリを実行する権限がドライバーに付与されません。各ビューに必要なスコープを確認するには、ヘルプドキュメントのデータモデル > ビュー のビュー固有のページを参照してください。
- 接続情報の入力が完了したら、「保存およびテスト」をクリックします。
Okta に接続するには、Domain 接続文字列プロパティをお使いのOkta ドメインに設定します。
Okta への認証にはOAuth を使用するため、カスタムOAuth アプリケーションを作成する必要があります。
カスタムOAuth アプリケーションの作成
Okta アカウントから:
- 管理者アカウントでOkta のデベロッパーエディションにサインインします。
- Admin Consoleで、Applications > Applications に移動します。
- Create App Integration をクリックします。
- Sign-in method は、OIDC - OpenID Connect を選択します。
- Application type は、Web Application を選択します。
- カスタムアプリケーションの名前を入力します。
- Grant TypeをAuthorization Code に設定します。トークンを自動的に更新したい場合は、Refresh Token もチェックしてください。
- コールバックURL を設定します。
- デスクトップアプリケーションやヘッドレスマシンでは、http://localhost:33333 または任意の別のポート番号を使用します。ここで設定したURI が、CallbackURL プロパティになります。
- Web アプリケーションの場合、コールバックURL を信頼できるリダイレクトURL に設定します。このURL は、アプリケーションへのアクセスが許可されたことを示すトークンを伴ってユーザーが戻ってくるWeb 上の場所です。
- Assignments セクションで、Limit access to selected groups を選択してグループを追加するか、グループの割り当ては一旦スキップします。
- OAuth アプリケーションを保存します。
- アプリケーションのGeneral タブに、アプリケーションのClient Id とClient Secret が表示されます。後で使用できるように、これらを記録してください。Client Id はOAuthClientId の設定に使用し、Client Secret はOAuthClientSecret の設定に使用します。
- Assignments タブを確認し、アプリケーションにアクセスする必要のあるすべてのユーザーがアプリケーションに割り当てられていることを確かめます。
- Okta API Scopes タブで、OAuth アプリケーションに付与するスコープを選択します。これらのスコープは、アプリが読み取り可能なデータを決定します。そのため、特定のビューに対するスコープを付与しないと、そのビューに対するクエリを実行する権限がドライバーに付与されません。各ビューに必要なスコープを確認するには、ヘルプドキュメントのデータモデル > ビュー のビュー固有のページを参照してください。
API Server のユーザー設定
次に、API Server 経由でOkta にアクセスするユーザーを作成します。「Users」ページでユーザーを追加・設定できます。やってみましょう。
- 「Users」ページで ユーザーを追加をクリックすると、「ユーザーを追加」ポップアップが開きます。
-
次に、「ロール」、「ユーザー名」、「権限」プロパティを設定し、「ユーザーを追加」をクリックします。
-
その後、ユーザーの認証トークンが生成されます。各ユーザーの認証トークンとその他の情報は「Users」ページで確認できます。
Okta 用のAPI エンドポイントの作成
ユーザーを作成したら、Okta のデータ用のAPI エンドポイントを作成していきます。
-
まず、「API」ページに移動し、
「 テーブルを追加」をクリックします。
-
アクセスしたい接続を選択し、次へをクリックします。
-
接続を選択した状態で、各テーブルを選択して確認をクリックすることでエンドポイントを作成します。
OData のエンドポイントを取得
以上でOkta への接続を設定してユーザーを作成し、API Server でOkta データのAPI を追加しました。これで、OData 形式のOkta データをREST API で利用できます。API Server の「API」ページから、API のエンドポイントを表示およびコピーできます。

SAP Build Apps でアプリを作成する
それではSAP Build Apps 側でアプリ開発を開始します。
- 「CREATE NEW」をクリックし、
- 任意の名前でアプリを作成します。
- これで以下のようにアプリの開発画面が立ち上がります。



OData Integration の登録
アプリを作成したら、まず SAP Build Apps アプリでAPI 連携処理を行うための設定を追加します。
- 「DATA」タブから「OData Integration」を追加しましょう。
- 「Authentication Type」は「Basic authentication」を選択し、先ほど作成したCData API Server User のID とToken をそれぞれUsername・Passwordに入力します。 Base API URL はCData API Server のAPI タブにある「Base URL」で確認できます。これらを設定して「Verify URL」のボタンをクリックしましょう。
- すると自動的にCData API Server に登録されているAPI データモデルを読み取って、SAP Build Apps が扱いやすい形で「list」、「retreve」、「create」、「update」、「delete」処理が生成されます。
- 通常のREST API だと一つ一つ仕様を読み取って、登録していかなければいけないのですが、OData インターフェースに統一してくれるCData API Server を挟むことで、API の仕様を意識せず、SAP Build Apps で扱えるようになります。



変数の定義
それでは作成した OData Integration 機能を使ってアプリを作っていきます。とはいえ画面を作成する前に、API 経由で取得したデータを格納する変数を登録しておきましょう。
- 画面デザインページから「VARIABLES」に移動します。
- CData API Server から取得するデータ構造に合わせて変数を定義します。List とObject 構造の組み合わせで構成しましょう。


一覧画面の構成
変数を定義したら一覧画面を構成しましょう。
- 今回はCard 形式の画面を作成しますが、カードを繰り返し表示するためにまず「Container」を配置します。
- このContainer の中にCard を配置することで、カードが繰り返し表示される画面が構成できます。
- Card を配置後、Properties タブから「Repeat with」で先ほど作成した変数をバインドします。
- 「Data and Vaiables」を選択し
- 先ほど作成しておいたList の変数をバインドします。
- List の変数をバインドすると、Card にあるTitle やContent にもバインドできるようになります。
- 「Data item in repeat」でそれぞれの変数をバインドしましょう。







Logic の記述
最後にAPI から取得したデータを変数に格納するLogic を記述していきます。
- 画面下にあるLogic タブを開いて、ページを開いたときのLogic にAPI からデータを取得する「Get record collection」の処理を追加します。
- 「Get record collection」の処理には認証情報を設定する必要があるので「Authentication」をクリックします。
- 今回は固定値として設定するので「Obejct with properties」を選択し
- 「Authentication Type」から「basic」を選択した上で、CData API Server のID とAPI Token をそれぞれ設定して保存します。
- 次に取得したレコードを変数に格納します。「Set page variable」をLogic に配置しましょう。
- 「Set page variable」を配置したら一旦Logic のコンポーネントをそれぞれつなげます。これで値を「Get record collection」から引き継げるようになります。
- それでは「Set page variable」の値の設定を行いましょう。「Assigned value」のボタンをクリックし、
- 「Mapping」を選択します。
- デフォルトでは以下のような画面になっているので「no value」のボタンをクリックし、
- 「Output value of another node」をクリック。
- 前のLogic から引き継いだ「Get record collection」を選択します。
- これでMapping が行えるようになります。
- ドラッグアンドドロップで取得したデータと変数をマッピングしましょう。ここで予め変数をList とObject 形式で構成していたことが活きてきます。













実行してみる
それでは作成したアプリを実際に動かしてみましょう。
- 「LAUNCH」タブから「Open App Preview Portal」をクリックします。
- 以下のようにアプリ一覧画面が立ち上がるので「CDataSample」をクリックします。
- すると、Okta からCData API Server 経由でデータを取得してきて、一覧表示を行った画面が表示されます。



このように、CData API Server を経由することで、API 側の複雑な仕様を意識せずにAPI 連携をしたアプリをSAP Build Apps で開発できます。他にも多くのデータソースに対応するCData API Server の詳細を、こちらからご覧ください。