Exploratory でSalesforce Data Cloud のデータを連携する方法

ODBC 接続でExploratory からSalesforce Data Cloud のデータにSQL でクエリ

桑島義行
テクニカルディレクター

最終更新日:2022-11-26

この記事で実現できるSalesforce Data Cloud 連携のシナリオ

こんにちは!テクニカルディレクターの桑島です。

CData ODBC Driver for SalesforceDataCloud は、ODBC 経由でリアルタイムSalesforce Data Cloud データ に標準SQL での利用を可能にします。 ここでは、汎用ODBC データプロバイダーとしてSalesforce Data Cloud に接続し、データアナリティクスツールのExploratory (https://exploratory.io/) からSalesforce Data Cloud のデータを連携利用する手順を説明します。
Exploratory は、多くのRDB やRedshift、BigQuery などのクラウドデータストアに対応していますが、SaaS データを分析したい場合にはCData ODBC ドライバを使うことで、API コーディング不要でデータを活用できます。今回はSalesforce Data Cloud を例に説明します。

CData ODBC ドライバとは?

CData ODBC ドライバは、以下のような特徴を持ったリアルタイムデータ連携ソリューションです。

  1. Salesforce Data Cloud をはじめとする、CRM、MA、会計ツールなど多様なカテゴリの270種類以上のSaaS / オンプレミスデータソースに対応
  2. 多様なアプリケーション、ツールにSalesforce Data Cloud のデータを連携
  3. ノーコードでの手軽な接続設定
  4. 標準 SQL での柔軟なデータ読み込み・書き込み

CData ODBC ドライバでは、1.データソースとしてSalesforce Data Cloud の接続を設定、2.Exploratory 側でODBC Driver との接続を設定、という2つのステップだけでデータソースに接続できます。以下に具体的な設定手順を説明します。

CData ODBC ドライバのインストールとSalesforce Data Cloud への接続設定

まずは、本記事右側のサイドバーからSalesforceDataCloud ODBC Driver の無償トライアルをダウンロード・インストールしてください。30日間無償で、製品版の全機能が使用できます。

次にマシンにSalesforce Data Cloud のデータ に接続するODBC DSN を設定します。Exploratory からはそのODBC DSN を参照する形になります。ODBC DSN 設定の詳細については、ドキュメントを参照してください。

Salesforce Data Cloud は、OAuth 標準による認証をサポートしています。

OAuth

AuthSchemeOAuth に設定します。

デスクトップアプリケーション

CData は、デスクトップでの認証を簡略化する埋め込みOAuth アプリケーションを提供します。

また、Salesforce Data Cloud コンソールで設定および登録するカスタムOAuth アプリケーションを介してデスクトップから認証することもできます。詳しくは、ヘルプドキュメントカスタムOAuth アプリの作成を参照してください。

接続する前に、次のプロパティを設定します。

  • InitiateOAuthGETANDREFRESHInitiateOAuth を使えば、繰り返しOAuth の交換を行ったり、手動でOAuthAccessToken を設定する必要はなくなります。
  • OAuthClientId (カスタムアプリケーションのみ):カスタムOAuth アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントID。
  • OAuthClientSecret (カスタムアプリケーションのみ):カスタムOAuth アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントシークレット。

接続すると、本製品 はデフォルトブラウザでSalesforce Data Cloud のOAuth エンドポイントを開きます。ログインして、アプリケーションにアクセス許可を与えます。

以下のようにドライバーがOAuth プロセスを完了します。

  • コールバックURL からアクセストークンを取得します。
  • 古いトークンの期限が切れたときは、新しいアクセストークンを取得します。
  • OAuthSettingsLocation にOAuth 値を保存し、接続間で永続化します。
  • Web アプリケーションやヘッドレスマシンを含むその他のOAuth メソッドについては、ヘルプドキュメントを参照してください。

    Exploratory 上でSalesforce Data Cloud のデータをセット

    • Exploratory で[コネクション]をクリックして新しいコネクションを作成します。
    • [追加]→[ODBC]の順にクリック。
    • コネクション追加画面で先ほど設定したSalesforce Data Cloud ODBC のDSN を設定します。
      名前:任意
      タイプ:ODBC
      DSN:上の設定したDSN 名(CData Salesforce Data Cloud Sys)
    • Adding new connection
    • コネクションテストを下の地、[追加]を押して接続を確定させます。

    Exploratory でSalesforce Data Cloud のデータをクエリし、データフレームとして保存

    さあ、Exploratory からSalesforce Data Cloud のデータを扱ってみましょう。

    • Exploratory でプロジェクトを[新規作成]します。
    • [データフレーム]の[+]印をクリックし、[データベースデータ]を選択します。
    • Create new Dataframe
    • データベースは[ODBC]をクリック。
    • Select ODBC
    • [コネクション]で先ほど設定したSalesforce Data Cloud のコネクションを選択します。
    • RDB ソースの感覚でSELECT クエリでSalesforce Data Cloud のデータをクエリします。標準SQL でフィルタリング、ソート、JOIN も可能です。
    • Query data using standard SQL
    • データセットをデータフレームとして保存します。

    Exploratory でのSalesforce Data Cloud のデータの分析

    データフレームになったデータは通常のRDB データソースと同じようにExploratory で利用可能です。

    Query data using standard SQL

    おわりに

    このようにCData ODBC ドライバと併用することで、270を超えるSaaS、NoSQL データをコーディングなしで扱うことができます。30日の無償評価版が利用できますので、ぜひ自社で使っているクラウドサービスやNoSQL と合わせて活用してみてください。

    CData ODBC ドライバは日本のユーザー向けに、UI の日本語化、ドキュメントの日本語化、日本語でのテクニカルサポートを提供しています。

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