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詳細はこちら →Couchbase にOkta のデータを連携・統合する方法
ETL / ELT ツールのCData Sync を使って、Okta のデータのCouchbase へのETL パイプラインをノーコードで作成する方法を解説します。
最終更新日:2023-10-30
この記事で実現できるOkta 連携のシナリオ
こんにちは!プロダクトスペシャリストの宮本です。
データ分析基盤へのOkta のデータの取り込みのニーズが高まっています。CData Sync は、数百のSaaS / DB のデータをCouchbase をはじめとする各種DB / データウェアハウスにノーコードで統合・レプリケーション(複製)が可能なETL / ELT ツールです。
本記事では、Okta のデータをCData Sync を使ってCouchbase に統合するデータパイプラインを作っていきます。
CData Sync とは?

CData Sync は、レポーティング、アナリティクス、機械学習、AI などで使えるよう、社内のデータを一か所に統合して管理できるデータ基盤をノーコードで構築できるETL / ELT ツールで、以下の特徴を持っています。
- Okta をはじめとする数百種類のSaaS / DB データに対応
- Couchbase など多くのRDB、データレイク、データストア、データウェアハウスに同期可能
- 業務データのデータ分析基盤へのETL / ELT 機能に特化し、極限まで設定操作をシンプルに
- 主要なSaaS データの差分更新やCDC(Change Data Capture、変更データキャプチャ)のサポート
- フレキシブルなSQL / dbt 連携での取得データの変換
CData Sync では、1.データソースとしてOkta の接続を設定、2.同期先としてCouchbase の接続を設定、3.Okta からCouchbase へのレプリケーションジョブの作成、という3つのステップだけでレプリケーション処理を作成可能です。以下に具体的な設定手順を説明します。
CData Sync を使い始める
CData Sync は、フルマネージド(SaaS)型・オンプレミス型・AWS / Azure でのホスティング、と多様なホスティング環境に対応しています。各オプションで無償トライアルを提供していますので、自社のニーズにフィットするオプションを選択してお試しください。
無償トライアルへまずは製品の概要を知りたい、という方は5分でCData Sync を体験できる製品ツアーをご利用ください。
製品ツアーへ1. データソースとしてOkta の接続を設定
まずはじめに、CData Sync のブラウザ管理コンソールにログインします。CData Sync のインストールをまだ行っていない方は、本記事の製品リンクから「CData Sync」をクリックしてCData Sync をインストールしてください。30日間の無償トライアルをご利用いただけます。インストール後にCData Sync が起動して、ブラウザ設定画面が開きます。
それでは、データソース側にOkta を設定していきましょう。左の「接続」タブをクリックします。
- 「+接続の追加」ボタンをクリックします。
- 「データソース」タブを選択して、リスト表示されるデータソースを選ぶか、検索バーにデータソース名を入力して、Okta を見つけます。
- Okta の右側の「→」をクリックして、Okta アカウントへの接続画面を開きます。もし、Okta のコネクタがデフォルトでCData Sync にインストールされていない場合には、ダウンロードアイコン(コネクタのアップロードアイコン)をクリックし、「ダウンロード」をクリックすると、CData Sync にコネクタがインストールされます。
- 接続プロパティにOkta に接続するアカウント情報を入力をします。
Okta に接続するには、Domain 接続文字列プロパティをお使いのOkta ドメインに設定します。
Okta への認証にはOAuth を使用するため、カスタムOAuth アプリケーションを作成する必要があります。
カスタムOAuth アプリケーションの作成
Okta アカウントから:
- 管理者アカウントでOkta のデベロッパーエディションにサインインします。
- Admin Consoleで、Applications > Applications に移動します。
- Create App Integration をクリックします。
- Sign-in method は、OIDC - OpenID Connect を選択します。
- Application type は、Web Application を選択します。
- カスタムアプリケーションの名前を入力します。
- Grant TypeをAuthorization Code に設定します。トークンを自動的に更新したい場合は、Refresh Token もチェックしてください。
- コールバックURL を設定します。
- デスクトップアプリケーションやヘッドレスマシンでは、http://localhost:33333 または任意の別のポート番号を使用します。ここで設定したURI が、CallbackURL プロパティになります。
- Web アプリケーションの場合、コールバックURL を信頼できるリダイレクトURL に設定します。このURL は、アプリケーションへのアクセスが許可されたことを示すトークンを伴ってユーザーが戻ってくるWeb 上の場所です。
- Assignments セクションで、Limit access to selected groups を選択してグループを追加するか、グループの割り当ては一旦スキップします。
- OAuth アプリケーションを保存します。
- アプリケーションのGeneral タブに、アプリケーションのClient Id とClient Secret が表示されます。後で使用できるように、これらを記録してください。Client Id はOAuthClientId の設定に使用し、Client Secret はOAuthClientSecret の設定に使用します。
- Assignments タブを確認し、アプリケーションにアクセスする必要のあるすべてのユーザーがアプリケーションに割り当てられていることを確かめます。
- Okta API Scopes タブで、OAuth アプリケーションに付与するスコープを選択します。これらのスコープは、アプリが読み取り可能なデータを決定します。そのため、特定のビューに対するスコープを付与しないと、そのビューに対するクエリを実行する権限がドライバーに付与されません。各ビューに必要なスコープを確認するには、ヘルプドキュメントのデータモデル > ビュー のビュー固有のページを参照してください。
- 「作成およびテスト」をクリックして、正しくOkta に接続できているかをテストして保存します。これでレプリケーションのデータソースとしてOkta への接続が設定されました。
2. 同期先としてCouchbase の接続を設定
次に、Okta のデータを書き込む先(=同期先)として、Couchbase を設定します。同じく「接続」タブを開きます。
- 「+接続の追加」ボタンをクリックします。
- 「同期先」タブを選択して、リスト表示されるデータソースを選ぶか、検索バーにデータソース名を入力して、Couchbase を見つけます。
- Couchbase の右側の「→」をクリックして、Couchbase データベースへの接続画面を開きます。もし、Couchbase のコネクタがデフォルトでCData Sync にインストールされていない場合には、ダウンロードアイコン(コネクタのアップロードアイコン)をクリックし、「ダウンロード」をクリックすると、CData Sync にコネクタがインストールされます。
- 必要な接続プロパティを入力します。
- Server - Couchbase サーバーのホスト名またはIP アドレスのいずれかを入力。
- Auth Scheme - 認証スキームを選択。デフォルト設定はBasic で、ユーザーのログイン情報を使用します。
- User - Couchbase への認証に使用するユーザー名を入力。
- Password - Couchbase への認証に使用するパスワードを入力。
- Couchbase Service - 使用したいCouchbase のサービスを選択。デフォルトのサービスはN1QL です。
- Connection Mode - 使用したい接続のモードを選択。デフォルトモードはDirect です。
- Use SSL - Secure Sockets Layer(SSL)プロトコルを使用するかどうかを指定。デフォルト値はFalse です。
- 「作成およびテスト」をクリックして、正しく接続できているかをテストします。
- これで同期先としてCouchbase を設定できました。CData Sync では、Couchbase のデータベース名を指定するだけで同期するOkta に併せたテーブルスキーマを自動的に作成(CREATE TABLE)してくれます。同期データに合わせたテーブルを事前に作成するなどの面倒な手順は必要ありません。もちろん、既存テーブルにマッピングを行いデータ同期を行うことも可能です。
3. Okta からCouchbase へのレプリケーションジョブの作成
CData Sync では、レプリケーションをジョブ単位で設定します。ジョブは、Okta からCouchbase という単位で設定し、複数のテーブルを含むことができます。レプリケーションジョブ設定には、「ジョブ」タブに進み、「+ジョブを追加」ボタンをクリックします。
「ジョブを追加」画面が開き、以下を入力します:
- 名前:ジョブの名前
- データソース:ドロップダウンリストから先に設定したOkta を選択
- 同期先:先に設定したCouchbase を選択

すべてのオブジェクトをレプリケーションする場合
Okta のすべてのオブジェクト / テーブルをレプリケーションするには、「種類」セクションで「すべて同期」を選択して、「ジョブを追加」ボタンで確定します。
作成したジョブ画面で、右上の「▷実行」ボタンをクリックするだけで、全Okta テーブルのCouchbase への同期を行うことができます。
オブジェクトを選択してレプリケーションする場合
Okta から特定のオブジェクト / テーブルを選択してレプリケーションを行うことが可能です。「種類」セクションでは、「標準(個別設定)」を選んでください。
次に「ジョブ」画面で、「タスク」タブをクリックし、「タスクを追加」ボタンをクリックします。
するとCData Sync で利用可能なオブジェクト / テーブルのリストが表示されるので、レプリケーションを行うオブジェクトにチェックを付けます(複数選択可)。「ジョブを追加」ボタンで確定します。

作成したジョブ画面で、「▷実行」ボタンをクリックして(もしくは各タスク毎の実行ボタンを押して)、レプリケーションジョブを実行します。
このようにとても簡単にOkta からCouchbase への同期を行うことができました。
CData Sync の主要な機能を試してみる:スケジューリング・差分更新・ETL
ジョブのスケジュール起動設定
CData Sync では、同期ジョブを1日に1回や15分に1回などのスケジュール起動をすることができます。ジョブ画面の「概要」タブから「スケジュール」パネルを選び、「⚙設定」ボタンをクリックします。「間隔」と同期時間の「毎時何分」を設定し、「保存」を押して設定を完了します。これでCData Sync が同期ジョブをスケジュール実行してくれます。ユーザーはダッシュボードで同期ジョブの状態をチェックするだけです。
差分更新
CData Sync では、主要なデータソースでは、差分更新が可能です。差分更新では、最後のジョブ実行時からデータソース側でデータの追加・変更があったデータだけを同期するので、レプリケーションのクエリ・通信のコストを圧倒的に抑えることが可能です。
差分更新を有効化するには、ジョブの「概要」タブから「差分更新」パネルを選び、「⚙設定」ボタンをクリックします。「開始日」と「レプリケーション間隔」を設定して、「保存」します。
SQL での取得データのカスタマイズ
CData Sync は、デフォルトではOkta のオブジェクト / テーブルをそのままCouchbase に複製しますが、ここにSQL、またはdbt 連携でのETL 処理を組み込むことができます。テーブルカラムが多すぎる場合や、データ管理の観点から一部のカラムだけをレプリケーションしたり、さらにデータの絞り込み(フィルタリング)をしたデータだけをレプリケーションすることが可能です。
ジョブの「概要」タブ、「タスク」タブへと進みます。選択されたタスク(テーブル)の「▶」の左側のメニューをクリックし、「編集」を選びます。タスクの編集画面が開きます。
UI からカラムを選択する場合には、「カラム」タブから「マッピング編集」をクリックします。レプリケーションで使用しないカラムからチェックを外します。
SQL を記述して、フィルタリングなどのカスタマイズを行うには、「クエリ」タブをクリックし、REPLICATE 「テーブル名」の後に標準SQL でフィルタリングを行います。
Okta からCouchbase へのデータ同期には、ぜひCData Sync をご利用ください
このようにノーコードで簡単にOkta のデータをCouchbase にレプリケーションできます。データ分析、AI やノーコードツールからのデータ利用などさまざまな用途でCData Sync をご利用いただけます。30日の無償トライアルで、シンプルでパワフルなデータパイプラインを体感してください。
日本のユーザー向けにCData Sync は、UI の日本語化、ドキュメントの日本語化、日本語でのテクニカルサポートを提供しています。
CData Sync の 導入事例を併せてご覧ください。