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詳細はこちら →Cloud SQL へのPingOne のデータのETL / ELT パイプラインを作ってデータを統合する方法
ETL / ELT ツールのCData Sync を使って、PingOne のデータのCloud SQL へのETL パイプラインをノーコードで作成する方法を解説します。
最終更新日:2024-01-19
この記事で実現できるPingOne 連携のシナリオ
こんにちは!プロダクトスペシャリストの宮本です。
Cloud SQL はGoogle Cloud が提供するフルマネージドのRDB サービスです。CData Sync なら、Cloud SQL インスタンスにリアルタイムPingOne のデータを反復同期できます。企業のあらゆるデータを一か所に統合して管理することが可能になり、アーカイブ、レポーティング、アナリティクス、機械学習、AI などでデータを活用できます。
CData Sync を使い始める
CData Sync は、フルマネージド(SaaS)型・オンプレミス型・AWS / Azure でのホスティング、と多様なホスティング環境に対応しています。各オプションで無償トライアルを提供していますので、自社のニーズにフィットするオプションを選択してお試しください。
無償トライアルへまずは製品の概要を知りたい、という方は5分でCData Sync を体験できる製品ツアーをご利用ください。
製品ツアーへ1.データソースとしてPingOne の接続を設定
まずはじめに、CData Sync のブラウザ管理コンソールにログインします。CData Sync のインストールをまだ行っていない方は本記事の製品リンクからCData Sync をクリックして、30日の無償トライアルとしてCData Sync をインストールしてください。インストール後にCData Sync が起動して、ブラウザ設定画面が開きます。
それでは、データソース側にPingOne を設定していきましょう。左の[接続]タブをクリックします。
- [+接続の追加]ボタンをクリックします。
- [データソース]タブを選択して、リスト表示されるデータソースを選ぶか、検索バーにデータソース名を入力して、PingOne を見つけます。
- PingOne の右側の[→]をクリックして、PingOne アカウントへの接続画面を開きます。もし、PingOne のコネクタがデフォルトでCData Sync にインストールされていない場合には、ダウンロードアイコン(コネクタのアップロードアイコン)をクリックし、[ダウンロード]をクリックすると、CData Sync にコネクタがインストールされます。
- 接続プロパティにPingOne に接続するアカウント情報を入力をします。
PingOne に接続するには以下のプロパティを設定します。
- Region:自身のPingOne 組織のデータがホスティングされている地域。
- AuthScheme:PingOne に接続する際に使用する認証の種類。
- WorkerAppEnvironmentId (デフォルトのPingOne ドメインを使用する場合に必要)、またはAuthorizationServerURL のいずれかで、下で説明するように設定します。
WorkerAppEnvironmentId の設定
WorkerAppEnvironmentId は、Worker アプリケーションが存在するPingOne 環境のID です。 このパラメータは、環境がデフォルトのPingOne ドメイン(auth.pingone)を利用している場合のみ使用されます。 これは、ヘルプドキュメントのカスタムOAuth アプリケーションの作成で説明するように、PingOne への認証に使用するカスタムOAuth アプリケーションを作成した後に設定します。
はじめに、このプロパティの値を見つけます。
- 自身のPingOne 組織のホームページからナビゲーションサイドバーに移動し、Environments をクリックします。
- OAuth / Worker のカスタムアプリケーションを作成した環境(通常はAdministrators)を見つけ、Manage Environment をクリックします。 環境のホームページが表示されます。
- 環境のホームページのナビゲーションサイドバーで、Applications をクリックします。
- リストから、OAuth またはWorker アプリケーションの詳細を見つけます。
-
Environment ID フィールドの値をコピーします。
以下の例に似たものになるはずです:
WorkerAppEnvironmentId='11e96fc7-aa4d-4a60-8196-9acf91424eca'
次に、WorkerAppEnvironmentId をEnvironment ID フィールドの値に設定します。
AuthorizationServerURL の設定
AuthorizationServerURL は、お使いのアプリケーションが配置されている環境のPingOne 認可サーバーのベースURL です。 このプロパティは、PingOne プラットフォームAPI ドキュメントで説明されているように、環境にカスタムドメインを設定した場合にのみ使用されます。 Custom Domains を参照してください。
OAuth でのPingOne への認証
PingOne はOAuth とOAuthClient 認証の両方をサポートしています。 上述の設定手順に加え、OAuth またはOAuthCliet 認証をサポートするために、さらに2つの手順を完了する必要があります。
- ヘルプドキュメントのカスタムOAuth アプリケーションの作成で説明するように、カスタムOAuth アプリケーションを作成して設定します。
- ドライバーがデータモデル内のエンティティにアクセスできるようにするには、ヘルプドキュメントのAdministrator Roles での説明のとおり、使用するアドミンユーザー / ワーカーアプリケーションに対して正しいロールを設定していることを確認してください。
- 以下のサブセクションで説明されているように、選択した認証スキームと認証フローに適切なプロパティを設定します。
OAuth(認可コードグラント)
AuthScheme をOAuth に設定します。
デスクトップアプリケーション
OAuth アクセストークンの取得およびリフレッシュ
以下を設定して、接続してください。
- InitiateOAuth:GETANDREFRESH。繰り返しOAuth の交換を行ったり、手動でOAuthAccessToken を設定する必要をなくすには、InitiateOAuth を使用します。
- OAuthClientId:カスタムOAuth アプリケーションを作成した際に取得したClient ID。
- OAuthClientSecret:カスタムOAuth アプリケーションを作成した際に取得したClient Secret。
- CallbackURL:カスタムOAuth アプリケーションの登録時に定義したリダイレクトURI。例:https://localhost:3333
接続すると、本製品 はデフォルトブラウザでPingOne のOAuth エンドポイントを開きます。ログインして、アプリケーションにアクセス許可を与えます。 ドライバーはこれでOAuth プロセスを完了します。
- ドライバーはPingOne からアクセストークンを取得し、それを使ってデータをリクエストします。
- OAuth 値はOAuthSettingsLocation で指定された場所に保存され、接続間で永続化されるようにします。
ドライバーはアクセストークンの期限が切れると自動的にリフレッシュします。
Web アプリケーションやヘッドレスマシン、クライアントクレデンシャルグラントを含むその他のOAuth メソッドについては、ヘルプドキュメントを参照してください。
- [作成およびテスト]をクリックして、正しくPingOne に接続できているかをテストして保存します。これでレプリケーションのデータソースとしてPingOne への接続が設定されました。
Cloud SQL をレプリケーションの同期先に設定
それでは、CData Sync を使ってCloud SQL にPingOne のデータをレプリケーションするための設定を行っていきましょう。レプリケーションの同期先を追加するには、[接続]タブを開きます。次に、使用するCloud SQL サービス(MySQL、PostgreSQL、またはSQL Server)に応じて、適切な保存先を選択します。
MySQL
- [接続を追加]をクリックします。
- MySQL を同期先として選択します。
- 必要な接続プロパティを入力します。MySQL に接続するには、以下を設定します。
- Server:接続するサーバーのIP アドレス、もしくはドメイン名。
- Port:サーバーが稼働するポート。
- User:データベースへの読み取り / 書き込みのアクセス権を持つユーザーのユーザー名。
- Password:データベースへの読み取り / 書き込みのアクセス権を持つユーザーのパスワード。
- Database:データベース名。
- [作成およびテスト]をクリックして、正しく接続できているかをテストします。
- [変更を保存]をクリックします。
PostgreSQL
- [接続を追加]をクリックします。
- PostgreSQL を同期先として選択します。
- 必要な接続プロパティを入力します。PostgreSQL に接続するには、次の接続プロパティを設定します。
- Server:PostgreSQL データベースをホストしているサーバーのアドレス。
- Port:PostgreSQL データベースをホスティングしているサーバーに接続する際のポート。
- User:PostgreSQL データベースへの認証のためのユーザーID。
- Password:PostgreSQL データベースへの認証のためのパスワード。
- Database:データベース名。
- [作成およびテスト]をクリックして、正しく接続できているかをテストします。
- [変更を保存]をクリックします。
SQL Server
- [接続を追加]をクリックします。
- SQL Server を同期先として選択します。
- 必要な接続プロパティを入力します。SQL Server に接続するには、以下を設定します。
- Server:SQL Server を起動しているコンピューターのネットワークアドレス名。
- User:forms 認証を使う場合に、SQL Server との認証に使われるユーザー名。
- Password:forms 認証を使う場合に、SQL Server との認証に使われるパスワード。
- Database:SQL Server データベース名。
Java 版
Java 版では、Microsoft SQL Server JDBC Driver が必要です。Microsoft ダウンロードセンターからダウンロードできます。JDBC ドライバーをJava Web サーバーのlib フォルダにコピーして接続します。
- [作成およびテスト]をクリックして、正しく接続できているかをテストします。
- これで同期先としてCloud SQL を設定できました。CData Sync では、Cloud SQL のデータベース名を指定するだけで、同期するPingOne に併せたテーブルスキーマを自動的にCREATE TABLE してくれます。同期データに合わせたテーブルを事前に作成するなどの面倒な手順は必要ありません。もちろん、既存テーブルにマッピングを行いデータ同期を行うことも可能です。
3.PingOne からCloud SQL へのレプリケーションジョブの作成
CData Sync では、レプリケーションをジョブ単位で設定します。ジョブは、PingOne からCloud SQL という単位で設定し、複数のテーブルを含むことができます。レプリケーションジョブ設定には、[ジョブ]タブに進み、[+ジョブを追加]ボタンをクリックします。
[ジョブを追加]画面が開き、以下を入力します:
- 名前:ジョブの名前
- データソース:ドロップダウンリストから先に設定したPingOne を選択
- 同期先:先に設定したCloud SQL を選択

すべてのオブジェクトをレプリケーションする場合
PingOne のすべてのオブジェクト / テーブルをレプリケーションするには、[種類]セクションで[すべて同期]を選択して、[タスクを追加]ボタンで確定します。
作成したジョブ画面で、右上の[▷実行]ボタンをクリックするだけで、全PingOne テーブルのCloud SQL への同期を行うことができます。
オブジェクトを選択してレプリケーションする場合
PingOne から特定のオブジェクト / テーブルを選択してレプリケーションを行うことが可能です。[種類]セクションでは、[標準(個別設定)]を選んでください。
次に[ジョブ]画面で、[タスク]タブをクリックし、[タスクを追加]ボタンをクリックします。
するとCData Sync で利用可能なオブジェクト / テーブルのリストが表示されるので、レプリケーションを行うオブジェクトにチェックを付けます(複数選択可)。[タスクを追加]ボタンで確定します。

作成したジョブ画面で、[▷実行]ボタンをクリックして(もしくは各タスク毎の実行ボタンを押して)、レプリケーションジョブを実行します。
このようにとても簡単にPingOne からCloud SQL への同期を行うことができました。
CData Sync の主要な機能を試してみる:スケジューリング・差分更新・ETL
ジョブのスケジュール起動設定
CData Sync では、同期ジョブを1日に1回や15分に1回などのスケジュール起動をすることができます。ジョブ画面の[概要]タブから[スケジュール]パネルを選び、[⚙設定]ボタンをクリックします。[間隔]と同期時間の[毎時何分]を設定し、[保存]を押して設定を完了します。これでCData Sync が同期ジョブをスケジュール実行してくれます。ユーザーはダッシュボードで同期ジョブの状態をチェックするだけです。
差分更新
CData Sync では、主要なデータソースでは、差分更新が可能です。差分更新では、最後のジョブ実行時からデータソース側でデータの追加・変更があったデータだけを同期するので、レプリケーションのクエリ・通信のコストを圧倒的に抑えることが可能です。
差分更新を有効化するには、ジョブの[概要]タブから「差分更新」パネルを選び、[⚙設定]ボタンをクリックします。[開始日]と[レプリケーション間隔]を設定して、[保存]します。
SQL での取得データのカスタマイズ
CData Sync は、デフォルトではPingOne のオブジェクト / テーブルをそのままCloud SQL に複製しますが、ここにSQL、またはdbt 連携でのETL 処理を組み込むことができます。テーブルカラムが多すぎる場合や、データ管理の観点から一部のカラムだけをレプリケーションしたり、さらにデータの絞り込み(フィルタリング)をしたデータだけをレプリケーションすることが可能です。
ジョブの[概要]タブ、[タスク]タブへと進みます。選択されたタスク(テーブル)の[▶]の左側のメニューをクリックし、[編集]を選びます。タスクの編集画面が開きます。
UI からカラムを選択する場合には、[カラム]タブから[マッピング編集]をクリックします。レプリケーションで使用しないカラムからチェックを外します。
SQL を記述して、フィルタリングなどのカスタマイズを行うには、[クエリ]タブをクリックし、REPLICATE [テーブル名]の後に標準SQL でフィルタリングを行います。
PingOne からCloud SQL へのデータ同期には、ぜひCData Sync をご利用ください
このようにノーコードで簡単にPingOne のデータをCloud SQL にレプリケーションできます。データ分析、AI やノーコードツールからのデータ利用などさまざまな用途でCData Sync をご利用いただけます。30日の無償トライアルで、シンプルでパワフルなデータパイプラインを体感してください。
日本のユーザー向けにCData Sync は、UI の日本語化、ドキュメントの日本語化、日本語でのテクニカルサポートを提供しています。
CData Sync の 導入事例を併せてご覧ください。