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詳細はこちら →Power Apps データフローを使ってOkta のデータをMicrosoft Dataverse に連携
Okta コネクターを使ってPower Apps のオンプレミスデータゲートウェイでOkta のデータとの連携を実現
最終更新日:2023-08-09
この記事で実現できるOkta 連携のシナリオ
こんにちは!ウェブ担当の加藤です。マーケ関連のデータ分析や整備もやっています。
Power Apps はMicrosoft のローコードアプリ開発ツールです。Power Apps には、Power Apps 上で使えるデータベースライクなDataverse(旧CDS)というサービスがあるのですが、このサービスに連携するためのデータフローというデータインテグレーション機能が存在します。
Access やSharePoint リストを元に、Dataverse のエンティティ(テーブルのようなもの)を自動生成し、定期的にデータを同期させてくれるという便利な機能です!デフォルトでも30種類くらいのサービスに接続できるようになっているのですが、CData のPower BI Connectors と組み合わせればOkta を含む270種類以上のデータソースに接続できます。 ここでは、汎用ODBC データプロバイダーとしてOkta に接続し、Power Apps オンプレミスデータゲートウェイからOkta のデータを連携利用する手順を説明します。
Okta のデータに接続するDSN を設定
まずは、右側のサイドバーからPower BI Connector for Okta をダウンロードします。30日間無料で全機能が利用できるので、お気軽にご利用ください。インストールが完了すると、以下のように接続設定画面が表示されるので、 DSN を設定します。 DSN 設定の詳細については、ドキュメントを参照してください。
Okta DSN の設定方法
Okta に接続するには、Domain 接続文字列プロパティをお使いのOkta ドメインに設定します。
Okta への認証にはOAuth を使用するため、カスタムOAuth アプリケーションを作成する必要があります。
カスタムOAuth アプリケーションの作成
Okta アカウントから:
- 管理者アカウントでOkta のデベロッパーエディションにサインインします。
- Admin Consoleで、Applications > Applications に移動します。
- Create App Integration をクリックします。
- Sign-in method は、OIDC - OpenID Connect を選択します。
- Application type は、Web Application を選択します。
- カスタムアプリケーションの名前を入力します。
- Grant TypeをAuthorization Code に設定します。トークンを自動的に更新したい場合は、Refresh Token もチェックしてください。
- コールバックURL を設定します。
- デスクトップアプリケーションやヘッドレスマシンでは、http://localhost:33333 または任意の別のポート番号を使用します。ここで設定したURI が、CallbackURL プロパティになります。
- Web アプリケーションの場合、コールバックURL を信頼できるリダイレクトURL に設定します。このURL は、アプリケーションへのアクセスが許可されたことを示すトークンを伴ってユーザーが戻ってくるWeb 上の場所です。
- Assignments セクションで、Limit access to selected groups を選択してグループを追加するか、グループの割り当ては一旦スキップします。
- OAuth アプリケーションを保存します。
- アプリケーションのGeneral タブに、アプリケーションのClient Id とClient Secret が表示されます。後で使用できるように、これらを記録してください。Client Id はOAuthClientId の設定に使用し、Client Secret はOAuthClientSecret の設定に使用します。
- Assignments タブを確認し、アプリケーションにアクセスする必要のあるすべてのユーザーがアプリケーションに割り当てられていることを確かめます。
- Okta API Scopes タブで、OAuth アプリケーションに付与するスコープを選択します。これらのスコープは、アプリが読み取り可能なデータを決定します。そのため、特定のビューに対するスコープを付与しないと、そのビューに対するクエリを実行する権限がドライバーに付与されません。各ビューに必要なスコープを確認するには、ヘルプドキュメントのデータモデル > ビュー のビュー固有のページを参照してください。
オンプレミスデータゲートウェイで Okta コネクタを認識させる
次にオンプレミスデータゲートウェイにインストールしたOkta コネクターを認識させます。もしデータゲートウェイのインストールがまだであれば、
- Power Apps の環境では、モデル駆動アプリで利用できるDataverse にデータを連携するので、Dataverse の環境を予め構成しておいてください。
- オンプレミスデータゲートウェイを立ち上げて「コネクタ」のタブに移動し、フォルダパスから「C:\Program Files\CData\CData Power BI Connector for Okta」を選択します。
- カスタムデータコネクタが識別されれば、設定完了です。
- Power Apps の画面から「データフロー」を選択し、「データフローを作成する」をクリックします。
- 任意の名称を入力し、「作成」をクリック
- データソース一覧の中から「ODBC」を選択します。
- 接続設定画面では、先程設定した接続情報を使うので接続文字列のところに「DSN=接続名称(今回の場合はDSN=CData PBI Okta )」と入力します。オンプレミスデータゲートウェイからは接続先のゲートウェイが表示されるので、それを選択。現在のPower Apps データフローの仕様上ODBC 接続では認証が必須のようなので、認証の種類として「Basic」を選択し、適当な文字列を入力しておきます(この文字列は使われないので、特に気にしなくて大丈夫です)。
- 次の画面に進むと、対象のテーブル・もしくはビュー選択画面に移動します。テーブルを選択すると、プレビューが表示され、正常にコネクターとゲートウェイ経由でOkta のデータが参照できていることがおわかりいただけると思います。テーブルを選択して、次へ進みます。
- クエリの編集画面では、特にカラムの変換など必要ない場合は、変更する必要はありません。そのまま次へ進んでも大丈夫です。
- 重要なエンティティマップです。ここで、Dataverse にエンティティを構成するための各種設定を実施します。今回は新しくエンティティを構成してしまうので、「新しいエンティティを読み込む」にチェックを入れます。デフォルトでは、対象フィールドのタイプが複数行テキストになってしまうので、これらを「テキスト」のタイプに変更し、最後にプライマリフィールドを選択テーブルへ設定すればOKです。
また、もしデータの差分をDataverse 側に残しておきたい場合は、「クエリ出力に存在しない行を削除します」にチェックを入れておきましょう。 - 最後にデータの更新方法を選択します。せっかくなので、自動的に更新にしてみましょう。以下のように1時間ごとに更新というように設定しておけば、1時間毎に随時登録されたデータが吸い上げられ、最新のデータがDataverse 上に登録されていきます。
- 設定後、「作成」をクリックすると、エンティティの作成と初期のデータ同期が開始されます。「完了済み」になればOKです。
- データタブの「エンティティ」を選択すると、自動的に生成されたエンティティが一覧に含まれていることがわかります。



データフローの接続を構成する
それでは Power Apps の画面に移動して、データフローを作成してみましょう。






おわりに
このように、Power Apps から簡単にOkta のデータに接続して利用することができました。CData のPower BI Connector は、Okta 以外にも270種類以上のデータソースに対応しています。30日間の無償トライアルがありますので、ぜひお試しください。